映画|REAL|Snarveien

幸せカップルが森の道をドライブ中。彼らはスウェーデンで酒を大量に購入した後、トンボ帰りして友達の家に行く途中である（その方が安いの？）。いまポリスに見つかったら密輸の現行犯になっちゃうからヤバいのだと思ったら、ほんとにポリスが出てきておののく。でも警官は「通行止めです。すませんが、あっちから回り道してください」といっただけだった。このシーンでは、男のアクセントに気づいた警官が「なんでノルウェー人がこんなところを通過するのであるか？」と鋭い質問を投げ、女が機転を利かせた作り話をして相手を信用させるという小ワザがあった。

このカップルは酒の密輸はやってるが、じつに善良でまじめそうな男女である。ノルウェーの酒事情というのを私はよく知らないんだけど、この程度のことはだれでもやってる軽犯罪レベルなんですかね。

警官は去り、ふたりはホッとひとあんしん。いわれた通りに回り道を進んでいったら、その先で踏んだり蹴ったりの目に遭う。気味悪い男が出てくるわ、だれかにタイヤをパンクさせられるわという調子で、タテ続けにへんなことが起きて森の家に足止めされる。ふたりはぐったりしつつも「はやく行かなくちゃ」とがんばるんだが、じつはそのようすはだれかにずっと隠し撮りされている。どうやら一連の出来事は偶然ではなく、だれかが意図的に仕組んだ罠のようである。後半はスナッフキラーが登場。オーイエー！ふたりは密室に拉致監禁される！ぎゃー！

感想

ジャジャーンと始まるオープニングがじつに期待させる映像です。おぉおおお、これはなかなかやるではないかと思ったら、途中までじつによかったんですが、最後の10分で破綻したように思われ。残念。

よかったところ。

• 前半、見えない敵に包囲されつつあるのだなというこわい雰囲気がよく出ていた。
• 逃げたり捕まったりという展開がどきどきした。
• キャラのみなさんがよかった。主演の女優さんはすごくよかった（Marte Cristensen）。

すきじゃないところ。

• 期待したほどゴアがなかった。
• 『○○がじつは××だった』というtwistが容易に読めてしまった。
• いろんなtwistを盛り込んでたわりにラストがつまらなかった。

てかんじです。ほんと、途中まですごくよかったんですけどね。見て損したというほどではないのですが、期待したわりにはアレだったのでとても残念でした。

imdbを見て気づいたんですが、監督のセヴェリン・エスケランドは警官役で出演をしています。たぶん最後にチラと出てきたふたりの若い方かなと思いますが、ずいぶん若い。学生みたいに見えます。これから楽しみな監督さんですね。

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