映画|屍体|Unrest

解剖学の研修医アリソンは初めて死体を見たらばゲロを吐いてブッ倒れた。ズタズタ傷だらけの女性死体はかなりオエーではあるものの、彼女は単にグロテスクさゆえに卒倒したのではないのである。「なにかヤバいぞ」とオカルト的な悪寒を覚えたのだ。だが、ここは病院であるからして「初心者はかわいいな」と嘲笑されるばかりである。そういう話はなかなか信じてもらえません。「この女性はどんなひとだったのか」という点が気になってたまらないので、ルールを破ってひとりで調査を始めた。勝手に調べてるうちに回りのひとがバタバタ死に始めた。ますますオカルトだとハマっていったら、死体の身元はブラジル在住のアメリカ人女性で、彼女は考古学をやってたそうであり、アステカ時代の巨大墓地を発見した後にキチガイとなり、病院で自分で自分を切り裂いて死亡したとわかった。

UNRESTの "REST" は "rest in peace" の "rest" であるからして、ソレに "un" がついてるから『自縛霊』みたいな意味かな。インディーズの気合いを感じる一本であった。死体が本物ぽくてきもちわるかったな。グチャグチャのゲロゲロなんだもん。あんなふうにイケスみたいなところに死体を保管するもんなんでしょうか。液体は水？あるいはなにかの薬品？よくあんなところに飛び込むよなまったく。ああいう映像を見ちゃうと、たくさん給料をもらえても医者にはなりたくないなと思う。あんなのさわれないよ！

死体の女性が生きてたころ、狂いだしたころの映像っていうのが出てきて、それがアリソンと同じ台詞「わたしは霊を感じるのよ！」みたいな発言をしてるっていうところがおもしろかったので、アレをもっとちゃんとしたプロットに仕立てていけばよかったのになと思った。

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• Tweet