映画|ミュータント・ヴァンパイア・ゾンビ・フロム・ザ・フッド|Mutant Vampire Zombies from the 'Hood!

ここはLAのどっかの倉庫。アジア系ギャング（ロバート・ウーがボス）と黒人ギャング（こちらはTyshawn Bryantがボス）がヤバい取引をやってるところに、かねてより内偵中であった刑事コンビ（C・トーマス・ハウエル + ジェレマイア・バーケット）がジャジャーンと登場。

「警察であーる！おまえらは神妙にお縄につくのだあああ！」と鬼平のように出てきて、アワを食ったギャングどもは銃を撃ち返し、双方入り乱れての銃撃戦が始まる。

そこに、やにわ、どどーーーん！地球を揺るがす天変地異が起きる（スケールでかい！）。夜空が虹色に光ったら、倉庫にいた者たちは全員ブッ倒れる。ナニゴトであるか！？

翌朝。

目を覚ました彼らが倉庫の外に出てみると、ゾンビがウジャウジャいるからおったまげた。な、なんすか、これ！？地球は一夜にしてゾンビの星になったのだ。えらいこっちゃ。

こうなると、ギャング同士の争いだの、刑事の仕事などはもうどうでもいいのであり、ギャングも刑事もアジア人も黒人も手を取り合って一致団結（ほほえましいです）。みんな友達homeyさ。彼らはサバイバルの旅をする。

テレビをつけたら、えらい学者先生が出てきて呼びかけを行っていた。彼は愛する娘（ジョアンナ・ワッツはカワイコちゃん）といっしょに自宅ラボにたてこもり、地球規模で発生したゾンビ化現象の解決法を研究している。

ガオー。うぎゃー。ぐちゅぐちゅぎゅるるううう内臓どばー腸がぐるぐる。

トレイラー動画

感想

C・トーマス・ハウエル・ミーツ・ゾンビ！ですね。という説明で食いつくあなたはこの映画をとても気に入るでしょう。

ゾンビの特殊メイクは典型的な低予算スタイルのヤツだったですが、CGI血糊なんか使ってないからえらいです。安っぽいヤツにしては安っぽくないです。あ、へんないい方になってしまった！安っぽいの中に松竹梅とあるわけですが、これはベスト・オブ・安っぽいの部類に入るでしょう（雰囲気わかってもらえるかなあ）。

オープニングからしておそろしく安っぽいという点は、この映画の長所です。だってオープニングだけ凝りまくってて、お話が始まったらモロ低予算だと腹立つでしょう？最初がこれだと脳内ハードルがガターーーーンと下がるのです。だからなにを見ても許せるのです。

ポスターも安っぽい！下に画像があるので見てください。C. THOMAS HOWELLに使われているフォントが安っぽい（上からふたつ目のヤツ）！こんな字体が似合う役者って彼以外にいるのでしょうか。

タイトルにvampireってあるからなんだろうと思ってたら、この映画では、ゾンビは人間の血を欲しがり、血を摂取しないと変異が進んでどんどん凶暴化するという設定があって、だから、血を吸うゾンビ = ヴァンパイア・ゾンビてことなんだけど、ま、でも、見ためもやることも普通のゾンビと変わらないんだが、『Mutant Vampire Zombies From The 'Hood』ていうタイトルはおもしろいから、いいんじゃないでしょうか。テンポよし！ゴアゴアよし！のファニーなB級ゾンビ映画。

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• Tweet