2010/1/10 (Sun) at 5:52 pm

映画|ダーク・オブ・ザ・デッド|Virus Undead

新型鳥ウィルスに感染した人間がゾンビ(モドキ?)になっちゃうホラー映画 from ドイツ。フィリップ・ダン。監督ウルフ・ウォルフ。2008年。

ダーク・オブ・ザ・デッド / Virus Undead DVDDVD画像

ドイツの田舎町でヒゲの科学者先生が鳥に襲われてウギャーと死亡する。後日、彼の孫である大学生ボーイが友達ふたりといっしょにその家にやってくる。祖父の死に悲しんでいるということもなく、単に相続関係の書類仕事のためにやってきたという調子。3人組は、この古い家に居座り、地元のドラッグストアのおねーちゃんを誘ってパーティタイム。

という導入パートの合間に、鳥の死骸がちょくちょく出てきて、そこらへんには動物の死体が転がってて、なにやら不穏な鳥ウィルスが蔓延している模様。これが人間に感染するとモンスターに突然変異するのです。ヒチコックの『鳥』へのオマージュだそうです。公式サイトに書いてありました。

Wolf Wolff's Beast Within trailer

感想

『鳥』を彷彿とさせるシーンがいくつかありました。車のフロントガラスにカラスがグシャとかですね。さて、このウィルスに人間が感染してパニックになるわけですが、この映画のヤツは急激にガオーと変化するのでなく、徐々に冒されていく系のヤツでした。完全に冒されると、理性が失われてバーサク狂人となり、手当り次第に襲ってガブリと噛みつきます。ゾンビみたいなんだけど、死んでるわけじゃないのでゾンビじゃないと思うんですが。あるいはその状態だとすでに死んでるのかな。よくわかりません。

展開がおそろしくスローです。大学生ボーイが昔フッたおねーちゃんとか、因縁をつけてくる昔の知り合いとかですね、定番キャラのみなさんが出てきていつもの前段話があります。ホラー映画の前フリ話はいっそのことライブラリ化して、オープンソースみたいにして、インディーズ監督はみんなそれをつかったらいいんじゃないですかね。冗談ですが。

半分過ぎたところでガガーとくるのかと思わせといて、またまたスローになってしまいました。後半20分になったら、やっとこさ、盛りあがりました。最後はよくあるゾンビ映画みたいな調子です。てわけで、映画としてはつまらなかったですが、局所的によいところもありました。この監督さんはダークな雰囲気をつくるのがうまいなと思えるところもあったので(ヒチコックにカブレてるだけのことはある)、次回作に期待しようとおもいました。

ここ2、3日はパッとしないレビューが続いていますが、だいたいホラー映画っていうのはうんこだらけなんですから、そんなにしょっちゅうおもしろいのがあるわけないんですよ。

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原題: Virus Undead
別題: Virus Undead
Wolf Wolff's Beast Within
邦題(カタカナ): 『ダーク・オブ・ザ・デッド』
制作年: 2008年
制作国: ドイツ
公開日: 2008年8月1日 (ドイツ) (Berlin)
2009年2月7日 (アメリカ) (European Film Market)
2009年4月24日 (ドイツ) (DVD)
2009年5月 (フランス) (Cannes Film Market)
imdb.com: imdb.com :: Virus Undead
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
プロダクション・デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup
謝辞

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