映画|アナコンダ3|Anaconda 3: The Offspring

前作パート2でThe Blood Orchidの秘密をゲットした製薬会社『ウェクセル・ホール』の秘密ラボ。金儲け大好き社長のマードックがやってきて「はやく結果を出さんか、コラ」と怒っている。万病に効く画期的な効能があることは確かなんだけど、科学者たちは副作用の原因が解明できないのだ。「この成分はなぜかヘビにだけ安全なのですよ」といって見せられたのは巨大ヘビの飼育ルームである。ラボの中にはバイオエンジニアリングされた巨大アナコンダが飼育されているんだが、これがまた前作、前々作に輪をかけてジャイアント！

それを見たマードックは「ドテーと動かないのは最初のカミサンとそっくりだ」と感想を述べた。ヘビが怒ってウガーと顔を見せたら、こんどは「なんだこのオバケヘビは！」とおののき、いたずら小憎がやるみたいにガラスの外からライトを当てて興奮させてみた。したらば、アナコンダはガオーと怒ってどすんどすん！厚さ3インチのポリカーボネイトガラスを叩き割って脱走！そこらじゅうのひとたちを虐殺したのち、チャッカリ恋人を連れて森に逃げちゃった。

マードックはわるもん社長なので、あくまで自力解決を望む。警察を呼んだりしたら会社の評判が落ちちゃうから。そこで呼ばれるのが、カネで雇われた兵士たちである。ハッセルホフアニキがスゴ腕ヘビハンターとしてジャジャーンと登場。ゴロゴロ転がる死体を見てもトレードマークのノーテンキスマイルは相変わらず。「ヘビ皮ブーツが欲しかったところだぜ」なんて台詞をキメて、バケモノ退治に乗りだす。

クリスタル・アレン演じる女科学者のアマンダはじつに心配ゲであり「じ、じつは逃げたのはオスメスのカップルで、もうすぐ赤ちゃんヘビが産まれちゃうんですよう」と秘密を告白。さらに「ジャイアントアナコンダから産まれたベイビーたちの成長速度はさらに加速されるだろう」とおそろしい予測を述べた。Offspringだから！

"In about 12 hours, this entire country is going to be overrun with baby snakes!"

「残り12時間でこの国は赤ちゃんヘビに乗っとられてしまうよ！」

はははははははは。おもしれー。

※感想

安っぽいCGアナコンダはとにかくデカイ！これはもうヘビじゃなくってクリーチャーである。前作に比べて血飛沫シャワー多。バカ度指数急上昇。ガオーとこわい顔のモンスターヘビが人間の頭をガブリと食いちぎる。B級パニックモノすきなひとなら大満足ですね。おもしろいおもしろい。

だれが頼んだわけでもないのに、次なる新作パート4が決定している模様。今年2月にオンエア予定 on Scifi です。

• imdb.com :: Anaconda 4: Trail of Blood

女科学者アマンダ役のクリスタル・アレンとマードック役のジョン・リス=デイヴィスは続行。監督も本作と同じくドン・E・ファンルロイ。こちらも期待できそうです。

SPOILER ALERT!!!!!
ネタバレ！

数名の兵士チームとハッセルホフアニキ、女科学者のアマンダは協力してアナコンダを追う。ラスト。どどーんと大爆発でぜんぶやっつけちゃえ。やったぜ！と思ったところで、な、なんとハッセルホフはわるもんだったと明かされる。彼はその危険なヘビを生け捕りにして報酬を得たいのだ。自分の仲間をダダーンと射殺し、アマンダに銃を向けた。

おののくアマンダは必死の抵抗。ナイフを相手の胸にズブリ。あわれなアニキはヘビもろともドッカーン。ふぅ。めでたしめでたし。

と思ったら、爆発跡地に怪しい男が1名。コイツはマードックに雇われたチンピラである。生き残った赤ちゃんヘビをゲット。報告を聞いたマードックはしめしめ。そんなことを知らないアマンダは、ヤバい研究はもうコリゴリだと反省して、研究の成果をぜんぶ焼いた。彼女はぜんぶ終わったと信じている。

おしまい〜。

※最初のほうの台詞で、マードックはどうやらガンらしいぞっていう話が出てきたんで、どうやら彼の目的はカネ儲けだけでもなさそうです。自分が助かりたいから研究の完成を急がせていたのかも。てわけで、次なるパート4では、必死で助かろうとする彼の姿が描かれるんでしょうか。でも最後にはきっと死んじゃうんだよね。

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