2013/3/13 (Wed) at 6:58 am

映画|バッド・ミート|Bad Meat

アメリカ版『戸塚ヨットスクール』の先生たちが狂ってカニバリストになっちゃうホラー映画。エリザベス・ハーノイスマーク・ペルグリノデイヴ・フランコ。監督Lulu Jarmen。2011年。

バッド・ミート / Bad Meat DVDDVD画像

どっかの山。

親からサジを投げられた6名の少年少女(エリザベス・ハーノイスデイヴ・フランコ、他)が、合宿所に集合。彼らはここで軍隊並みの合宿生活をやらされる。腐った性根を鍛え直してもらえ。てわけで、これはアメリカ版の戸塚ヨットスクールですな。

ところが、ふたを開けてみたらば、訓練所の所長(マーク・ペルグリノ)と部下たちは、変態キチガイのサディストぞろい。「起床せよー!」の合図でオシッコをかけられるわ、ぶん殴られるわ、めしは満足に食わせてもらえないわ、家畜以下の扱いを受ける。

6名は這いつくばるように艱難辛苦を舐めていたが、ある朝、連中が起こしにこないのを不思議に思い、ドアの鍵をどうにかして部屋を出たら、大人たちは苦しみのたうっていた。そこらじゅうゲロまみれ。ナニゴトであるか。

この映画の『ゲロにまみれて』は、ほんとにゲロまみれなんですよ。ベッドも床も壁もゲロゲロ。よくもまぁここまでゲロを吐けるもんだと感心します。

不良たちは意外な展開に驚きつつ、「とにかく逃げようや」と思ったら、車がないことに気づく。ここは町から離れた山の中なので、足がないとどうにもならない。さてどうしよう。と、うだうだしていたところ、ゲロまみれの大人たちが怪物のようにガオーと襲ってくるではないか。

大人たちは狂ったカニバリストになってしまったのです。シチューの肉が原因らしい。6名はシチューを食わせてもらえなかったので、病気にならなかったのでした。

ゾンビとはまた違う調子で、なかなかおもしろいです。でも、この映画はじつに残念なことがあるんですよ。

トレイラー動画

Bad Meat (2011) trailer

感想

Bad Meat (2011)』は当初ロブ・シュミットが監督をやるというので、ホラーファンは大期待したんだが(エリザベス・ハーノイスだし)、制作3分の2の段階で資金ショート。おしまい。てことになっちまった。

これゆえ、エンディングは完全に破綻している。映画の途中でちょくちょくフラッシュフォワードが出るんですね。血塗れ包帯グルグル巻きの人物が病院のベッドで寝ている。性別不明。こいつは唯一の生存者らしい。誰なんだろう。と疑問を投げつつ進行するんだが、結局、なにが起きたかわからず、生存者は誰なのかもわからず、おしまいになる。

エリザベス・ハーノイスが演じた娘が、『ベジタリアンで放火の前科がある不良少女』という設定だったので、本来なら、その過去が明かされつつ、彼女がどっかに火をつけてボーボー燃やしちゃったんだな。包帯の人物は全身火傷を負ったんだな。と想像されるが、事情は一切わからない。

大監督の遺作でもないのに『未完の大作』として売るなんて、じつにいいかげんな話だが、「売れるもんは鼻クソでも売る」というのがホラー業界の掟なんですな。たぶん。

監督としてLulu Jarmenなる人物がクレジットされているけれども、これは尻拭い仕事をやらされた誰かの匿名だと思われます。こんなケチのついた映画にクレジットされたいひとなんていませんから。

つまり、この映画は商品として体をなしていないんだが、これがですね、エンディングの直前まではかなりいいのです。アクションシーンはすごくスリリング。ゴアもいい。

キャラの立ちもいい。マーク・ペルグリノ演じる所長のいぢわる演技と、エリザベスちゃんのこわがり演技はたいへんよかった。「ベジタリアンだとぉおお?ふーん?そんなことを心配している場合ではないぞぉ。おれがおまえをいぢめてやるからなあぁ。イーッヒーーーヒー。こりゃたまらん」なんていうと、ポテ顔カワイコちゃんのエリザベスちゃんはカマトトぶって、ひぇえええ、とおののくのです。この場面はよくできた夫婦漫才並のchemistryが感じられました。

他のキャストもよかった。レズビアンのネーチャンとか(Saving Myself for Jesus = 神のために処女を守れ)。独房に閉じ込められた閉所恐怖症のアンちゃんは最後まで出番がなかったけど、本来なら、彼は最後にどどーんと暴れるはずだったのだろうと思われ。あと、わるもんの筋肉男とサディスト女のコンビもよかった。ゲロまみれでsexしてたよ。

きちっと完成していたら、すごくよかっただろうなあと思われるので、たいへん残念であります。ロブ・シュミット監督はメゲずにがんばってください。

というわけなので、上に書いたような事情を一切知らずにこの映画を観たら、ものすごく不愉快になるでしょう。いきなり「あれれ」と終わってしまうから。

この映画はVODで観ましたので、オマケ等はありません。US版DVDは2013年3月26日発売予定↓

ところでソフィア・マイルズはどうした?

いや、ぜんぜん関係ないんですが、私、エリザベス・ハーノイスソフィア・マイルズは、つい連想して思い出されるのです。どっちもポテポテしててかわいいじゃん。どっちかっていったら、ソフィアちゃんのほうがすきです。てへ。

最近、ソフィアちゃんを見てないなあと悲しく思い、IMDbをチョロッと見たら、ここ数年はぜんぜん出てない。なんで?!なにかあったの?

でも、2012-2013年はいくつか出演作がある。ホラーもある。また見たいよね。

画像

画像をもっと見る (81枚)

twitterのご案内

当ブログをお読みくださり、ありがとうございます。twitterやってます。ホラー映画好きな方はフォローしてくださいませ。サイトの更新や新作ホラーの情報を随時流しています↓

Facebookのご案内

『カニバリズム』関連のエントリ

ホラー映画 :: 洋画』の最近のエントリ

ホラーなブログの方はどうぞ
原題: Bad Meat
別題: Pokvareno Meso
Bad Meat - Sadistic Maneater
Carne Má
制作年: 2011年
制作国: カナダ
公開日: 2011年10月29日 (イギリス) (初公開)
2013年2月18日 (ドイツ)
2013年3月26日 (アメリカ)
2013年11月20日 (イギリス) (TV初オンエア)
imdb.com: imdb.com :: Bad Meat
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
編集
プロダクション・デザイン
セット制作
衣装デザイン
Makeup

ホラーSHOX [呪](『ほらーしょっくすのろい』と読む)は新作ホラー映画のレビュー中心のブログです。たまに古いのやコメディ等もとりあげます。HORROR SHOX is a Japan-based web site, which is all about horror flicks.

 

すべての投稿 (1543)

CALL GIRL COMIC by DAIJU KURABAYSHIEL GIGANTE COMIC COMIC by DAIJU KURABAYSHI
HORROR SHOX - Horror Reviews, News