2010/1/23 (Sat) at 3:45 pm

映画|ブラッド・クリーク|Blood Creek

ナチスの極秘オカルトプロジェクトが生んだ邪悪ばけもんがジャジャーン!馬ゾンビがヒヒーン!ドミニク・パーセル、ヘンリー・カヴィル、エマ・ブース、マイケル・ファスベンダー。監督ジョエル・シュマッカー。2009年。

映画|ブラッド・クリーク|Blood CreekDVD画像

2年間失踪して限りなく死亡と思われていたアニキ(ドミニク・パーセル)がある日とつぜん生還した。アニキは弟(ヘンリー・カヴィル)を叩き起こし「銃を持て!おれについてこい!だれにもないしょだぞ。はやくこい!おれをこんな目に遭わせたヤツラに復讐してやるのだ!」と特攻隊長のような台詞を述べ、久々に再会した兄弟は抱擁するひまもなく、アニキの案内で敵に突撃する。

敵の本拠地は、Town Creekていうところにある小さな農場であった。そこの人たちがアニキをひどい目に遭わせたというんだが、父親、息子、娘、おばあちゃんというみなさんはどう見ても『正しい農村の人々』というありさまなので弟はどうしたもんだかと思うんだが、ドミニクアニキは「うるせえ!こいつらは敵!」という調子でダダーと突撃し「ヤツはどこだ!どこに隠しやがったんだあああああ!」と詰問し、抵抗する者をブン殴り「ブッ殺すぞ!」とわめくのである。「ヤツ」の正体は徐々に明かされます。

弟の方はそこらへんをうろつき回り、農場の敷地内にあるコンテナの中にかわいそうな男が監禁されているのを発見、彼を助けてあげる。こんなところに無実な人を監禁しているくらいだから、やっぱりこの家族はわるもんなのだろうか。

ドミニクアニキの「ヤツはどこだ?」という台詞、彼の背中の無惨な傷跡、農場の娘が述べた「どうなっても知らないヨ」という台詞、さらに無実男が監禁されていたという事実から想像するに、この一家はなにかとんでもないばけもんを密かに飼っていたのかなという想像が立つわけだが、でも細かいことがわからないから早く先を知りたいヨ!と思ったところで、いよいよばけもんがジャジャーンと登場!圧倒パワーでわっはっはーと降臨します。オーイエー!

Blood Creek trailer

感想

ドミニクアニキは登場した瞬間からテンション高く「やったるぞやったるぞ!」という調子で、ダダダダーと特攻ムードで進行するんでじつにテンポがいいです。後半になってばけもんが出てくると、ますますヒートアップ!おもしろい!このわるもんの正体ですが、ナチスのオカルトプロジェクトが産んだ邪悪などーのこーのというもんです。

このバケモノは怪力とかいろいろあるんだけれども、いちばんやっかいなのは死体を蘇らせる能力です。蘇った者はゾンビのようにひとを襲うようになる。それを家来のように使ってうりゃうりゃと襲ってくる。ドラキュラのコウモリみたいな。馬ゾンビってのはそういう意味です。まさに悪魔的所業!

SPOILER ALERT!!!!
ネタバレ!

ばけもんの正体は徐々に明かされるのだが、まとめるとこうである。

第二次世界大戦中、ナチスドイツの極秘オカルト研究プロジェクトのひとつに「ルーンストーンを使ってオカルトの力を手に入れよう」てのがあった。ルーンストーンてのは、古代ヴァイキングが残した宗教的な遺物である。ナチスはそれを手に入れておまじないをすれば最強の力が得られると考えた。ルーンストーンは世界中に散らばっている。ナチスは極秘裏に研究を進め、ルーンストーンの場所がわかると潜入スパイを送り続けた。

1936年。

Town Creekに住むドイツ人移民家族のところにドイツ政府の紹介でリヒャルト・ヴィルト(Richard Wirth)ていう男がきた。善良家族のみなさんはそれがナチス肝いりのスパイだなんて知らないから、ハイヨと引き受けた。ヴィルトは歴史学者と名乗っていたが「もうすぐ世界中のひとたちがドイツ語をしゃべるようになります。そもそもコロンブスなんていんちき。そのずっと前に、ヴァイキングがすでにこの地にきてたんですよ。ところでルーンストーンはどこにありますかな?うふふ」なんていうので、家族のみなさんはゾゾゾとこわくなったが、時すでに遅しであった。

ヴィルトは納屋にルーンストーンを見つけるとさっそくおまじないをし、まずはちから試しという調子で、死んだ鳥を生き返らせた。その日から農家の家族はヴィルトに血液を提供するドレイとなり、そのためにヴィルトは彼らを不死であるようにした。農場の家族は永遠に年を取らず、永遠に奉仕させられる運命。ヴィルトの儀式には大量の血液が必要で、それはまだ始まったばかりなのである。

