2016/4/12 (Tue) at 11:25 am

映画|バンジョー|Banjo

気弱男がみんなにいぢめられたら悪魔的イマジナリフレンドがうわーと出てきて、復讐開始するお笑いホラー映画。チンコあるよ。おもしろいよ。ジェイムズ・ハマー=モートンダミアン・モーターダニ・トンプソンローレンス・R・ハーヴィーヴィト・トリーゴ。監督リアム・リーガン。2015年。

バンジョー / Banjo DVDDVD画像

My English review is at the bottom of this page. Please scroll down to read it.

ここはイギリス。

独身サラリーマンのペルツァーさん(ジェイムズ・ハマー=モートン)は不幸である。それは社内いぢめ。仕事場のボス(ヴィト・トリーゴ)に毎日イビリ倒されて、もうかんにんしてください。

彼には同棲中の巨乳ガールフレンド(ダニ・トンプソン)がいるが、これまた悲惨である。あろうことか、女はいぢわるボスといっしょに彼をセセラ笑い、突っつき回すのだ。

どうしてこんな女とつきあっているのかね。と不思議に思われ、さぞかしふたりの仲は冷め切っているのだろうと思いきや、女は仕事場では自分の恋人を公然といぢめるくせに、夜になるとケモノのようにペルツァーさんのチンコを求める。てことは、肉体の相性が抜群なのか。この気弱男のイチモツは女を魅了してやまないのであるか。

と思いきや、そこもまた微妙であり、彼のチンコはしばしばフニャチン。役立たずチンコを前に、女は鬼の形相と化し、ペルツァーさんをひっぱたく。おそろしい。

私はドジなペルツァーさんを見物していたら、「のび太のような野郎だ」と思ったが、巨乳女が怒る場面になったら「しずかちゃんも大人になったらこうなってしまうのか」とおそろしくなった。こえー。

さて、社内には嫌な野郎がもうひとりいて、こちらの男前いぢめっこ(クレイ・ヴォン・カロウィッツ)は手先を従えてそこらへんをうろつき回り、サラリーマンというより、体育館の裏でカツアゲをする不良高校生のような人物である。彼は自分の恋人がかつてペルツァーさんとつきあっていたのを根に持っているようだが、目下の攻撃対象は、ペルツァーさんと並んでいぢめられっこ大賞ナンバーワンの、デブチビ男のクライドさん(ローレンス・R・ハーヴィー)だ。

クライドのギョロ目玉は重度の花粉症のように充血し、ボール玉のような体躯でいつも汗をかいている。病気のママの看病をしている彼は毎日遅刻してくる。あの体型なら転がって移動すれば早く仕事場にいけるだろうに。おびえた顔で、「ママが、ママが」とかいう。マーティン(『ムカデ人間2 (2011)』)が無理矢理に就職したらこうなったというかんじ。ペルツァーさんは彼を気の毒に思うが助けてあげられない。

家と仕事場を往復するペルツァーさんは、昼も夜も気持ちが休まらない。そんなある日、事件が起きるのである。それは『バンジョー事件』だ。

映画のタイトルでもあるこの『バンジョー事件』について、詳細に述べることは差し控えたい。このネタバレはじつにおもしろいので私は書きたくてしょうがないが、まだ映画祭巡りをやってるところなので、ここを明かすのは先に延ばそう。

ひとついえるのは、その場面は全面的にチンコモロ出し。しかも男なら誰でもそれを見たら震え上がる、「えー!そんなことが世の中あるんですか!」と叫ぶであろう、極真の痛痛痛痛痛痛痛痛痛の場面である。

かようなほどにおそろしい『バンジョー事件』をきっかけに、ペルツァーさんの脳はあらぬ方向に向かい、彼の脳裏には子供時代の悪夢が蘇り、ロニーなる悪魔的なイマジナリフレンド(ダミアン・モーター)が出現する。幻の世界に逃避するペルツァーさんは自分をいぢめたヤツラに復讐を開始する!

