2012/9/27 (Thu) at 7:35 pm

映画|夜明けのゾンビ|Exit Humanity

南北戦争の時代を舞台にしたゾンビ映画。マーク・ギブソンビル・モーズリイブライアン・コックス。監督ジョン・ゲデス。2011年。

夜明けのゾンビ / Exit Humanity DVDDVD画像

南北戦争の時代。戦時中にゾンビが蔓延。人がバタバタ死ぬ。

そして終戦。1865年。

元兵士のエドワードさん(マーク・ギブソン)は、幸運にも、生きて終戦を迎えることができたのであるが、家族と暮らし始めたら、奥さんがゾンビ化ウギャー。やむなく射殺。息子もゾンビ化。こちらも泣く泣く射殺。

天涯孤独の身となる。絶望にうちひしがれ、森をうろつき回っていたところ、アイザックさん(アダム・セイボールド)と出会う。

この男もエドワードさんと似たような境遇であるが、彼には妹(ジョーダン・ヘイズ)がいるそうな。その妹がわるもんにとっつかまってるから手を貸してくれと頼まれる。

敵は将軍のウィリアムズ(ビル・モーズリイ)。こいつは、戦争が終わった今も、将軍気取りで部下を従え、地下の砦にたてこもっている。彼はゾンビの治療法を見つけるため、抗体を持つ人間を探しているのであるが、彼がやっていることは、片っ端から人を拉致し、ゾンビに食わせてみる、あー、だめでした、んじゃ次、という調子なので、こんな悪人はお仕置きせねばなるまい。

ふたりの男はタッグを組んで救出に向かう。後半になると、森の魔女オバちゃん(ディー・ウォーレス)が出てきて、ピンチを救ってくれる。そして、その口から意外な事実が明かされる。ブライアン・コックスのナレーションが郷愁感を呼び、叙情的な映像を切々と盛りあげるのであります。

トレイラー動画

Exit Humanity (2012) trailer

邦題は『夜明けのゾンビ』

この映画はシッチェス映画祭ファンタスティックセレクションにて上映されるそうです(東京と大阪のみ)。2012年10月27日開始。邦題は『夜明けのゾンビ』。詳しくはこちら↓

感想

  • 特殊メイクはがんばってる方
  • やたらめったら冗長

惜しい。物語はすごくいいんですよ。独自性があっておもしろい。でも、冗長すぎ。うだうだの低予算映画を見馴れている私もこれには参りました。まだ修行が足りないんだろうか。

叙情的な映像は男の孤独感を切々と盛り上げる。ブライアン・コックスのナレーションは、ラジオドラマを聞いているような郷愁感がある。時折挿入されるアニメ絵は安っぽいとはいえ、低予算ホラー映画らしいほほえましさがある。しかし、なにごともやりすぎはよくないですな。

後半になると、抗体を持っている人物が明かされ、さらに、魔女オバちゃんの口から、ゾンビウィルス蔓延の理由が明かされます。そこはまさに観客が食いつくところであります。

「おぉ。そうだったのか!」

「よし、アクションスタートだ!いけいけ!」

と思うじゃん?ところが、そうならない。エドワードさんは死んだ息子の遺灰を河に流しにいくのです。森の風景の映像。悲しい音楽が流れる。孤独男の孤独演技。その映像に合わせて「希望はまだある」とかなんとか、感動しろ的ナレーションが長々と流れるのです。あのなー。

「もう!あんたが辛いのはよくわかった!」っていいたくなるよ。好きなひとにはこれがいいんですかね。

以下は余談。

ところで、この映画の舞台になっている1865年は、日本ではどんな時代だったかといえば、ペリーの黒船が1853年、桜田門外の変が1860年、だいたいそこらへんです。

幕末を舞台にした娯楽時代劇がかつて多く制作されました。岡本喜八の『侍』とか。他にもたくさんある。私、古い時代劇が好きなんです。ときどき観る。モノクロの、コントラスト強めの映像で、でっかい大名屋敷がデデーンと出てくるじゃん。中に入ると真っ白の玉砂利の庭がある。

そんな正しい日本の風景に、ゾンビがウジャーと出てくるなんて映画を観たいなあ。安っぽいVシネ風はだめですよ。きちっとした時代劇のつくりで、外人が見たら「オー、ワビサビ、デスネー!」ってかんじの、禁欲美のモノクロ映像なんだが、アクションのシーンになると、スプラッターだけ深紅の色がついてて、スティーヴ・ナイルズのグラフィックノベルズ風で。

そういうの、つくったらいいんじゃないの?なんて夢想していたら、大プロデューサーになったような気になりました。空しいような、楽しいような、秋の日であります。

DVDのオマケ

メイキングとコメンタリがついてました。

ジョン・ゲデス 画像

  • Blood Sweat And Tears: The Making Of Exit Humanity (10:10)
  • Commentary With Director John Geddes And Actors Adam Seybold And Mark Gibson
  • Commentary With Director John Gaddes And Producers Jesse Thomas Cook And Matt Wiele

この映画のDVDは字幕ナシ。

画像

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原題: Exit Humanity
邦題(カタカナ): 『夜明けのゾンビ』
制作年: 2011年
制作国: カナダ
公開日: 2011年9月23日 (カナダ) (Edmonton International Film Festival)
2011年10月14日 (スペイン) (Sitges Film Festival)
2011年10月16日 (アメリカ) (Screamfest Film Festival)
2011年10月21日 (カナダ) (Toronto After Dark Film Festival)
2011年11月12日 (イギリス) (Leeds International Film Festival)
2012年2月18日 (アメリカ) (Little Rock Horror Picture Show)
2012年5月25日 (ドイツ) (DVD)
2012年6月19日 (カナダ) (DVD)
2012年6月19日 (アメリカ) (DVD)
2012年6月29日 (イギリス)
2012年10月28日 (日本) (Sitges Film Festival Fantastic Selection)
imdb.com: imdb.com :: Exit Humanity
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
プロダクション・デザイン
アートディレクション
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
謝辞

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