映画|ザ・リーズ|The Reeds

6名の男女がヒャッホーと喜んで川のクルーザー遊びにやってきたらば、無口な現地子供たちに遭遇し「あのブキミなガキどもはなんだ！」とかいってるうちに、彼らは迷って帰れなくなる。どっちを向いても葦（あし）ばかりという単調風景の湿原をさまよってるうちに事故が起きる。船は座礁し、怪我人が出、助けを呼ばなくちゃとジタバタするうち、なにやら風景はぐにゃりと変容し、夢幻地獄悪夢の世界に落ちていくのであった。

動画トレイラー

感想

題名の "reed" は『葦（あし）』です。湿原に生えてる背の高い植物ですね。それがそこらじゅうに生えていて、見渡す限り、葦葦葦葦葦葦葦葦葦葦なのです。ホラー映画的にいうと、湿原的コーン畑というかんじ。

この映画を観る前にimdbのbbsを覗いてみたら、じつにパッとしないコメントばかりで、

「『Triangle / トライアングル (2008)』の劣化バージョンであるね」

という意見が大半だったですが、観てみたらやっぱりその通りでした。『Triangle / トライアングル (2008)』を「おもしろいときのトワイライトゾーン」とするなら、こちらは「つまらないときのトワイライトゾーン」です。

でも、『人間シシカバブ』のところはちょっとおもしろいなと思ったので、あの調子でがんがん押し進めて、単純直球ゴアゴアスラッシャーになってくれたらホラーファンはもっと喜んだのではないですか。そういう風にすればよかったのに！

人間シシカバブってなにかというと、こういうイベントが起きたのですよ↓

SPOILER ALERT!!!!!
ちょいネタバレ！

クルーザーが川底の障害物にドシンとぶつかって座礁する。錆びた鉄のヤリみたいなもんが、キャビンの床から突き抜ける。船が揺れて「うわー」とズッコケた男がその上に倒れる。彼のおなかをヤリが貫通する。ぐえええええ！ぎょおえええええええ！他のみなさんは「ちょ、ちょ」「ど、どしよう！」とアワを食う。串刺しになった男は「おれ、シシカバブになった気がする」と感想をいう。ははははははは。おもしろかったの、ここだけでしたよ。この調子で最後までやってほしかったなあ。

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