映画|REC/レック|[Rec]
ドキュメンタリータッチのゾンビ映画。消防士の仕事に同行した取材クルーがゾンビのビルに閉じ込められた。監督ジャウマ・バラゲロ。スペインホラー。2007年。
バルセロナ。テレビ番組のクルーが消防署を取材中。キャスターのおねーちゃんが消防士たちにインタビューしたりしつつ、彼らの仕事に同行する。映画の映像は最初から最後までこの手持ちカメラ一本のみ。ドキュメンタリータッチで進行します。しょっちゅう手ブレしたり、ピントがボケたりするという臨場感を演出。こえー。トレイラーをどぞ↓
事件現場は一般住宅用のアパート。いってみたら深夜だというのにアパートの住民がゾロゾロいて、警官を相手にわーわー騒いでいた。通報者は「おばあさんの悲鳴が聞こえた」というだけでナニがあったのかわからない。警官と消防士が部屋にいってみたらば、血塗れハダカの老女がわめいていた。ナニゴトかととりあえずおばあさんを保護しようとしたらば、ウガーと襲われてカミカミされた。観てる私たちには「ゾンビだ」とわかるが、ゾンビ映画に出てくる一般人というのは、ゾンビがゾンビとわかるのに時間がかかるんですよね。彼らも同じで、わけがわからず大パニック。悲鳴と怒鳴り声。わーわー。
えらいこっちゃと応援を呼ぼうとしたらば、いつのまにかビル全体が物々しい警備体制で密閉されていた。ビルの中には感染してない人も大勢いるのだが、彼らは外に出してもらえない。外から拡声器の声がする。「住民のみなさんは中でぢっとしていてください。現在だれもこのビルから出ることはできません。NBQプロトコルが発令されました。助けがいくまで落ち着いて待っていて」という。
『NBQプロトコル』ちゅうのは、核被爆の危険とかバイオハザードなんかの緊急事態を指す用語なのだと警官が説明したが、ここは軍の基地なんかではなくて一般の住宅アパートである。いったいなんでこんなことになったのかだれにもわからない。警官は住民たちとテレビクルーに「落ち着いて」というが、この警官自身もなにも知らされていないのだ。ケガ人はいるし病気の子供もいるのに助けてもらえないから、人々の怒りは頂点に達する。閉所恐怖に陥った人々はゾンビにガオーと襲われていく。
※感想
この映画はアタリである。同じ手法でつくられた『ゾンビ・ダイアリー|The Zombie Diaries』よりもずっとおもしろかった。ドキュタリー風の手法でやるとどうしても避けられない矛盾点が出てくる。映画がクライマックスになり、そろそろ極限状態に達したときに、当事者のひとりがノンキにビデオを回しているというのはへんではないか。あるいは、そいつが襲われた後はどう映画が進めばいいのか。という演出上の不都合が生じると思うんだけど、この映画はその点を上手にカバーしてて、最後まで緊張感が持続した。手ブレとアウトフォーカスが多用されるのでしばしば酔いが回るが、狭いビル内でウギャーと逃げ回るひとたちの映像はこわかった。グジャッと出てくるグロ映像がきもちわりー。
アパートの住人の中に日本人夫婦がいた。奥さんがスペイン語をしゃべってたが、夫に「アンタはうるさいヨ!」とか叫んでて、それがとても自然な日本語だったので印象的だった。出番は少ないけど。他の住民が悪口をいっていた。「あの中国人のせいにちがいない!あいつらナマのサカナを食うんだよ!」なんてしゃべっていた。パニクったひとたちが疑心暗鬼になって、空気が悪くなっていくという雰囲気がとてもリアルであった。
Spoiler Alert !!!!
ネタバレ注意!!
ネタバレオッケーな方のみこの下をスクロールしてご覧下さい↓
やがて物々しい防護服に身を包んだ専門医が中に入ってきた。彼はゾンビだっちゅうことを知ってるので、事態を収拾するためにきたのだが結局役立たず。ひとりだけじゃ足らないよ!人々はひとりづつゾンビに襲われていくが、キャスターのおねーちゃんとカメラマン男だけが生き残った。ふたりは心臓バクバクでいちばん上の部屋に逃げ込んだ。そこには気味のわるい実験道具がワンサカあって、マッドサイエンティストの部屋だった。ここで培養されたゾンビウィルスがペットの犬を通じてビルに広まったとわかった。録音テープを聴いてみたら、科学者本人はワクチンをつくろうとしてたみたいだったが。
ポルトガルの "posessed" された(憑依された)少女に関する新聞の切り抜きが部屋の壁に大量に貼ってあった。科学者男はバチカンの関係者だったのか。なんでそれがスペインのアパートでワクチンを開発するんだかよくわかんないが、細かいことはどうでもいいのである。な、なんと、その部屋の上の屋根裏部屋にはその『憑依された少女』が密かに監禁されていた。これがまたきもちわりー。カメラマン男もヤラレちゃった。取材カメラは床に置き去りにされ、その前でキャスターのおねーちゃんもウギャーと断末魔の叫び。おしまいー。
写真がありました。なかなかいいよ↓

| 原題: | [Rec] |
| 別題: | [a-�Rec] |
| 邦題(カタカナ): | 『REC/レック』 |
| 制作年: | 2007年 |
| 制作国: | スペイン |
| 制作スタジオ: | Filmax |
| 公開日: | 2007年8月29日 (イタリア) (Venice Film Festival) 2008年2月23日 (イギリス) (Glasgow Film Festival) 2008年2月28日 (イタリア) 2008年4月11日 (イギリス) 2008年4月23日 (フランス) |
| imdb.com: | imdb.com :: [Rec] |
- Jaume Balagueró :: ジャウマ・バラゲロ [imdb] (writer)
- Luis Berdejo [imdb] (writer)
- Paco Plaza :: パコ・プラサ [imdb] (writer)
- Manuela Velasco :: マニュエラ・ヴェラスコ [imdb] (Ángela)
- Javier Botet [imdb] (Niña Medeiros)
- Manuel Bronchud [imdb] (Abuelo)
- Martha Carbonell :: マーサ・カーボネル [imdb] (Sra. Izquierdo)
- Claudia Font :: クラウディア・フォント [imdb] (Jennifer)
- Vicente Gil :: ビセンテ・ジル [imdb] (Policía)
- Maria Lanau [imdb] (Jennifer's Mother)
- Carlos Lasarte :: カルロス・ラサルテ [imdb] (Cesar)
- María Teresa Ortega :: マリア・テレサ・オルテガ [imdb] (Abuela)
- Pablo Rosso :: パブロ・ロッソ [imdb] (Marcos)
- Pep Sais :: ペップ・セイス [imdb] (voice)
- Jorge Serrano :: ホルヘ・セラーノ [imdb] (Sergio)
- Ferran Terraza [imdb] (Manu)
- David Vert [imdb] (Álex)
- Carlos Vicente :: カルロス・ビセンテ [imdb] (Guillem)
- Carlos Fernández :: カルロス・フェルナンデス [imdb] (executive producer)
- Julio Fernández :: フリオ・フェルナンデス [imdb] (executive producer)
- Julio Fernández :: フリオ・フェルナンデス [imdb] (producer)
- Teresa Gefaell :: テレサ・ヘファエル [imdb] (line producer)
- Alberto Marini :: アルベルト・マリーニ [imdb] (co-executive producer)
- Oriol Maymó [imdb] (line producer)
- Enric Masip [imdb] (special effects)
- Álex Villagrasa [imdb] (visual effects supervisor)
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2008/6/8, 5:41 PM
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