不幸な狂人の脳内ではこんなことが起きているのか!

Pinky promise!

トレイラー動画

Banjo (2015) trailer

感想

BANJO / バンジョー

本作『Banjo (2015)』が昨年のfreightfestで話題になって以来、私は「Banjoってなんだろう?」って不思議に思っていた。トレイラーを見るとおもしろそうだし、ローレンスさんも出てるから要チェックだが、そもそもなぜBanjoなのかがさっぱりわからない。マンドリンじゃだめなのかね。って思うじゃん?

んで、映画を見せてもらって、やっと意味がわかった。まったくおそろしくて大馬鹿な話である。しかも実話ベースというからますます驚き。

映画を見てから教わった話によると、リアム・リーガンは実際に自分の身に起きた事件を元に短編映画をつくったそうな(『Confessions of Peltzer (2012)』)。それを元に長編をつくったとのことである。

Banjo (2015)』は『The Taint (2010)』ほどに全面的にチンコ映画というわけではない。血塗れゴア場面などはあんまりない。しかし、その場面だけは別である。残念ながら、これが日本で公開されるとしても、丹誠込めてつくられたチンコ場面は修正されるだろう(たぶん)。UK版(or US版)DVDが出たら迷わず買い、いったいなにが出現するのかをあなたの目で確認してください。

トロマ風味のキャスティングもいいよ

『バンジョー事件』ばかりに目がいくが、この映画はキャスティングもいい。主演のアンちゃんはおもしろい。

ムカデ人間2 (2011)』のローレンス・R・ハーヴィーが注目されるが、彼はこの映画では、とことん哀れないぢめられっこを演じている。あまりにかわいそうなので、ラブラブ恋人のケイトさんがこれを見たら泣いてしまうのではないか。倉林さんにそういったら、「隣でローレンスさんがゲラゲラ笑っていたら、彼女も笑うんじゃないの?」といわれた。そうかも。

私は全面的にこの映画を好きだが、唯一不満に思えたのは、ローレンスさんの出番が思ったよりも少なかったという点だ。私が彼のファンだから余計に思うのだろうけど。

いぢわるボスを演じたヴィト・トリーゴもいい。私は『Science Team (2014)』から彼のファンになり、ブチキレ演技がじつにおもしろいと思っていたが、この映画においてもボコスカに大暴れをする。彼は本当にこういうのがうまい。

ヴィト・トリーゴと並んで、トロマ俳優のクレイ・ヴォン・カロウィッツ(『Return to Nuke 'Em High Volume 1 & 2』)が出ているし、そこかしこにトロマオマージュが充満しているし、なにしろロイドさんのカメオ出演もあるから、トロマ・リリースとなるように私には思われるが、まだディストリビューターは正式に発表されていないようだ。

リアムさんのお言葉

以下はリアム・リーガン監督が私に述べた言葉である↓

Liam Regan: I grew up watching Troma movies and films by Full Moon, like the Puppet Master movies, as well as the Basket Case trilogy - and I kinda miss seeing that kind of movie, so I thought I would go ahead and make my own, as a love letter to those films.

リアム・リーガン「ぼくはトロマ映画や『パペット・マスター (1989)』なんかのフルムーンの映画や『バスケットケース』を見て大人になりました。こんなかんじの映画がもう出ないのは寂しいことだと思い、それなら自分でつくってしまえ、という調子でつくったのが『Banjo (2015)』です。本作品はぼくが大好きな昔の映画へのラブレターです」

この言葉通りの映画で、いろんなオマージュネタがあって、トゥーロンだのヘネンロッターだの出てくるが、これは単なるオマージュ映画ではない。私の友達は「The Officeみたいなところもある」っていってて、そうだそうだって思った。オフィスの雰囲気がダンダーミフリンぽいのである。パムやドワイトがあの場所にいてもぜんぜん違和感がない調子だが、ロッカーにトロマのステッカーが貼ってある。はははははは。

本作品はまだリリースされていない。リアムさんのご厚意でスクリーナーを見せてもらった。出たら買いです。ポスターやDVD等を輸入し、『THE DEAD PIT』で販売できるように話を進めている。もちろんサインつき。出たら買ってください。

English Review

Banjo's cool poster strongly got my attention when I had read someone's review from freightfest UK last year. I had learned Laurence R. Harvey and Vito Trigo are casted in it back then. Both are my favorite actors. I thought I should check it once released.

