2007/10/22 (Mon) at 12:59 am

映画|ゾンビーノ|Fido

ゾンビを題材にしたコメディホラー新作。ははははは。こりゃおもしろい!監督アンドリュー・カリー。キャリー=アン・モス、ビリー・コノリー他。

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冒頭シーン。"A Bright New World(明るい新世界)" と題されたゾムコン社のビデオメッセージが流れる。私たちはこの数分間のビデオを見て、この映画の時代設定をサクッと理解できる。かつて宇宙から飛来したゾンビ菌(?)によって、地上はゾンビだらけとなった。ゾンビになると凶悪な人格になる/人間の肉を食べたがる/知能は幼児並み/怪力の持ち主といった変化が起こる。ゾンビに襲われた人間もまたゾンビと化す。これはもはや人間じゃないので首チョンパで殺すしかない。

ゾンビの攻撃を受けて地球は大きなピンチに直面したが、勇気ある兵士たちの活躍によって人類は勝利した。暗い戦争の時代は終わったのだ!でもまだ辺境の地にはゾンビがいるので、住宅エリアは高いフェンスによってセキュリティが保たれている。わたしたちの幸せはゾムコン社によって守られているのだ!大人たちもちびっこもゾムコン社がだいすき!ゾムコン社、ありがとう!ビデオクリップは古い記録映画のようであり、アナウンサーは威勢のよい声で人類の勇気を賛美しっぱなしであり、それはまるでアイゼンハワー大統領の時代のアメリカのようである。

人類はゾンビとの戦いに勝利したばかりでなく、画期的な発明品を産んだ。ガイガー博士はゾンビ研究に貢献をした偉大な人物であり、彼のアイデアによって『ゾンビ首輪』が発明された。『ゾンビ首輪』をはめればゾンビはおとなしく従順になる。人々は『ゾンビ首輪』によってゾンビをドレイに使うことにした。いまや各家庭にはゾンビ召使いがいるし、小学校の校門にはゾンビの門番がいるし、あらゆる雑用仕事をゾンビたちにやらせるようになった。これもみんなゾムコン社とガイガー博士のおかげなのだ!バンザイ!

物語の主人公はティミーという少年である。彼は心の優しい少年で、家にやってきたゾンビ召使いと友達になる。ファイドと名前をつけて、いっしょにキャッチボールをやったりする。ママはさいしょのうちティミーの行動をへんだと思っていたが、だんだんファイドのことが好きになる。このドラマの憎まれ役はティミーのパパである。パパは戦争時代にゾンビと化した自分の父親を殺さなければならなかったというトラウマがあるんで、ゾンビのことが大嫌いである。名前をつけて友達になるなんてもってのほかなのだ!だから家族内で葛藤が生じる。

物語はティミー家族とユニークな近隣住人たちを巻き込んで進んでいくが、このお話でひとつのキモになってるのが先に述べた『ゾンビ首輪』である。これはゾンビを従順なドレイに変えちゃうという画期的な発明品だが、これがなにかの拍子で壊れたりするとゾンビはゾンビとなる。本来のゾンビとなって、ガオーと人々を襲うようになる。そんなときにはゾムコン社に緊急コールして助けてもらえる仕組みになってるのだが、ティミーはファイドと別れたくないのだ!ラブ&ピースなゾンビコメディ!おススメ!

ティミーくんを演じたのテレビシリーズのゲスト出演の経験を経て主役に抜擢されたクサン・レイ(K'Sun Ray)。マトリックスのトリニティ役のキャリー=アン・モス(Carrie-Anne Moss)がグッと趣が変わってきれいで優しいママ役。ファイド役はビリー・コノリー。頑固で子煩悩なパパはディラン・ベイカー(Dylan Baker)、ゾンビに恋をしちゃうティム・ブレイク・ネルソン(Tim Blake Nelson)がイイ味出してました。その相手ゾンビがソニャ・ベネット(Sonja Bennett)!

感想

ゾンビを題材にしたコメディホラーといえば、"Shaun of the Dead(ショーン・オブ・ ザ・デッド2004年)" がかなりおもしろかったけれど、あれと同じくらいおもしろい。「ゾンビとの戦争、暗い時代を乗り越えたアメリカ」という架空の時代設定だが、SF的ということはない。まるっこいデザインの電化製品やプラスチックの工業製品が量産されたノスタルジックな時代を意識しているが、まるきり同じということはない。郷愁が漂うなムードに独自の創作エッセンスを加味して、居心地のよい架空ワールドを描いている。そこにゾンビがウガーと出てきちゃうのですね。このセンスはいいな。

優しいお母さんのこの台詞がヨカッタ〜↓

"You crazy wonderful zombie!"

ほんとおもしろかったよ。

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原題: Fido
邦題(カタカナ): 『ゾンビーノ』
制作年: 2006年
公式サイト: Anagram Pictures "Fido"
"Fido" Official Site
『ゾンビーノ』公式サイト
制作国: カナダ
制作スタジオ: Lions Gate Films
公開日: 2007年1月31日 (フランス) (Gérardmer Film Festival)
2007年1月31日 (アメリカ) (Santa Barbara Film Festival)
2007年2月10日 (アメリカ) (Portland International Film Festival)
2007年3月28日 (アメリカ) (AFI Dallas Film Festival)
2007年3月31日 (アメリカ) (Florida Film Festival)
2007年5月30日 (アメリカ) (Seattle International Film Festival)
2007年6月15日 (アメリカ) (limited)
2007年8月1日 (フランス)
imdb.com: imdb.com :: Fido
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
セット制作
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
謝辞

ホラーSHOX [呪](『ほらーしょっくすのろい』と読む)は新作ホラーやSFのレビュー中心のブログです。たまに古いのやコメディ等もとりあげます。

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