映画|バリケード|Barricade

森でウギャーと人を襲う残虐カニバリストっちゅうことで『クライモリ (Wrong Turn) 』系のホラーだが、あれよりもケモノ色が数段強いキラーたちである。『ヒルズ・ハブ・アイズ (The Hills Have Eyes) 』みたいに突然変異なのかわかんないが、バカ怪力を持ってて醜怪なドロドロ顔。とにかく残虐残虐。本能のままにグワーと襲う。ちから任せにズダダと惨殺。ぶはーぐしゃーぐへーーーー！じゅるじゅるううう！ひぃいいい！うめきながら内臓にむしゃぶりつく気狂いオババ。『クライモリ (Wrong Turn) 』のほうはいちおう人間を調理して食ってましたよね。食前のお祈りをしてから人肉シチューを食ってたあの奇形カニバリストたちが文化人だったように思われてきます。こっちはもうなんちゅうかケモノ道ひとすじ。くっちまえくっちまえ！低予算ながら迫力のゴア。ところどころで8ミリフィルムみたいなザラザラ映像が挿入されたりして、ハードコアな雰囲気を高めてます。わーい。なかなかおもしろかったです（B級のわりには、って意味ですヨ）。

主人公の男はガタイがよくってヒーロータイプのキャラなんかなと思ったら、意外にもぜんぜんだめ。彼は足にクギが刺さって戦闘力ゼロとなりヨタヨタと逃げるばかりで、最後まで女の子に助けてもらってました。女の子が悲鳴をあげつつも気合いイッパツ反撃し、複数の敵をブッ殺した。そこらじゅう血塗れ。ハァハァゼイゼイと息をつく彼女に「愛してるヨ」っていう脱力台詞がハァってかんじで、これはギャグなんだろうかと考え込んじゃいました。

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