2010/10/5 (Tue) at 1:47 pm

映画|7 DAYS リベンジ|Les 7 jours du talion

愛する娘をレイプ惨殺された怒りのパパが、変態男をとっつかまえて復讐するフランスのホラー映画。てか、スリラー映画。原題『Les 7 jours du talion』。クロード・ルゴーレミー・ジラールMartin Dubreuil。監督ダニエル・グルー。2010年。

7 DAYS リベンジ / Les 7 jours du talion DVDDVD画像

金持ち幸せ3人家族のだいじなひとり娘、ジャスミンちゃん8歳(Rose-Marie Coallier)は天使のようにかわいい少女であるが、ある朝、登校途中で行方不明になり、レイプ惨殺死体として発見された。あー、かわいそう。

やがて警察は、31歳の変態ペド男(Martin Dubreuil)を逮捕した。DNA鑑定の結果、容疑は鉄板。しかしながら、たとえこのまま裁判で有罪になっても、せいぜい15〜20年刑務所に行くだけの話で、パパママとしてはとうてい納得できないのである。悲しみの夫婦はテレビニュースを見て、絶望するばかり。

怒りのパパ(クロード・ルゴー)はガガガーとチャールズ・ブロンソン状態となり、復讐計画を立てる。「法律なんかくそったれ」である。裁判所に護送される途中で犯人男をとっつかまえ、秘密の山小屋に運んで拉致監禁。憎い犯人男を拷問し続け、7日後に殺す、という単純計画。

7日後の殺害予定日というのは、死んだジャスミンちゃんの誕生日である。生きてたら9歳になるはずだったその日にブッ殺す。その後は、自ら警察にいって罪を告白するつもり。

という計画なので、彼は7日間だけ時間を稼げればいいのである。とにかく7日間だけは警察に居場所をつきとめられないようなシカケをつくり(電話を逆探知されないようにとか、山小屋の場所がわからないようにとか)、そのようにする。

予定通りに犯人を秘密の小屋に連れ込んだら、全裸フルチンにして天井から吊るす。デカハンマーでヒザをバッコーン。変態男は悶絶し、ギャーギャーわめく。

復讐のパパは電話が盗聴されていることを承知の上で、妻(Fanny Mallette)に電話をする。「いまヒザをブッ壊したところである。おまえもいっしょにやろう」というんだが、妻は夫のやることに同意できない。「あなたのきもちはわかるけど、それはよくない!」といわれた男は、妻に拒否されてもこの計画をやめるつもりはない。会話の途中で割り込んできた刑事さん(レミー・ジラール)に7日間計画を告白し「コイツを殺したら自首する」としゃべって、電話を切った。

彼は医者なので、いろいろと拷問テクを知っているのです。あの手この手で痛いことをやる。変態男はしらばっくれたり、ごめんなさいといったり、開き直ったり、いかにも憎たらしいチンピラぶりなんだが、怒りのパパは一切しゃべらない。黙々と拷問する。「おまえのようなゴミムシなんか、会話をすることさえけがらわしい!」と思っているみたいである。

この拉致事件は大きく報道されているんだが、世間はこの父親に同情的である。「こんなひどいやり方で娘を殺されたら、だれだって同じことをしたいと思うんじゃないか」というムード。

また、捜査を行う刑事は、わずか半年前に愛する奥さんをコンビニ強盗に射殺されたという気の毒な過去があり、彼もまた、男のきもちが痛いほどにわかるのだが、それでもやはり刑事であるからして、ほっとくわけにはいかない。

変態男の命を救うためではなく、怒りに囚われて復讐のオニと化してしまった気の毒男を救うためと信じて捜査を行う。後半になると、この変態男が殺した他の犠牲者の遺族も出てきて問題を投げかけます。

トレイラー動画

7 Days (Les 7 jours du talion) (2010) trailer

感想

『7 Days』はよくある復讐拷問ものですが、『ソウ』やら『ホステル (2005)』のような娯楽的なゴア描写はない代わりに、地味ながら、随所で出てくる拷問のシーンは押し殺した生々しさが充満しており、重い鎖でメッタ打ちにするシーンでは、肌にビシッと傷がつくところなんかじつによくできていたりして、なかなかすごいなと思いました。

ホラーというよりスリラーと呼ぶべきなんだろうけれども、ありきたりのスリラーなどよりはずっと重いです。とても現実味のあるスリラー映画です。俳優さんたちの演技が迫真。

日本でも凶悪犯罪者の判決が出ると「これで遺族は納得できるのか」という議論が出ますが、きっとだれもが「こんなヒデーことをされたら、殺したいどころか、被害者が味わったのと同じ苦しみ、いや、百倍千倍の苦しみを与えて、ブッ殺したい!」と思うのでしょうが、私はそういう立場に立たされたことはないんだけれども、人を憎いと思った経験はあります。

怒りが頭から離れなくて「いつかブッ殺す!」と考えて、どのように殺したいかを夢想する、くらいの経験はあります。ちょっとしたことで沸点直前に達するときもある。そういう瞬間って、そういうことを考えている自分がじつにイヤなんだけど、もう頭から離れないから困ります。

私の場合は、幸運にも、腹を立てている途中でいつか忘れてしまった、という調子なので(つまり、その程度の怒りしか経験したことない)、まぁなんとか犯罪を起こさずに生きているわけだけれども、たまたま運がよかっただけの話で、いつか真性チャールズ・ブロンソン状態の復讐のオニになってしまうような災難に巻き込まれるかもしれない。そういう可能性はだれにでもあるでしょ?

頭のなかで妄想する「こんなふうにブッ殺したい!」という計画を現実にやったら、私という人間はどうなってしまうのであろうかという点にすごく興味があります。いちばん考えられるのは「途中でこわくなってやめる」というオプションですが、でもわからないです。もしかしたら、途中からおもしろくなって、それが復讐という点さえ忘れてしまって、サディストの道に開眼するかもしれない。そういう芽が私の中にあるのかもしれない。という気もします。そう考えるとスゲーこわい!

この映画をみんなで観て「じっさいのところ、あなただったらどうしたい?」ということをあれこれ話し合ったらいろんな意見が聞けて楽しいかもです。

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原題: Les 7 jours du talion
別題: 7 Days
Seven Days
7 días de venganza: La ley del talión
7 dni
Les sept jours du talion
Sedam dana
邦題(カタカナ): 『7 DAYS リベンジ』
制作年: 2010年
制作国: カナダ
公開日: 2010年1月22日 (アメリカ) (Sundance Film Festival)
2010年2月5日 (カナダ) (Québec)
2010年2月26日 (アメリカ) (Cinequest Film Festival)
2010年4月25日 (アメリカ) (Newport Beach International Film Festival)
2010年7月17日 (韓国) (Puchon International Fantastic Film Festival)
2010年9月10日 (フランス) (L'Étrange Festival)
2010年9月21日 (フランス) (DVD)
2010年9月28日 (アメリカ) (DVD)
2010年11月23日 (フランス) (Paris Semaine du Cinéma du Québec)
imdb.com: imdb.com :: Les 7 jours du talion
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
アートディレクション
セット制作
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup
謝辞

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