My biggest question was.. what's Banjo? Why is it called Banjo in the first place? I know banjo is one of the musical instruments. But what's all about this film? I've been wondering about it. I had to wait until I could see it.

I admit that I couldn't get the meaning of Banjo in my first watching. I was a bit confused. I mumbled like, "Yeah, it's a fun flick but I still don't get it. Why Banjo? hmm... the director seems like a big fan of 80s. There should be the hidden meaning which should be cool. I need to find out. Okay. Let's watch it again!"

I am a good English learner who always try hard! After seeing it twice and learned what "banjo string" is, OHHHH! I finally figured! Everything totally makes sense to me! Hahahahahaha! Liam is crazy! Someone once said, "Knowledge is power". It's very true. Knowledge makes your life fun.

Banjo became my favorite film. It is one of the 80s homage kind of film but defnitely it's not only that. In some part, it's very Tromatic. In some part, it has the comedic feeling of Dunder Mifflin. I woudn't be surprised if Dwight Schrute shows up on the screeen and starts to make conversation with those fun actors.

Yes, those actors did amazing job. I wish Laurence could have had more time to play. How could he act like that? I thought Kate (his lovely girl friend) can't see it without crying because the guy he's acting is so miserable. I thought she might not like it. How could she keep watching her boyfriend being bullied awfully like that? I said what I felt to my buddy Daiju just after seeing it. He hasn't seen the film but replied me like, "Here's my guess. She would laugh a lot if Laurence is chuckling next to her when they watch it together." I hope he's right.

And Vito! I became a fan of him since I watched Scicene Team. His acting is always funny. Very strong and funny. All other actors are vividly playing their roles.

I once heard that all crazy people are calm and peace in their mind. Peltzer Arbuckle's case seems different. He is forced to deal with tons of mess in his life - job, romance and the troublesome imaginary friend Ronnie. Things are getting complicated/upside down. His mind goes insane. Is Ronnie a savior for Peltzer? Or devil? Or just a friend? I can't tell. But anyway, on the ending, Peltzer became happy - completely calm and peace. So I'd say it's a happy ending.

Thanks to Liam who let me see the screener and also thanks to Jill Sixx Gevargizian who made me connected with Liam. Hope it gets DVD release soon so that more people enjoy it.

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原題: Banjo
制作年: 2015年
制作国: イギリス
公開日: 2015年5月14日 (フランス) (Market Screening #1 Cannes Film Festival)
2015年5月16日 (フランス) (Market Screening #2 Cannes Film Festival)
2015年8月31日 (イギリス) (Film4 FrightFest London)
2015年9月25日 (イギリス) (Newcastle upon Tyne Cutting Edge Film Festival)
2015年10月16日 (アメリカ) (Louisville, Kentucky Fright Night Film Festival)
2015年10月23日 (イギリス) (Whitby, West Yorkshire Bram Stoker International Film Festival)
2015年10月31日 (アメリカ) (Spooky Empire Orlando, Florida)
2015年11月7日 (ドイツ) (Weekend of Horrors Bottrop)
2016年1月22日 (イギリス) (Southend on Sea Horror on Sea Film Festival)
2016年3月7日 (アメリカ) (Slaughter Movie House Kansas City, Missouri)
imdb.com: imdb.com :: Banjo
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
アートディレクション
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Makeup

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