2013/6/22 (Sat) at 10:24 am

映画|23:59

森でオバちゃんオバケが出てくるシンガポールのホラー映画。奇形もあるよ。テッド・チャン、ステラ・チャン、フィリップ・ハーシュ。監督ギルバート・チャン。2011年。

ここは、どっかの離れ小島にある兵士の訓練所。新米兵士のみなさんが、いっしょに寝起きをして、厳しい訓練をやっています。

この兵舎には、へんな過去があって、「深夜の23:59になるとオバケが出るよ」という話で、みんなはそんなの信じていなかったんだが、いぢめられっこ男が「オバケを見た！」つって騒いで、「弱虫め！」とみんなにいぢめられ、森の中で変死する。あー、かわいそう。

残された者たちはきもちわるく思いつつ、訓練を続けるのであるが、オバケ騒動は終わらない。死んだ男の親友男は悪夢にうなされ、オバケにとり憑かれてヒキツリ顔になってくる。

森の中でオバちゃんのオバケが出てきて、おいでおいで、をします。きもりわりー。最後には、この島で起きた過去がズラズラーと明かされ、かわいそうな奇形子供のオバケが出てきて、みんなは腰を抜かすのであります。じめじめねちねち。

トレイラー動画

23:59 (2011) trailer

感想

丸刈り頭のアジア顔の若い男ばかりが出てきて、「だいじょうぶか」「ほんとに見たんだ！」とかいって、汗臭い友情物語が進行するので、絵的には『さぶ』風です。でも、そういう流れにはなりません。そのスジの方が見たら「期待させるんじゃねーよ！」と文句をいいたくなるかもしれない。

安いつくりであり、物語はありがちなものであるが、きもちわるい雰囲気がよく出ていてよかったです。これがいつも見馴れているアメリカ映画だとCGを多用する演出に走っちゃうところなのだろうが、それがないという点がかえってよかったのかもしれない。そう期待せずに、低予算なんだなーという湯加減で見ればオッケー映画でした。