やがて戦争が始まると、ヴィルトはドイツに帰れなくなった。家族はやむを得ぬ措置としてヴィルトを封印した。バケモノを封じるシンボルてのがあって、それをフェンスに描いておくと彼は外に出られなくなった。さらに家族は、自分たちの安全を確保するために家の扉にも封印シンボルを描いた。さらにヴィルトにエサを与えるために定期的にだれかを拉致しその血液を提供するという行いをやるようになった。こうしておけば、ヴィルトは外に出られず、自分たちの安全も確保される。無実な人を拉致するのはよくないが、被害を最少にするためにはそうするしかなかったのである。

ヴィルトの儀式には大量の人間の血液が必要だが、死んだ人間のやつはだめである。生きた人間から吸血しなくてはならないという鮮度重視のグルメ怪物なのだ。儀式をやるたびにヴィルトは強くなる。ヴィルトの目的は、第三の目を得ることである。これはレベルアップの究極完成形であり、そうなってしまうと完全ムテキング状態となり、封印シンボルは効かなくなり、おそるべきパワーが解放されるそうな。そうなる前にやっつけねば!

ヴィルトには封印シンボル以外にもうひとつ弱点がある。それは「自分の血液あるいは自分の家族の血液は、彼にとって毒物となる」という点である。ヴィルトがドイツから持ち込んだ荷物の中に人骨があった。ヴィルトはこれを儀式に使うために持ってきたのだが、この骨のなかには彼の家族(てか祖先)の血液が含まれている。よってそれを飲ませれば、敵は死ぬかどうかわからないが、弱くなる。

という話を聞かせたのは農家の娘(エマ・ブース)であった。彼女はヴィルトが所有するおまじないの本を盗み読んで、そのような事実を知ったそうである。この家族が人知れず結託し、生かさず殺さずの処置をえんえんとやり続けていたところに、ドミニクアニキが突撃したもんで、ヴィルトが表に出てきちゃったということです。闘うしかない!

アニキと対決するヴィルトの台詞で「おれはおまえをわざと逃がしてやったのだ。おまえはいつか復讐にくる。そうすればおれはあの家族の封印を破るチャンスができる。わはは」てなことをいってたので、ナチスの冷血スパイだけあって悪知恵も働くのである。

今夜は月食。ヴィルトとしては、この日に農場に飛び込んできた兄弟を吸血し、第三の目を手に入れたい。対する兄弟はやられてなるものかとジタバタする。最後はドカドカドッカーンのアクションの末に兄弟の勝ち。やったぜ。ヴィルトが死ぬと呪いが消えて、農場家族のみなさんは急激に老化が進んで死亡した。

わるもんを葬り去った兄弟は愛する家族の元に帰る。ハッピーエンド。ドミニクアニキは辛かった日々を思い出し、大仏顔で感無量(『プリズンブレイク』のときもよくこういう顔をしてました)。弟の方は、ルーンストーンが他の場所に7つあると知ったもんで密かにそれを追う模様。彼はバケモノハンターになったんだが、アニキを誘わないんだが、いざとなったらふたりで協力して闘うのであろう。というsequelの余韻を残して終了。

おしまい。

以下にこのモンスターの特長をまとめておきます。いつかsequelができるかもしれないから覚えておこう。

特長↓

  • 銃弾は効かない
  • 怪力を持つ
  • 死体を蘇らせる能力を持つ。蘇った者はゾンビのようにひとを襲う
  • 生きた人間の血液を飲むとどんどん強くなる。死んだ人間の血液はだめ。鮮度重視です。
  • 第三の目を持つ悪魔になりたがっている。そうなったら悪魔の完成形ムテキング!

弱点↓

  • 封印のシンボルがある扉を通過できない(第三の目を持ったら無効)
  • 自分の血液あるいは自分の家族の血液は、彼にとって毒物となる

※「sequelは出ないのか!」と文句をいうのはホラーファンだし「sequelは完全劣化でつまらん!」と文句をいうのもホラーファンですよね。

画像

Blood Creek / ブラッド・クリーク (1) 画像Blood Creek / ブラッド・クリーク (2) 画像
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原題: Blood Creek
別題: Town Creek
Bahía de sangre
Creek
Experiment Ocult
I fyli ton athanaton
Kanli deney
Vereoja
邦題(カタカナ): 『ブラッド・クリーク(原題)』
制作年: 2009年
制作国: アメリカ
制作スタジオ: Gold Circle Films
公開日: 2008年5月14日 (フランス) (Cannes Film Market)
2009年9月18日 (アメリカ) (limited)
2009年10月9日 (イギリス)
2010年1月19日 (アメリカ) (DVD発売)
imdb.com: imdb.com :: Blood Creek
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
衣装デザイン
特殊効果(Special Effects)
視覚効果(Visual Effects)
謝辞

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