2008/3/26 (Wed) at 9:21 am

映画|ファイナルワールド|Tooth And Nail

完全無政府状態の近未来。細々と生存する人々を残虐カニバリスト集団が襲う。レイチェル・マイナーマイケル・マドセン他。監督マーク・ヤング。2007年。

ファイナルワールド / Tooth And Nail DVDDVD画像

2015年、石油資源が枯渇した。専門家は20年分の備蓄があると述べたが、それは大間違いだった。エネルギー不足ゆえにガソリン/電気/食料といったすべてのライフラインが滞る。世界の人口の3分の2が寒さと飢えで死亡した。社会の秩序は崩壊。暴力だけが支配する無政府状態となった。ここはフィラデルフィアの死に絶えた町。病院ビルで集団生活をしている10人程度の男女がいる。彼らが無人の町で死にかけてたひとりの女を助けたところから映画は始まる。女はネオンという。

ある日ネオンとみんなが暮らす病院ビルに謎の凶悪集団が襲来した。ダダーッと襲ってきてひとりを殺して死体を運んでいった。人々は青くなったがネオンは彼らを知っていた。「あれはRovers。人間の肉に飢えたカニバリストたちだ。わたしの家族もみんなあいつらに食われた。いっぺんに全員を襲わないのは常に新鮮な肉を食べたいからだろう」と怯えた顔で説明した。みんなはこの話にチビッた。敵は大勢のレスラーみたいな男たちだが、こっちはケンカなんかしたことがなさそな男子が数名と女子供がいるだけなのだ。キラーのひとりがマイケル・マドセン。口笛を吹きながら斧をズダーンと振りおろしてました。

※感想

これはいまいちだった。いちおうカニバリストということになっているが、彼らが人間の肉を解体したりヒャッホーと喜んで内臓に手を突っ込んでむしゃぶりつくようなシーンはない。最後にチョロっと肉を食うシーンがあるだけ。あれはただの凶悪ギャングだ。『変態性』ってもんがないとカニバリストらしくない!

生きるか死ぬかの緊張感で物語は進んでいくのだが、なんだかパッとしない。人々がただ隠れて逃げ回るだけっていうのがつまらないし「○○が○○だった」というサプライズは途中でわかっちゃうし、ホラー映画の見せ場である殺し方も凡庸だったと思う。ホラー映画で銃なんか使うなー。銃を使うんだったらせめて脳ミソじゅばー目玉がドローンみたいなのがないと納得できん!

映画としてはパッとしなかったが、ネオン役のレイチェル・マイナーがよかった。あと自閉症少女のノヴァちゃんを演じたエミリー・ヤングもよかった。エミリーちゃんはよい雰囲気を持つ子役である。またどっかで会えそうだ。こんどはもっとナイスな映画に出てくださいヨと思った。

Spoiler Alert !!!!
ネタバレ注意!!
ネタバレオッケーな方のみこの下をスクロールしてご覧下さい↓

ネオンはじつはカニバリストの一味であり、手引き役なのだった。人々はひとりづつ殺されて食われていく。ひとりの女性と自閉症少女だけが生き残ったが、少女が連れ去られた。最後に残った女性は単身で少女を救いにいく。カニバリストたちのアジトに正面から乗り込んでいったら、敵は全員動けなくなっていた。ここで女性が彼らに仕掛けたワナが明かされる。彼女は、彼らが食べるであろう死体にありったけのヤクを注射しておいたのだ。その肉をおなかいっぱい食ったわるもん一味はバタンキューと倒れちゃったのである。女性は動けない男たちを簡単にやっつけ、最後に裏切り女のネオンを殺した。仲間のカタキを討って少女を助けた。おしまい〜。

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原題: Tooth & Nail
別題: Fog és köröm
邦題(カタカナ): 『ファイナルワールド』
制作年: 2007年
制作国: アメリカ
公開日: 2007年10月16日 (アメリカ) (Screamfest Film Festival)
2007年11月9日 (アメリカ) (After Dark Horrorfest)
2008年2月10日 (ドイツ) (European Film Market)
2008年3月18日 (アメリカ) (DVD)
2008年5月18日 (フランス) (Cannes Film Market)
imdb.com: imdb.com :: Tooth & Nail
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
セット制作
衣装デザイン
特殊効果(Special Effects)
Makeup
謝辞

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