映画|30デイズ・ナイト2:ダーク・デイズ|30 Days of Night: Dark Days

前作『30デイズ・ナイト (2007)』は、30日間おひさまが昇らないアラスカの町にヴァンパイア軍団がジャンジャカ出てきて人々をブッ殺す血飛沫スプラッターだったですが、続編『30デイズ・ナイト2:ダーク・デイズ (2010)』ではLAが舞台になります。

その後。

アラスカの惨劇の真相は隠蔽され、事故だったというカバーストーリーが発表された。なので、世間の人々はヴァンパイアなんて知らないのである。と思ったら、その後、ヴァンパイア軍団はLAに潜伏していたのであった。

唯一の生き残りである美人妻のステラ（前作ではメリッサ・ジョージだったが、同じ役をキーリー・サンチェスが演じている）は、愛する夫が死んだので、いまは悲しみの未亡人。彼女は真実を世間のみなさんにわかってもらおうと「みなさん！ヴァンパイアはいるんですよ！」運動をやってるんだが、だれにも信じてもらえず、悶々とする。

「おそろしいヴァンパイアの姿を公衆の面前にさらしてやれば、みんなは信じてくれるかな」と考えた彼女はサプライズ企画をやる。それは見事に大当たりで、人々の目の前でヴァンパイアを火炙りの刑にすることに成功した。「ほーれ、ここにいたでしょうが！」といい気になったんだが、そこにFBIがやってきて、もみ消されてしまった。「キチガイ女が手品をやってみんなを驚かせただけ」ということにされてしまう。

あー、悔しいわ！

と思ったら、3人の男女からなるヴァンパイアハンターのみなさん（リス・コイロ、ディオラ・ベアード、ハロルド・ペリノー）がやってきて「いっしょにバケモノ退治をやりましょう」と誘われる。彼らは愛するひとをヴァンパイアに殺された過去があって、密かにハンティングをやっているのであった。そして、このチームを率いるリーダー、デインさん（ベン・コットン）というのがあとから出てくるのだが、コイツはなんとヴァンパイアなのであった。彼は輸血用の血液を飲んで生きている善良パンパイアで、人の心を失わないように日々葛藤と闘っているそうな。

彼らの話によれば、リリス（ミア・カーシュナー）っていう親玉ヴァンパイアが隠れているという。「ガガーと乗り込んでいって、そいつをブッ殺してしまえばいいのだ、いっしょにくるのだ」という話を聞かされた彼女は「コイツら、だいじょうぶなんだろうか」と少し不安に思うのであったが（ちょっと頼りない雰囲気なんですね）、結局、チーム入りしていっしょに闘うのであった。

ガオーぐじゅうううぎゅるううううううぎええええええええ。

トレイラー動画

感想

DVDスルーという点から想像がつく通り、前作『30デイズ・ナイト (2007)』に比べるとかなりショボイかんじで、大した物語があるわけでなく、単純に武器を持ってヴァンパイアの巣窟に乗り込んでドカドカと闘うだけという調子ですけど、それほどすごいもんを期待しなければオッケーなんじゃないですか。毎月山のように量産される低予算ホラーを見馴れている目にはこれでもじゅうぶん楽しいですよ。アクションたくさんあるからいいです。ヴァンパイアの雰囲気は前作と変わらない。

キャスティングがキーリー・サンチェスに変わった点に関して、メリッサ・ジョージのファンはブーブー文句をいってますが、私はキエレちゃんも好きですからそう気になりません。私、このひとの声が好きなのです。あの、妙に、耳に残るアクセントがちょっといいのですね。

それにしてもリリスという名前はよく使われますねー。悪魔だのヴァンパイアだのの親玉で、それが女キャラだとたいていリリスです。この映画のリリスさんはShowtimeの『The L Word』でレギュラーだったミア・カーシュナーがやってましたが（CWの『The Vampire Diaries』にもゲストで出てた）、まぁ、なんというか、普通の、無難な路線のリリスさんでした。

余談ですが『ブレイド ブラッド・オブ・カソン / Blade: The Series』に出てたリリスちゃんは印象的でしたよ。残酷かつ冷血なわるもんなんだけど、みためかわいい子供なのです。にたーりと笑って「赤ちゃんの血はいちばんおいしいですわ。ほほほ」とかいいやがるんでこえーなーとおもったです。ちょっと思い出した。

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