映画|CAGED -監禁-|Captifs

ここは旧ユーゴスラビアの紛争地帯の病院。

キャロルさん（ゾー・フェリックス）は国際救援で派遣された医師なんだが、このたび、任期を終えたので、他の同僚医師2名（エリック・サヴァン、アリ・エルマレ）といっしょに長距離ドライブの旅に出る。

したら、途中で回り道をしたせいで、道に迷ってしまう。困ったなと思ったら、やにわ、覆面姿のゲリラ風の武装男たちに襲われ、とっつかまる。ひぃ。

武装グループは3人を檻に閉じ込めてほったらかす。定期的に医者らしき男（フィリップ・クラジャック）がきて、脈を診る。負傷した者は手当をされる。身代金の要求等は一切なく、わるもん一味の目的がぜんぜんわからないんだが、やがて、ここは臓器売買をやってる連中のアジトであると明かされる。

定期的に電話がかかってくる → 医師が注文を聞く → 人質をブッ殺して臓器を摘出する → 客が買いにくる → まいどありー。ということで、いわばイケスですな。人質をたくさん捕まえておけば、お好みの新鮮な臓器をオンデマンドで提供できますよというけしからん商売をやってるのです。

内戦状態で治安が悪いので、そこらへんでだれかが行方不明になってもバレないみたいな雰囲気なんだと思われ。

捕まったみなさんは「こんなところで売られてたまるかい！」とジタバタ開始する。彼らは逃げることができるんでしょうか。

ヒロインのキャロルさんは子供の頃に友達をワンコに襲われて殺されるところを見てしまったというトラウマがあるんで、ワンコが怖くて仕方がないという女です。

トレイラー動画

感想

この映画を観る前にIMDbのユーザーレビューをチラ見してみたら、えれー評判が悪いので、そうかあ、だめなのかあ、と落胆しつつ観始めたんだが、そうヒデーもんじゃなかったですよ。

文句をいってるひとの言い分を聞いていると「『マーターズ (2008)』と比べて大したことなかった」という話が多くて、それは確かなんだが、でも、そこそこ楽しめるレベルではないかな。最近のフランスのホラーは本気印のキチガイ映画がボコボコ出てくるので、フランスというだけで、みんなの期待が過度に高まってしまうみたいです。フランスつってもいろいろあるんですから、常に『屋敷女 (2007)』『マーターズ (2008)』のキ度を期待するのはチト酷な話ではありませんか。

この映画はホラー映画によくある筋書きで、プロットに独創性などはあまりないです。俳優さんたちはみんなよかった。こわがらせの手法は普通。ゴアゴアは適度（ちょい少ないかな）。ネーチャンが反撃してスタコラ逃げるところがハラハラしてよかった。

そう期待をしなければ、おもしろい方だとおもうんですよ。

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