映画|ZMフォース ゾンビ虐殺部隊|Apocalypse Z (Zombie Massacre)

ここはルーマニア。

アメリカ軍が行った極秘の軍事目的の研究が失敗＆暴走し、みんながゾンビになってしまう。ウギャー！

こまったアメリカさんは「原子力発電所の事故のせいだ」なんて嘘話をデッチあげるため、ゾンビとは無関係の原発を爆破し、これに罪をなすりつけてしまえ、イッヒッヒ、という作戦を行う。なんてわるいひとたちなんだ。

精鋭チームはぜんぶで4名。元イラク兵士いまは終身刑のマッチョ男（クリスチャン・ボーヴィング）、爆弾エキスパート男（マイク・ミッチェル）、奇跡のスナイパー男（ダニエル・ヴィヴィアン）、チャンバラ格闘女（タラ・カーディナル）。彼らはゾンビがウヨウヨの原発に潜入。爆薬を仕掛けにいく。

ウーヴェ・ボルがアメリカ大統領の役でチョロッと出演します。彼はルーマニアにいる部下とテレビ電話でやりとりし「おれはいまテキサスの農場にいるぞ。ゴルフをやっても、ネーチャンと遊んでも、そっちが気になってしょうがない。CNNに追っかけ回されるのはもういやなの。きちっと仕事しろよな。おいこらドアホ」とかなんとか台詞をしゃべります。

大統領を演じるボルさん

途中で、ゾンビウィルスをつくった科学者の娘（アイヴィ・コービン）とか、オッサン（ジョン・キャンプリング）とか出てきます。あとさ、口のきけないカワイコちゃんてのが出るんだが、このNathalia Henaoというネーチャンはイタリア人のモデルらしいが、彼女の出番は明らかに不自然なので、なにかの事情でむりやりに顔を出させる必要があったのでしょう。

全面的にものすごく安っぽいです。

トレイラー動画

Apocalypse Z (2013) trailer

邦題『ZMフォース ゾンビ虐殺部隊』

この映画は邦題『ZMフォース ゾンビ虐殺部隊』にて、2013年10月26日、劇場公開されるそうです↓

• 映画.com - ZMフォース ゾンビ虐殺部隊

感想

ゾンビが出てくれば幸せ。というひと向け。

その題名と内容からして、ブラッド・ピットの話題作『ワールド・ウォーZ』の便乗映画なんだろうなと容易に想像されるが、この映画の元の題名は『Zombie Massacre』といって（USではこの題で8月にリリースされる）、『Apocalypse Z』というパクリ風の題名はUK版の別題なので、もしかして、元々はパクリ映画ではなかったのかもしれない。ま、どっちでもいいのですけれど。

さて、感想ですが、すべてにおいて、安っぽい。出てくるのは大根演技の無名俳優ばかりだし、物語はハチャメチャだし、ボルさんが演じるわるもん大統領の台詞は頭の悪い子供が考えたギャグみたいだし、セットはおそろしく貧弱なのであります。大半の人間は「あほくせえ」と思うでしょう。

でもさ、ゾンビのグジュグジュメイクだけはよくできているんですよ。こんなのがたくさん出てくる↓

きもちわるい実験ネズミも出てきた↓

まぁ、あれだ、安っぽいものを見てゲラゲラ笑っているひとたちにはいいんじゃないですか。

この映画の監督、ルカ・ボーニとマルコ・リストーリのコンビは、以前にもウーヴェ・ボルの協力を得て、『イーターズ (2010)』てのをつくっている。こちらも似たようなヤツだったですよね。

DVDのオマケ

私が持ってるのは、今月リリースされたUK版だが、字幕もオマケもナシでした↓

• amazon.co.uk - Apocalypse Z [DVD]

US版は来月リリース予定だそうです↓

• amazon.com - Zombie Massacre [Blu-ray]
• amazon.com - Zombie Massacre [DVD]

amazon.comで検索すると『Zombie Massacre: Army of the Dead』ていうのが出てくるが、これは別の作品なので、お間違いなきよう。

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