2013/2/15 (Fri) at 8:47 am

Occupy Cannes - トロマがカンヌを占拠する!?ドキュメンタリ映画の資金募集中!

ロイド・カウフマンがみんなの助けを求めています。

私は、普段、カンヌだのオスカーだのエミーだのゴールデンナントカだの、そういうものにあまり興味がないのですが、これはぐぐっと引き寄せられてしまいました。まずはこちらをご覧下さい↓

Occupy Cannes
indiegogo.com - Occupy Cannes: A documentary about Independents at the Cannes Film Festival

詳しいことは上のリンク先を読んでくださいよと思いますが、簡単に言うと、トロマが今年のカンヌ映画祭を舞台にしたドキュメンタリ映画『Occupy Cannes』てのをつくるんで、それの制作費(クルーの滞在費やら旅費やらも含む)をみんなで出してくれという話です。

Occupy Cannes』とはイカしたタイトルですが、トロマは2002年に同様のドキュメンタリ映画『All The Love You Cannes』を制作しています。だから今回は第2弾。前作はYoutubeでタダで観れます。おもしろいよ。タランティーノも出てくるよ↓

トロマがカンヌにいってなにをやるかというと、話題の新作『Return to Nuke 'Em High』のワールドプレミアです。邦題『悪魔の毒々ハイスクール』のPART4(前作PART3から9年ぶり)。監督はロイド・カウフマン

トロマがカンヌでどんな風に低予算ホラー映画を売り込むのか。その舞台裏を明かすドキュメンタリは、映画を売るためのノウハウ満載の教育ビデオであり、インディーズ魂を見せつける大変興味深い内容なのだ。とかなんとか売り文句が上のリンク先に書かれてある。

新作のプレミアにこんな余興企画をぶつけてくるなんて、ロイドさんの商売上手はさすが。ドキュメンタリ自体おもしろそうですが、それが新作映画のプロモも兼ねている。さらに、来年2014年はトロマ設立40周年であります。その記念すべき2014年のカンヌでは、この『Occupy Cannes』を出品予定。おー。なんかうまいよね。

といっても、資金が集まらないと絵に描いたモチになっちまうので、Youtubeにたくさん「頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む」ビデオがアプされている。いくつかご紹介しましょう。ぜんぶおもしろいよ。

ふたりのカワイコちゃんがお願いするビデオ

トロマで働くひとたちが見れるビデオ

怒るロイドおじさんとフォローする若者のビデオ

これは全文書き出してみました。細かい聞き取り間違いがあるかもしれないが、だいたいこんなもんで勘弁してください。

Lloyd Kaufman: Greetings from Tromaville! I'm angry. I'm angry about the Cannes Film Festival. The fact that the Cannes Film Festival has become the private domain of the mega media conglomerates. I'm so angry my head could explode. I'm so angry that I feel like some kind of angry nerd! some kind of angry video game nerd! I'm so angry! I'm just ready to explode my head! my head!

James Rolfe: Hello, I'm Lloyd Kaufman. No, actually I'm James Rolfe. I'd like to kind of think myself as Lloyd in a way because we're all the same. We're all independent filmmakers, whatever you make videos on Youtube or you try to keep your film screen somewhere at the festivals, maybe we're all in it together, we're all the same, just independent filmmakers. And Troma tells me they're going to "Occupy Cannes," which is a cool idea because just the presence of Troma being at Cannes really makes the statements of our independent film in front of all the giant media conglomerates. Now I really start to think it sounds like Lloyd. Anyway if you support "Occupy Cannes," then you're supporting independent films and whole cause of independent art in general.

ロイド・カウフマン: ぼくはものすごく怒っているのです。なにがって、あのカンヌですよ。右も左もお金持ちメディア企業ばかりだから怒っている。怒れるゲームオタクのように怒ってるの!あー、もう頭が爆発する!あー、ドッカーン!

ジェイムズ・ロルフ: はい、こんにちは。(怒れるゲームオタクの)ジェイムズ・ロルフです。ぼくのような映画製作者は、基本的にロイドさんと同じです。ビデオをYoutubeに流したり、フェスティバルでスクリーニングをしたりする。インディーズってのはそういうもんです。トロマさんから『Occupy Cannes』の話を聞きましたが、これはすごいことですよ。トロマがカンヌに行くということは、世界の名だたるメディア企業に対し、おれらインディーズの肝っ玉をどどーんと知らしめる大きな機会であります。ロイドさんらしいよね。『Occupy Cannes』を応援することは、すなわち、あらゆるインディーズ芸術を応援するに等しいのであります。

トロマは40年のあいだインディーズプロダクションとして会社を維持してきたわけですが、それだけでもすごいことですが、トロマ自身の利益を追求するのみならず、若い無名の監督さんを支援する活動を積極的にやってるから、ロルフさんがいってることは誇張ではないと思います。

さて、もういちど寄付ページのリンクをば↓

Occupy Cannes
indiegogo.com - Occupy Cannes: A documentary about Independents at the Cannes Film Festival

寄付の金額は、1ドルから始まって最高1万ドルまでオプションがあります。それぞれ特典があるんだが、ちなみに1万ドルだとどうなるかというと、カンヌにご招待(旅費は別だと思う)。んで、プロデューサーとしてクレジットされて、トロマのみなさんといっしょに寝起きして、ロイドさんといっしょにうだうだできるらしいよ。

もしかして、1万ドルの上にもうひとつ隠しリンクがあって、『Return to Nuke 'Em High』の主演のネーチャンをホテルの部屋に呼べるとかさ、そういうのはねーの、と考えているひとは直接訊いてください。そういうこといってると、着ぐるみ着せられて、そこらへんに放り出されるかもしれない。

さて、私は、どしよーかなーと考えた末、100ドルを払ってきましたよ。サイン付きのDVDとかポスターとかもらえるし、Thanks toにクレジットされるそうです。わーい。ロイドさんの商売上手に乗せられちゃったような気もするが、まぁ、いいですよ。ファンですから。

"Troma is the savior of independent cinema!"

"Very true!"

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