2013/8/20 (Tue) at 5:50 pm

映画|復讐少女|The Seasoning House

汚い売春宿に売られた唖の少女がマッチョな兵隊たちを相手に必死の反撃をする壮絶復讐悲惨ホラー映画。ロジー・デイショーン・パートウィーケヴィン・ハワース。監督ポール・ハイエット。2012年。

復讐少女 / The Seasoning House DVDDVD画像

このエントリは一部に間違いがあったので訂正しました。詳しくは後述。2013年9月16日。

1996年。バルカン半島。民族紛争の戦火にさらされるどっかの村。

聾唖の少女(ロジー・デイ)は家族と幸せに暮らしていたが、ある日、わるい兵隊さんがやってきて、村の人たちを大虐殺。若い女だけを連れ去った。彼女も目の前でママをブッ殺され、汚い売春宿に売られた。

ここは地獄の一丁目。

少女は『エンジェル』と名づけられ、売春宿で下働きをやらされるが、経営者(ケヴィン・ハワース)は客を取らせなかった。彼女の顔に大きな痣があるせいか。まだ子供だったからか。あるいは、経営者の好みだったからなのか。そのへんは定かではない。

客がくると「用意しろ」と命令される。なにをやるかといえば、女たちにヤクを射つのである。暴れないようにですね。口紅をつけたりもするが、なにしろここは最下層の売春宿であり、女たちはズタボロ悲惨なありさまなので、化粧などは申し訳程度である。汚い部屋の汚いベッドに汚い女がドテッと寝転んでいる。女たちは家畜以下の性奴隷として扱われる。

少女は痛みの感覚を遮断してしまったように、黙々といわれたことをやる。女たちは少女を見ると「おねがいタスケテ」と懇願するが、そんな声は彼女の耳には聞こえない。

少女には秘密がある。小さな身体を生かして、通風口に潜り込み、忍者のように壁の中や床下を這い回り、建物の中を動き回っているのである。でも、外には出れない。

こんな不幸な彼女に友達ができた。手話ができる女(Dominique Provost-Chalkley)と知り合い、何度も顔を合わせるうちに仲良くなり、しばしば通風口に潜って会いにいくようになった。彼女と手話で話をするのが、たったひとつの楽しみだった。

ある日、友達女は変態客にレイプされ、下半身血塗れになった。少女は心を痛めたけれども、彼女にできることはなにもない。経営者は女が痛がってヒーヒーいっているにもかまわず、次の客を取らせた。さらに、その客ってのが、かつて少女のママを殺したやつらのひとりだった。

少女は通風口に潜り込み、友達がレイプされるのを見ていたけれども、もう我慢がならぬと飛び出し、ナイフを男のおなかに突き立てた。ウォオオおおおオリャあアアァ!

この格闘場面はものすごい迫力。筋骨隆々マッチョな男に小さな少女が襲いかかる。男の身体に無我夢中でナイフを突きたてる。相手はまさかsexの最中に背中から襲われるとは思ってなかったから、大仰天で悲鳴をあげるが、一度のダメージではへこたれない。ドッタンバッタンの大格闘の末、少女は男の口にナイフをブッ刺して、グェエええと頬を切り裂く。これにはマッチョ男もたまらない。どうにかこうにかやっつけたら、友達女はすでに死んでいた。

この先がたいへん。悲鳴を聞いて駆けつけた兵隊どもがドアをばんばん叩く。彼女は必死で通風口に潜り込んで、壁の中をネズミのように逃げ回り、あらゆる手を尽くして脱出成功。でも、部下を殺された男(ショーン・パートウィー)はあきらめない。顔をまっかにして追いかけてくる。

少女vs大男の怒濤のハードコアリベンジ映画は超おすすめです。彼女のたったひとつの利点は『身体が小さいこと』。狭いところに入り込んで攻撃をかわし、上下左右に逃げ回る。聾唖の小娘にコケにされた男たちの怒りは頂点MAXに達する。噴火ドッカーンの大魔神状態で追ってくる。彼女は逃げ切ることができるんでしょうか。

訂正について。

私、最初見たとき、耳は多少は聞こえているのかなと思って『唖少女』と書いたのですが、その後、twitterで指摘してもらって、でもよくわからなくて、質問をしたら、少女を演じたRosie Dayちゃんが答えてくれました。それによれば、彼女は100%deafなんだそうです。ところが、そのTWを引用しようと思ったら、なぜか消されてしまいました。消した理由はわからないのですが、その中に「〇〇の場面は編集なんだヨ。テヘッ」てなことをしゃべっていたので、そこがマズかったのかなあ。てわけで、証拠をお見せできないのが残念ですが、その中で、明確に「She is defo deaf.」といっていたので、まちがいないと思います。てわけで、『唖少女』はまちがいで『聾唖少女』が正しいので、そのように訂正しました。指摘してくれたひと、ありがとう。

トレイラー動画

The Seasoning House (2012) trailer

感想

これはアタリ。久々の本格リベンジホラー映画であった。アクションシーンの撮影は工夫が凝らされ、壁の中やら床下を動き回る様子がうまく描写されている。DVDのメイキングでどんな風に撮影したかが明かされているよ。

ゴアゴアもいい。血塗れ不潔悲惨な女たちを見ていると、血と精液と汚物の匂いが漂ってくるよう。汚れた衣装/汚れた美術セット/血糊。殺され売女がすごかった。

ポール・ハイエットはこれが監督デビューとは思えない出来だが、元々彼は特殊メイクが本業で、その履歴を見るとすごい作品が並んでいるから、なるほどってかんじです↓

不幸な聾唖少女のエンジェルさんを演じたロジー・デイはすばらしかった。DVDのメイキングには2012年のFrightfestで彼女がファンに喝采される場面があるし、コメンタリにも登場します。映画の中では台詞ゼロだったが、メイキングやコメンタリで声を聞くと、とてもかわいいお嬢さんです。またまたスターの誕生です。うれしいなあ。

あー。スゲーもんみた。じつによかった。みんなも観よう。

追記。

ロジーちゃんに話しかけたらへんじくれました↓

ロジーちゃんを応援しよう!

UK版が出てます

ポール・ハイエット監督
ポール・ハイエット / Paul Hyett 画像

聾唖少女を演じたロジー・デイ
すごいがんばりました
ロジー・デイ / Rosie Day 画像

2012 Frightfestで拍手喝采
ロジー・デイ / Rosie Day 画像2

あの場面はこうやって撮影しました
ロジー・デイ / Rosie Day 画像3

オマケはコメンタリとメイキング↓

  • Commentary With Director Paul Huett, Producer Mike Riley & Cast Rosie Day, Kevin Howarth & Sean Pertwee
  • Behind The Scenes
  • Trailer

この映画のDVDは字幕ナシ↓

画像

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原題: The Seasoning House
別題: A borzalmak háza
Ponury dom
The Seasoning House
邦題(カタカナ): 『復讐少女』
制作年: 2012年
制作国: イギリス
公開日: 2012年8月23日 (イギリス) (Frightfest)
2012年10月9日 (スペイン) (Sitges Film Festival)
2012年10月26日 (フランス) (Samain du Cinema Fantastique)
2012年10月27日 (スペイン) (San Sebastián Horror and Fantasy Film Festival)
2012年11月20日 (フランス) (Paris International Fantastic Film Festival)
2013年5月5日 (スペイン) (Bilbao Fantasy Film Festival)
2013年6月21日 (イギリス)
2013年10月12日 (アメリカ) (Screamfest Horror Film Festival)
2013年12月10日 (アメリカ) (DVD)
2015年2月4日 (日本) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: The Seasoning House
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup
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