2007/11/27 (Tue) at 12:21 am

映画|サイレント・ノイズ リベレーション|White Noise 2: The Light

『ホワイトノイズ』のパート2。死の予兆の光が見える男のオカルト超常現象ホラー。ネイサン・フィリオンケイティー・サッコフ主演。監督パトリック・ルシエ。2007年アメリカ/カナダ。

サイレント・ノイズ リベレーション / White Noise 2: The Light DVDDVD画像

前作『ホワイトノイズ』のことを知りたいひとはこちらから↓

『ホワイトノイズ』

主人公エイブは家族を深く愛する男である。このシリーズのパターンとして、まず冒頭にて、愛する者が惨殺されるのだ。どんな風に死ぬのだろうわくわく。エイブが家族といっしょにカフェで朝めしを食っていたらば、妻と子供のようすが急におかしくなった。冷や汗ダラダラできぶんが悪いという。ここでイッちゃった顔つきの中年男が一直線にテーブルに近づいて、止める間もなく妻と子供を射殺した。ふたりは即死。犯人はその直後に「すまぬ」と言った後、自殺した。エイブはボーゼン。

深く傷ついた彼は薬物自殺を図ったが、スグに病院に担ぎ込まれて電気ビリビリショックで蘇生した。瀕死の状態を経験することを NDE (= Near Death Experience) というんだと後から医者に教わった。NDEを経て生き延びたエイブは超常現象に悩まされるようになった。変な音や光がしょっちゅう見えたり聞こえたりするのである。彼はトラウマ体験を経てスーパーナチュラルなパワーを身につけちゃったのだが、この先には地獄の一丁目が待っているのであった〜。イッヒッヒ(悪魔の笑い声)。

Spoiler Alert !!!!
ネタバレ注意!!
ネタバレオッケーな方のみこの下をスクロールしてご覧下さい↓

九死に一生を得たエイブは担当医の体の回りに光を見たので「これはなんですか」と聞いてみた。その光は彼にしか見えないのだが、担当医はそれを聞いて大喜びとなる。なんでかっていうと、この医者はトンデモ超常現象が大好きというオタク医者であり、それ専用の研究ルームを持ってるっていうくらいのハマりようなのだ。彼によれば、NDEを経験した者が不思議な光や音を見聞きするという事例があるそうで、彼は自分の患者がこの珍しい症状を持っていると聞いて無邪気にうれしそうだ。E.V.P.(= Electronic voice Phenomenon) についてもスラスラ解説した。エイブはそんなの初耳だから興味深く話を聞いた。ひとの病気を喜ぶ医者というのは腹立たしいが、これほど理解のある医者が近くにいるのはBIG HELPだな。と思ったらオタク医者はスグに死亡した。なんだ!アテにできると思ったのに!

医者の回りに光が見えたのはこの医者がハゲてたからだと私は思ったのだが、そうではなくて、光が見える者は死の前兆が現れているということなのだった。だから医者は死んだのだ。つまりエイブは予知能力を身につけたことになる。自分の能力を知ってからは、ソレを使って積極的に人助けをした。失った家族への償いのきもちから、街に出て光が出ているひとを発見すると大急ぎでピンチを救った。バットマンみたいである。彼に救われた者の中には病院のナースのシェリーも含まれた。彼女は駐車場で暴漢に襲われたところをエイブに助けられた。その後、ふたりは急接近するわけだが、この先にホラーな展開が!

後半、いくつかの新事実が明かされる。エイブの妻と子供を射殺した男は直後に自殺したはずだったのにその後生き延びていたとか、その男はじつはエイブと同じように人助けをしていたなんていう新事実が明かされていく。さらに、人の命を操作してしまうとあとからトンデモない報復がくるのであり、救われた者はみな3日後に気が狂って回りの人間を惨殺するというセオリーが明かされた。なぜ3日後なのかというと、Tria Meraっていう古代ギリシャ語が出てきて、それを数字に置き換えてどーこーしてという聖書解釈がなされるが、詳しくは映画を見てください。映画やドラマによくある娯楽的聖書解釈である。この背後にいるのはルシファ(Lucifer)っていう悪魔なのだ。

死ぬことに決まってる人を助けてしまうと後からその人物は殺人を犯すとわかってしまったのでさぁたいへんだ!シェリーを救ってからちょうど3日目である。せっかく仲良くなった善良なナースを自らの手で殺さなきゃいけないのか。自分の家族を殺害した男と同じことをしなくちゃいけないのか。困ったー。

結末ではシェリーもエイブも死亡。エイブの目に見えていた幾多の自縛霊ゴースト(かな?)もやっとこさ成仏して、天に召されたようである(たぶん)。おもしろかったけど最後だけスカッとしない。シェリーを救ってほしかったよ!と思うものの、私はネイサン・フィリオンケイティー・サッコフもだいすきなので、このふたりが出てるだけで幸せというクチだから満足である。俳優のファンじゃないひとはこのラストに不満かもしれないな。

前作のラストで救出されたメアリー・フリーマンの新聞記事が出てきていちおうつながりはあるものの、設定が微妙に変わってる気がする。前作で出てきた邪悪な黒い人影は今回は出てこなかった。また前作では、メアリーは誘拐されて拉致監禁されていた。その点と矛盾するような気がするが、細かいことはまぁいいか。監督も配役もガラリと変わっているからそういうもんかもしれない。多少設定を変えつつ、シリーズ化していくんだろうか。いつかパート3もやってtrilogy完結となるんでしょうか。知りませんが。

ケイティー・サッコフがナース役で出てきたときは笑ってしまった。「さぁリハビリいきましょ」とかいって患者を連れだして、ジムにいってボクシングでもやるのかと思ったがそういう展開はなかった。フランケンシュタインの映画を観て「わたしコレすきなんだー」なんていってましたね。ははは。彼女はいいな。見てるだけで幸せです。

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原題: White Noise 2: The Light
別題: Luces del más allá
White Noise: The Light
La voix des morts - La lumière
Fehér zaj 2: A fény
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La voix des morts 2 - La lumière
Lefkos thoryvos 2: I lampsi
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White Noise 2
White Noise: Fürchte das Licht
White noise 2 - La luz
邦題(カタカナ): 『サイレント・ノイズ リベレーション』
制作年: 2007年
制作国: アメリカ/カナダ
公開日: 2007年1月5日 (イギリス)
2007年4月19日 (ロシア)
2007年5月9日 (フランス)
2007年7月17日 (オーストラリア) (DVD)
2007年8月14日 (スペイン)
2007年9月26日 (イタリア) (DVD)
2007年9月27日 (ドイツ) (DVD)
2008年1月8日 (アメリカ) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: White Noise 2: The Light
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脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
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アートディレクション
セット制作
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