2009/12/30 (Wed) at 7:42 am

映画|ザ・ブッチャー|The Butcher

不快ゴア悪趣味スナッフPOVホラー from 韓国。監督Jin Won Kim。2007年。

ザ・ブッチャー / The Butcher DVDDVD画像

どっかの汚い倉庫に4人の男女が拘束されている。キラーはスナッフマニアの男で、頭の悪そうな助手男を従え、犠牲者が拷問の末に死ぬところを撮影する。助手は彼を『ディレクター』と呼ぶ。本気でスナッフフィルムをつくって売り出したいと考えているらしい。「こんなんじゃだめだ!」と大監督のような台詞をいって、彼なりの美学があるらしいです。んで、パケ写にあるブッチャー仮面のキラーは、ディレクター氏が飼っている変態サディストのキチガイである。ディレクター氏は仮面男に興奮剤を飲ませ、犠牲者を与える。仮面男はヒヒーンと興奮して拷問を始める。ズダーンぶぎゃーーじゅるうううぅうううう。「ヤメテ!たすけてええくださいいいいいい!」「おー、いいネー、その表情!」

The Butcher trailer

※感想

とにかく不快なものを見てれば幸せなのだ!という病気ホラー映画好事家向けの低予算映画。不潔感極まる血だらけのセットはすごくきもちわるいし、善良夫婦をいたぶるところはおそろしく悪趣味である。よくやるよまったく。

以下ちょっとネタバレ。

簡単にいうと、夫に選択の機会を与えるのですね。「10分間、耐えられたら、あんたら夫婦を逃がしてあげる」と約束し、さんざん痛いことをする。途中で「もうむり!ヤメテ!」となると、こんどは「じゃあんたの奥さんをどうやって殺したらいいか、アイデアをしゃべってみ?」とくる。恐怖パニック状態の夫はキラーが気に入るような台詞を述べる。「おまえはさっきまで奥さんを助けてくれと叫んでいたくせに、こんどは自分が助かりたいばかりにそんなヒデーこというの?まぁいいや。約束だから逃がしてあげる」といったん解放するが、奥さんを殺したあとにまた捕まえる。「約束したじゃないですか!」「おまえは妻を見捨てたわるもんである。映画ってのはわるもんが最後に死ぬことになってるでしょ。だからバイバイ」てな具合で、肉体と精神はズタズタに切り裂かれる。

という悪趣味ぶりはいいが、インディーズ映画特有の逃げテクを多用しているので、肩すかしを食らったきぶんになるという点もある。ディレクターと名乗る男はスナッフマニアなので彼はイヒヒと撮影するんだが、映画の画面は犠牲者の頭に設置されたカムの映像がほとんどなのだ。つまり「ヤラレる側の視点に立ったPOVです、サササ、こわがってくださいヨ〜」ということなんだが、ゴアなシーンは殺される側の視点の映像が出てくるだけなので、画面が乱れたり、血糊がドバーと飛ぶような映像ばかりである(めんたまくりぬきだけはちゃんと見えた)。画質は悪いし、ぐちゃぐちゃだし、韓国語をしゃべってるから字幕を読まなければいけないしで、とても見づらい。

ま、この監督が病気だってことはじゅうぶんわかったんで、次回作はもっと見やすい特殊効果でゴアシーンをつくってくださいよと思いました。でもこんなキチガイ映画を量産されても困るんで、ゆっくりやってもらっていいです。

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