映画|アナコンダ|Anaconda

ジェニファー・ロペス演じるおねーちゃんはドキュメンタリ映画のディレクター。アマゾンの秘境に棲む幻の種族、Shirishamaの姿をカメラに収めようとはるばるやってきた。カメラクルーや学者先生たちといっしょに船に乗ってアマゾンの奥深くを探検する。したらば、ジョン・ヴォイト演じる怪しいヘビハンターのおっさんと遭遇し、彼になんだかんだと振り回され、その挙げ句に、伝説の巨大ヘビ、アナコンダ狩りをやらされるハメになる。

※感想

もう10年前の映画ですけど、なかなかおもしろいですヨ。CGのアナコンダは、いまのScifiチャンネルのテレビムービーくらいのクォリティ。巨大ヘビが出てきてウギャーなんて、いまだったらエグいB級モンスター映画のノリですけど、こういう映画を一流キャストでくそまぢめにつくっていたんだなぁと思うと時代を感じます。今回、新作パート3まで一挙見しましたが、パート3では見事にB級バカ映画に産まれ変わっておりました。ずらりと眺めてみるとホラーの（てか、パニック映画の）トレンドがわかるようでおもしろかったです。

ジョン・ヴォイト演じるヘビハンターのおっさんは最初はフレンドリに合流してきたんだけど、だんだん彼のいぢわるさが露呈してくるのですね。「こっちのほうが近道だヨ」なんて親切ゲなんだけど、じつは彼はアナコンダを生け捕りにすることしか頭にない。そのためにひとが死のうがおかまいナシというわるもんキャラだった。

チームのみなさんはいかにも都会からきましたーってかんじのチャラチャラ人種で（男はコンバース履いてるし、女はかわいいタンクトップだし）、一方のヘビハンターはアマゾン歴ウン十年のワイルドさなので簡単に主導権を握られてしまう。

後半になると、彼の狂人ぶりに嫌気がさしたみなさんがエイヤーと反抗しだす！ジェニファー・ロペスが彼を誘惑するのがおもしろい。「わたし、ヘビハンターの映画を撮りたいの。でもこわいからまもってほしいワ」なーんてあの顔でいわれたら、ヘビしか頭になかったオッサンはコテンとなる。油断したところをうしろからゴルフクラブでバコン。こういう手腕は都会人のほうが一枚上です。なんてことをジタバタやってるあいだに巨大ヘビがガオーと襲ってくる。

SPOILER ALERT!!!!!
ネタバレ！

ラストはアナコンダと死闘を演じる大アクション。ヘビらしいしぶとさでねちねちと襲ってくるアナコンダをやっとこさやっつけた。アナコンダはヘビハンターのおっさんを丸呑みしたと思ったら、口に合わなかったのか知らないが、未消化ドロドロ状態でウゲーと吐きだすのがおもしろい。

最後はドッカーンと大爆発。やっとこさ敵をやっつけて、はぁはぁ。もう家に帰りたいヨと思ったら、目の前に伝説の種族のみなさんがカヌーに乗って静々と現れる。ワーイ！やったぞ！カメラをまわせー。

という爽やかラストでおしまいですが、あの種族のみなさんはアナコンダを守り神みたいに信仰してるんですよね。それを殺しちゃった彼らはこの先ヤバいことにならないんでしょうか。

ところで、アナコンダがオッサンをグエーと吐きだしたシーンについてですが、この映画の続編パート2『Anacondas: The Hunt for the Blood Orchid』を見たらば、ジョニー・メスナーがこんな台詞をいっていました↓

"These things are at their weakest when they digest. But if threatened, they will spit up their food and attack again."

てことなんで、これを信じるならば、ヘビってのは「おなかいっぱいのときに腹が立つと、食ったモノを吐きだして次の敵を襲う」という習性があるそうです。そういうことだったんですか。べつにマズくて吐きだしたワケではなかったようです。映画の中の台詞なんで、ほんとにどうなんだか知りませんが、確かにこのシーンでは「ムッカーーーとして思わず吐きだした！」というふうに見えました。

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• Tweet