2012/9/29 (Sat) at 6:17 pm

映画|トールマン|The Tall Man

子供が誘拐されてびっくりするホラー映画。てかスリラー映画かな。ジェシカ・ビールジョデル・フェルランドウィリアム・B・デイヴィス。監督パスカル・ロジェ。2012年。

トールマン / The Tall Man DVDDVD画像

コールド・ロックは、かつて炭坑で栄えた町であるが、いまは廃れる一方。大人たちは働き口がなくてどんづまり。金はなくても子供は生まれるから、ますます貧乏に拍車がかかる。

大人も、子供も、野良犬も、わたしら夢も希望もありません、という顔つきで道端に佇み、宙を睨んでいるばかりである。

ジュリアさん(ジェシカ・ビール)はこの町で医者をやっている女性で、まさに貧乏人の味方である。元々、彼女の夫が町医者をやってたんだが、いまは夫はいなくて、彼女が病院を継いだらしい。いぢわるな住民に「おまえはただのナースだ」なんていわれていたので、もしかしたら無免許なのかもしれないが、たとえそうでも、彼女は人々の役に立っているのである。ジュリアにはデビッドという小さな坊や(ジェイコブ・デイヴィス)がいる。

こんな辺鄙な田舎町で、子供が誘拐される事件が何度も起きる。ふと目を離したすきに姿が消えちゃったという話ばかり。警察はお手上げ。かわいい子供をさらうなんてひどいやつだ、どこのどいつだ、出てこいばかやろう、と叫んでも出てきてくれないから困るのである。

コールド・ロックには『トールマン』なる都市伝説があって、子供をさらう悪い男が森にいるんだよ、という話だが、これは都市伝説に過ぎないから信じる根拠などなく、どうせどっかの変態がやってるに違いないのである。じつにけしからん。と思ったら「トールマンを森で見た!」という証言が出て人々はおののく。

ジュリアさんの坊や、デビッドもさらわれる。あー。まさかほんとにトールマンが子供をさらっているんでしょうか。

ジョデル・フェルランドちゃんが町の住民のひとりとして登場します。彼女は口の聞けないかわいそうな少女役で、物語の核心に触れる重要なroleを演じる。サマンサ・フェリスは彼女のママ。いまいち頼りナサゲな老シェリフにウィリアム・B・デイヴィス。警部補役にスティーヴン・マクハティ

エンディングのジョデルちゃんのお言葉↓

Jenny: I guess it's better this way, right? Right? Right?

これでよかったんだよね。だよね?だよね?だよね?

トレイラー動画

The Tall Man (2012) trailer

感想

あー、びっくりした。

序盤は普通っぽく進行します。前作『マーターズ (2008)』で私たちをギョッとさせたパスカル・ロジェ監督にしては普通ではないか。普通過ぎだぞこれは、なんて思ってたら、その後はtwistの連続です。twisted-twisted-twistedです。やはりこの監督さんはどこか頭がおかしいと思う。いい意味で。

前作とは異なり、ゴア描写はなく、サスペンススリラー映画という趣でしたが、なかなかよかったです。後半に明かされる真相はとても意外でびっくりしました。でも、わからない部分もある。それはネタバレのほうに書きます。

ところで、トールマンですが『ファンタズム』とはまったく関係ないです。なんかあんのかって思っちゃうよね。

DVDのオマケ

  • Deleted Scene (03:58)
  • Trailer (01:56)
  • Visual Concepts (01:42)

Deleted Sceneにはジュリアとトールマン(?)が格闘するシーンが入っていました。Visual Conceptsてのはイメージギャラリーみたいなやつ。

このDVDは英語字幕つき。

Memorable Quotes

Jenny: My first mother was a good woman. Hardworking, generous, affectionate. We talked, we shared, we laughed, but then it stopped. She couldn't talk to us anymore about men, about her dreams, about her pain. My first mother loved me, and I loved my first mother. My second mother only mothered me for a short time. I often think about her. I try to imagine the moment she had in the tunnel, giving one last kid to her husband. Did he implore her to run away with him? Or did they both know someone had to stay, be the monster, pay the price, and protect their secret? Whether she was a good person or not, I'm still not sure, but my second mother loved me, and I loved my second mother. My third mother is teaching me about the bigger world. She says knowledge is the key to open all my doors, so I stay focused. I observe, and I work hard. I listen to what she says I want to please her. My third mother loves me, and I love my third mother. My world has changed. I try to follow its rules. It's a beautiful world, my new mother says. She tells me to hang on, that I'm doing well, that I'll get used to it with time. I'm not like the others. I guess they've forgotten. I can't. Every morning, I wake up to the same thought of giving it all up and running back home, but I remind myself I wanted this life. I wanted it. I made it happen. I guess it's better this way, right? Right? Right?

ネタバレです

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原題: The Tall Man
別題: In the Shadow of the Tall Man
O Homem das Sombras
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The Tall Man - O Homem das Sombras
Visoki čovek
Вeрзила
Sir
邦題(カタカナ): 『トールマン』
制作年: 2012年
制作国: アメリカ/カナダ/フランス
公開日: 2012年3月12日 (アメリカ) (South by Southwest Film Festival)
2012年3月19日 (香港) (Hong Kong Filmart)
2012年7月19日 (カナダ) (Fantasia Festival)
2012年7月19日 (カナダ) (Fantasia Film Festival)
2012年8月1日 (アメリカ) (Video On Demand)
2012年8月25日 (ドイツ) (Fantasy Filmfest)
2012年8月31日 (アメリカ) (limited)
2012年9月3日 (フランス) (Deauville Film Festival)
2012年9月5日 (フランス)
2012年9月21日 (イタリア)
2012年9月25日 (アメリカ) (DVD & Blu-ray発売)
2012年11月3日 (日本) (Tokyo)
2013年1月4日 (スペイン)
2013年5月10日 (ドイツ) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: The Tall Man
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
セット制作
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup
謝辞

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