映画|クライモリ デッド・エンド|Wrong Turn 2: Dead End

これの前作についてはこちらに記事があります↓クライモリ|Wrong Turn

2003年の前作に続いて、森の醜悪奇形カニバリスト（人肉嗜好者）の一家が人々を襲う話。今回の襲われ役はリアリティ番組の出演者たちとそのクルーである。タレント男女（一部は素人）が森の中でサバイバルゲームをやって生き残った者には賞金をもらえるっていう、よくあるテレビのヤラセ番組である。元海兵隊という触れ込みのアーミーおじさんが番組を仕切るのだが、コイツがまっさきに首チョンパされそうだなと思ってたんだけど、意外な健闘ぶりがおもしろかった。

前作では謎の多かった奇形ブラザーだったが、今回はファミリーで登場。奇形ママもいる。奇形一家の食卓風景や生活のようすが明かされた。人肉シチューをワーイと食ったり、食前のお祈りまでやっているぞ。さらに彼らは英語が話せるというのも今回わかった。ほとんどは「うぅううう」とケモノ声でコミュニーションしているが、少しだけ言葉をしゃべる場面があった。奇形男がビキニギャルを見て発情し、それに怒った奇形妻がギャルを惨殺。「ほかのオンナを見ちゃイヤン」てな具合にキスをするという感動の場面も見れたのでファンも納得だ。トレイラーをどぞ↓

さらに目玉となるのは出産シーンであろう。奇形ベイビーが産み落とされた。相変わらず悪趣味である。ひでェなまったく。彼らは奇形であることに加えて超人パワーを持っている。ナイフで刺しても死なないし、首がねじまがってもホイと元に戻っちゃう。これは30年前に閉鎖された山の製紙工場から流出した有害ケミカルゆえのバイオ変異であるという後ヅケ説明がなされた。近親相姦だけだと超人パワーの説明がつかないからそうしたのだろうか。前作ではそういう説明はなかったと思うんだが（ちがってたらスマセン）。

前作よりも娯楽的でコミカルなかんじだ。おもしろかった。最初から中盤にかけて眠い場面が続くが、後半はギュワーンと下劣ホラーである。最後は人間メンチでグチャグチャ。過去のいろんなホラー映画のアイデアパック詰め合わせというかんじはするけどパクリを見たようないやなかんじはない。FUN-TO-WATCHである。以下のサイトに監督ジョー・リンチのインタビューがありました↓

http://bloodygoodhorror.net/interviews/joe-lynch

こんな映画をウギャーと悲鳴をあげつついっしょに見てくれるガールフレンドがいるホラーファンは幸せ者である。

:)

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