2013/12/1 (Sun) at 6:25 pm

映画|スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間|Contracted

不幸なレズ娘が生きたまま腐敗していくゾンビ映画。ナジャラ・タウンゼントアリス・マクドナルドマット・マーサー。監督エリック・イングランド。2013年。

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間 / Contracted DVDDVD画像

ここはLA。

サマンサさん(ナジャラ・タウンゼント)は不幸なレズ女。愛する恋人(ケイティ・スティジマン)から別居を宣言されて以来、寝ても覚めても恋人の不在は堪え難く、懊悩煩悶、つらいわつらいわ悲しい悲しい。

そんな折、友達女(アリス・マクドナルド)から「パーティにおいで」と誘われた。そんなきぶんではないが「もしかしたら彼女がきてくれるかも」とすがる思いで、留守電にメッセージを残し、パーティにいった。でも彼女はこなかった。んで、酒を飲んで、その場で出会ったBJなる男(サイモン・バレット)とナニしてしまった。

てか、正確には、何が起きたのかよくわかんなくて、いっしょに車に乗ったまでは覚えているが、気がついたら、翌朝、自分のベッドでひとりで寝ていた。車内でヤっちまったらしいと気づいたのである。

その日を境に、彼女の肉体は腐ってくる。

マンコから流血/耳鳴り/外耳炎/肌の異常/目が充血/頭髪がボコッと抜ける/歯が落ちる/知覚異常/吐血。どんどん具合が悪くなり、医者にいったら「免疫が異常に低い。原因不明」といわれる。性交渉に関係があるそうな。へんな男にへんなもんを移されたらしい。

パーティを主催した女友達によれば、翌日、警察がきて、例のBJなる男についてあれこれと質問していったという。なにやら事件の匂いがする。この男の素性を知る者は誰もいない。彼はどうやってかスルリとパーティに紛れ込み、サマンサとナニして姿を消したのである。いったい何者であるか。

3日後。

マンコにウジ虫が湧いて、それはそれはグロな外観になってしまうが、この病気が不思議なのは、こんなにヒデーありさまなのに、いちおう普通の生活はできるのである(たまにおなかが痛くなったりするけど)。

その姿はもはや『現代の癩病患者』であり、サングラスと帽子で隠そうにも、隠し切れない。病人オーラがむんむん。このドタンバにおいてなお、彼女の関心は「男とナニしたことがバレたくない」という一点であり、レズ恋人にすがり、相手にされないとヤケクソになり、ママ(キャロライン・ウィリアムズ)の小言は耳障りであり、心配して手を差し伸べる男(マット・マーサー)の声は慰めにならず、誰にも彼にも悪態をつき、逃避し、「わたしはひとりぼっちだ」と泣きわめく。

負の連鎖まっしぐらの破滅転落人生。その肉体は文字通り『腐敗』していくのである。蘭の花が枯れるように。

トレイラー動画

Contracted (2013) trailer

邦題『スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間』

この映画は邦題『スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間』にて、2014年1月18日、ヒューマントラストシネマ渋谷にて劇場公開予定だそうです。他にもおもしろそうなのがたくさんありますよ↓

感想

よかったところ↓

  • ツキのないレズ女が生きたまま腐敗していくという単純プロットはおもしろい
  • 演技もいい
  • グロメイクもいい
  • 脚本うまい(途中まで)
  • ゾンビ映画といっていいのかよくわからないが、おもしろければいいじゃないの

悪かったところ↓

  • エンディングがつまらない
  • よくある低予算ホラーオチになってしまいました

この娘はえらくネガティブ体質で、やることなすこと裏目に出て、転落する。知らない男とbangしちゃったのが悲劇の始まりだが、根本的な問題として、その性格が災いしているように思える。本人は気づいていないが、いいこともあるんですね。優しいアンちゃんはいるし、ママは小言ばかりとはいえ世話を焼いてくれるし、それに美人だし。良い面に目を向けていれば、こんなことにはならなかったと思いますよ。

私の知り合いのレズ女でちょうどこんなかんじの情緒不安定なヤツがいて、ぐだぐだと文句をいったり、急にカラ元気を出したりする。似ているなー、と思いながら見た。

上のあらすじでは割愛したが、彼女はウェイトレス仕事をやりながらフラワーアレンジメントの仕事をやりたくて修行中なんだが、作品が入賞してお金がもらえることになった。それはすばらしいニュースなんだが、その頃にはもう『歩く死体』になってしまったものだから、チャンスを活かせなくて自滅してしまった。哀れなもんです。

『レズ女がゆるやかな別離を宣言され、ゆるやかに腐敗していく』というドラマは暗示的寓話的である。彼女が罹った奇病は「sexに関係がある」「免疫が極端に低下する」という点からして、AIDSを想起させ、また、これも意図的な演出であろうと推察するが、このドラマに出てくるのはみてくれを気にするヤツラばかりで、一皮剥いたら友情はどこにいったという調子で、適度にいい人、適度にドライな人間関係が描かれる。LA人種をセセラ笑っているような皮肉な視点が感じられるが、説教臭くもないのは脚本がさりげなくうまいからだろう。

以下は文句。

エンディングがつまらない。良いドラマを描いているなあと思ったのに、最後はよくある投げやりスタイルで終わってしまった。BJなる謎男の素性や奇病の原因等はまったく明かされない。そこが残念だった。

という不満はあるが、見て損したってほどでもないんで、興味のある方はどうぞご覧になってください。

後から追記。

この映画も悪くないが、その後、見た以下の映画もなかなかでした。プロットは似てるんだが、様相はかなりちがう。こっちはグジュグジュゲロゲロ!きもちわるーい↓

追記以上。

邦題『スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間』

この映画は邦題『スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間』にて、2014年3月5日に国内版がリリース予定だそうです↓

US版DVDは来年3月発売予定

私はiTunesUSで見ましたが、DVDは来年に発売予定だそうです↓

Memorable Quotes

Samantha: Are you intimidated?
guy: A little.

Mom: Are you pregnant?
Samantha: What's that word you love to call me so much? Dyke? No, I'm not pregnant. Just leave me alone. Oh, yeah. I got in.
Mom: I'm proud of you.

Samantha: You care about what's best for you. If you fucking cared, you would help me hide this shit and not try to expose it so I can be left with nobody but you!

Nikki: There's always someone else, love.

Riley: It's tingling!

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原題: Contracted
別題: Zaraza
Инфекция
邦題(カタカナ): 『スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間』
制作年: 2013年
制作国: アメリカ
公開日: 2013年8月24日 (イギリス) (Film4 FrightFest)
2013年9月12日 (フランス) (L'Étrange Festival)
2013年10月 (スペイン) (Sitges Film Festival)
2013年10月11日 (アメリカ) (Chicago International Film Festival)
2013年11月22日 (アメリカ)
2014年1月18日 (日本)
2014年12月4日 (香港)
2015年9月3日 (ロシア)
imdb.com: imdb.com :: Contracted
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
プロダクション・デザイン
アートディレクション
セット制作
視覚効果(Visual Effects)
Makeup
謝辞
  • スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間 感想 - えらそーかんそー

    非常に綺麗丁寧に纏められたスピンオフ。 本作品は、『28日後...』の副産物であり、オマケとして撮影された約5分の動画(諸事情で未公開)を元に作られている。 感染した直後に発症しすぐさまゾンビと化す個体もいれば、じわじわと時間を掛け自我を失くして行く個体もいる。 この設定は続編の『28週後...』に生かされ ...

    2015/1/1, 6:31 PM

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