映画|バスターズ|The Final

どっかの田舎の高校。学園もの定番キャラのみなさんが登場する。いぢめっこチーム&いぢめられっこチーム。いぢめっこの方は、ミニスカビッチトリオとバカ筋肉男たち。対するいぢめられっこは気の弱いオタク風5人組で、内1名は女子。というメンツに加え、世渡り上手な黒人ボーイがいて、彼だけは双方のグループに顔を出している。

前半30分は、あれこれといぢめのシーンが連続する。やられる側は悲しみの表情で常に弱々しく引きさがるのだが、そのたびに「あとすこしの辛抱だ」「いまにみておれ」「はやくこないかな」なんていう台詞をブツブツいうので、彼らはなにか大掛かりな復讐イベントをひそかに計画しているらしい。積年の恨みを一挙に晴らすほどの大イベントであるらしい。みんなが楽しみにしている仮装パーティに関係があるらしい。彼らはいったいナニをやるつもりなんでしょうか。

動画

感想

モノクロのオープニングに加え、さらに、ソレに続く歴史の先生のお話（漢王朝時代のやつ。上のトレイラーの冒頭）を頭の中でミキサーすると「うんうん！」と期待が高まる。それでそれで？と期待すると、こんどはアレコレといぢめのシーンが連続する合間に、いぢめられっこたちの会話があり、彼らが秘密裏に計画している内容がちょびっとづつ明かされていくんだが、そこらへんはけっこう興味深い。いったいナニをするのかなと期待が高まったところでパーティが始まる！復讐プレイだ、ワーイ！

というところまでかなりよかったのに、そこから先はがくーんと↓つまらなくなってしまいましたよ。なんだこの落差は！？いぢめられっこ番長のマーク・ドネイトはダラダラしゃべりすぎじゃないですか。「なんだこれは！」と驚くいぢめっこたちに自分の素顔を見せ、恨みごとをしゃべるんだけど、これがおそろしく陳腐で聞いていられない。ホラー映画でキラーがしゃべる台詞の寄せ集めバージョンみたいな。

私、ああいうのだめなんですね。もったいぶった長台詞を聞いてるといらいらする。「なんでもええから、はやくヤレー！」と思っちゃう。また、ヤラレる側のみなさんもつまらない。威勢の良かった筋肉バカ男もビッチねーちゃんもピーピー泣いてるだけ。キャラの違いがないから、被害者A、被害者B... という風にしか記憶に残らない。ゴアゴアもほとんどない。指チョッキンくらい。もっとえげつないことやらなくちゃ。あーつまらない。くそったれえええええ。

という感想になってしまいましたが、まだご覧になっていない方は私のレビューなど気にせずいちどご覧になってみてください。あなたは気に入るかも。

余談ですが、いぢめられっこ復讐テーマの最近のホラーだと『トーメンテッド / Tormented (2009)』がおもしろかったですよ。未見の方はぜひ。

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