2011/7/7 (Thu) at 5:06 pm

映画|Someone Down There Likes Me

チェコのホラー映画。全身麻痺男の見てる前で、妻と娘をボッコスカに残虐レイプ。ひぃ。原題『Nekdo tam dole me má rád』。監督Roman Vojkuvka。2009年。

Someone Down There Likes Me DVDDVD画像

信心深い平凡男が強盗に襲われ、ボッコボコにされる。

3年後。

男はケガの後遺症で全身麻痺になった。まばたきをする以外はなんにもできなくなった。1日中、車イスでぢっとしています。あー、かわいそう。

男には奥さんと娘がいる。妻は介護疲れでやけっぱちになり、酒を飲んで、男を家に連れ込むようになった。夫に見られようが「関係ネーヨ」である。

誘われてやってきた男たちは、車イス男を見るとギョッとするのであるが、それが女の夫であると知るや「こりゃおもしれえ」なんていう不埒者やら、さすがに居心地が悪くて帰っていく者もいる。中には、パンツ姿で夫の前に出てきて「あんたのカミさんはおれに任せとけウケケ」なんていうヤツもいる。

夫はすべてを見聞きしている。悲しい気持ちで妻の行状を眺めつつ、顔をしかめることさえできないのである。

妻は毎日ヒデーことをやってるんだが、娘の方はまともである。モデルみたいなカワイコちゃんで、優しい性格。彼女は学校から帰ると父の世話を焼き、本を読んであげたりする。

娘は母親の不良行為に心を痛め「ママ、おねがいですからパパをくるしめないでちょうだいな」なんていうんだが、母親はふくれつらである。「毎日オムツを替えるだけの人生なんてやってられない!」とかいう。

娘に説教された母は、生活態度を改めようとチョッピリ努力をするんだが、でもやっぱりフラフラ外に出ていっちゃう。バーでお酒を飲んでたら、かつて遊んだチンピラ男に出会う。チンピラの方はすぐにヤれる女だと思ってるから、当たり前のように誘うんだが、彼女は「今日はヤらない」つって追い返す。やはり娘の言葉が気になって罪悪感を感じているようです。彼女は誘惑を振り切って、家に帰る。

彼女は反省をしたみたい。明日からは気持ちを入れ替えてがんばってくださいよ。

と思ったら、例のチンピラが友達連中を引き連れて、ガガーと家にやってくる。問答無用で侵入。妻と娘を壮絶レイプ。彼らにとって全身麻痺の夫なんて余興のオモチャである。わざと夫に見せながらうりゃうりゃ。カワイコちゃん娘も汚らわしい男たちにとっつかまり、ボッコスカにレイプされる。ひぃ。

男たちはレイプ目的で侵入したんだが、ヤッてるうちに妻を殺しちゃったもんで、しょうがねえかと娘もブッ殺す。夫はすべてを目撃するが、止めるどころか、声をだすどころか、眉毛をあげることさえできないのである。

男たちはふたりの女を殺すと、夫はそのままにして「アバヨ」つって出ていく。

残された男は車イスに座ったまま、目の前の死体を眺めながら、何日も過ごす。だれも事件のことを気づいてないみたい。

いったいどうなっちゃうのであるか。

そこに不思議な男がやってくる。見ため30過ぎ。ヒゲ眼鏡デブのアンちゃんである。彼は部屋に入り、死体を見て驚くことはなく、冷蔵庫を開けてビールを飲み、話をし始める。

長々としゃべるんだが、簡単にいうと、この男は悪魔の手先みたいなもので「復讐の機会を与えてあげる」という話なんですな。その代わりに契約書にサインをさせられるのです。

夫が契約に応じると体が動くようになる。彼は悪魔男のアシストを得て、家族を殺したチンピラどもに復讐開始。

ジャジャーン。

トレイラー動画

Someone Down There Likes Me (2009) trailer

Teraz Films

ホラー映画大好きさんのレビューを読んで興味がわいたから私も見てみましたよ↓

版元の『Teraz Films』てのは『Fantom Kiler』ていう連作(現在PART4まで出ている)が有名だそうなんだが、私はそっちは見てないです。みなさんのレビューによれば↓

ハダカのネーチャンがジャンジャカとブッ殺されるだけの話みたいですな。『Amateur Porn Star Killer』みたいなもんかなって思ったんだが(こっちはアメリカのキチガイ映画でPART3まで出ている)、画像を見る限り、『Fantom Kiler』の方がネーチャンがきれいだなって気がする。

Someone Down There Likes Me - 感想

さて、この映画の感想ですが、気の毒男の車イス生活から始まって、絶望する不良妻/優しい娘という陰鬱ホームドラマを経て、チンピラどもの残虐レイプに至る流れはなかなかのもんであった。ブッ殺す場面は壮絶。ゴアゴアもヨシ。

全身麻痺で動けない男の前で、家族をブッ殺すなんてひどいなあ。さらにそのあと彼は放置されて、動けなくて、死体を眺める以外はやることがないという状況に陥ってしまう。これはすごいなあ。よく考えつくもんだなあ。

とノリかけたんだが、後半でガッターン。残念。ヒゲ眼鏡の悪魔男が出てきたトコから急につまらなくなってしまったよ。まるで監督さんが交代したみたい。

主人公は信心深いだけが取り柄のカタブツ男なんですね。世間じゃバカにされ気味で、うだつがあがらないんだが、娘だけが理解者。優しいパパのことが大好きなの。そんな男が理不尽に襲われて全身麻痺になり、さらに家族もブッ殺される。そこに悪魔が出てきて誘惑をする。彼は復讐をしたい一心で契約に応じる。というのがこの話のキモなんだろうなあと思うが、そこを表現する手法が陳腐すぎるっておもいました。

後半になると、男が望んだ通りに復讐が進行するんだが、その合間に悪魔男がうだうだしゃべったりしつつ「人間がいかに残虐で身勝手であるか」「神様なんかいないよ」というようなことを男にわからせようとします。殺人の場面を見せたりとかですね。そのすべてがclicheなんですね。インディーズ監督によくある自己満足路線というかですね。だからちょっとだめだなあとおもいました。

前半パートはすごくよかったのになあ。だいたいカワイコちゃん娘はスゲーカワイコちゃんなんだから、あれをもっと引っぱって、泣きわめくわ、ジタバタするわ、いろいろやってほしかったですよ。Barbora Mottlováていう女優さんはきっとチェコじゃ大人気なんだろうなあ。

DVDのオマケ

  • The Making Of (14:35)
  • Gallery (02:55)
  • Trailers
    • Someone Down There Likes Me
    • Total Detox
    • Mark Of The Whip II

このDVDは映画本編は英語字幕つき。Extraは字幕ナシです。

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原題: Nekdo tam dole me má rád
制作年: 2009年
制作国: チェコ
公開日: 2009年4月3日 (チェコ) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: Nekdo tam dole me má rád
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup

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