2011/7/6 (Wed) at 10:46 pm

映画|La petite mort

ドイツのホステルモドキの残虐ホラー映画。オノボリさん3人組が殺人SMクラブにとっつまって拷問ウギャー。変態ゴアゴア真性気狂い。監督マルセル・ヴァルツ。2009年。

La petite mort DVDDVD画像

映画の冒頭で字幕が出て「事実に基づいた話なんですよ」と説明される。

「1996年8月。国境付近で観光客のバラバラ惨殺死体が発見された。捜査の結果、殺人ショーを売り物にする変態SMクラブの存在が明らかになったが、犯人は逃走。迷宮入り」

てことなんだが、これはホラー映画によくある誇張的な宣伝文句かなあ。

ここはドイツのフランクフルト。

3人の若い男女がうれしげに列車から降りてくる。彼らはこれからバカンス旅行に行くらしいです。

女2 + 男1というメンツで、女性のひとりは視覚障害者(Inés Zahmoul)。男(アンドレアス・ペイジ)は彼女の恋人で、もうひとりの女(Anna Habeck)は親友という間柄。

男は障害者である恋人の世話を焼き、親友女はそのようすを見守っているという、優しげな雰囲気の3人組です。こんな連中がヒデー目に遭うってわけで、あー、かわいそう。

彼らは、飛行機に乗るまでの時間を潰すために街の中をぶらぶらする。路地でチンピラに絡まれたり、イヤな目に遭ったりしつつ、なんだかノドが乾いたわ、つって、通りすがりのバーに入ったら、そこは変態キチガイが経営するSMクラブであった。ギョギョギョ。

普通のバーかと思ったら、ヤバい雰囲気アリアリで、こわい面相のギロリ視線にたじたじとなり「コーラだけ飲んで、ササーと出ていこうや、なな」とかいってたら、店のネーチャンと口論になり、ガツーンと拘束され、いつもの展開に。

クラブを仕切るのは、変態サディストマダムのファビエンヌさん(マノシュ)。ホホホ笑いをしながら、めんたまくりぬいたり、チンコ切ったり、うれしそうです。くるっています。

ふたりのミニスカネーチャンもいます(Annika StraußMagdalèna Kalley)。こちらはマダムに仕える忠実家来のコンビで、彼女たちも拷問好きなんだが、マダムのお許しが出るまでやらせてもらえません。あんたもやってみ、といわれると、ヒョエーと喜んで、血塗れ内臓を全身に浴びて大喜びする。きちがいめ。

このクラブでは、男は格下に扱われるのがキメです。男は人足仕事ばかりやらされて、拷問には参加させてもらえません。女系アマゾネス風味の変態SMクラブなんですな。

後半には、大金持ちの変態客も出てくる。ケタケタ笑いをしながら拷問します。トンカチで頭をばんばんするよ。うわー。

ドイツ的『ホステル (2005)』風味のホラー映画。ゴア特殊効果がすごい!

トレイラー動画

La petite mort (2009) trailer

感想

ひとの良さそうなオノボリさん3人組というだけでも危なっかしいのに、さらに、ひとりは目が不自由なんて「こいつらチョロすぎるわ!」ってつけこまれてしまいますよね。カモネギ顔で歩いてたらこわい目に遭うに決まってるじゃん。家でホラー映画を観てるのがいちばん安全だとおもいますよ。

ホステル (2005)』モドキのよくあるヤツなんだが、特筆すべきはゴア特殊効果です。すごい。びっくりした。

ライティングやブレブレ撮影でごまかしているとは思いますが、とってもよくできていますよ。めんたまくりぬいたりチンコ切ったりってホラー映画によくありますけど、たいていは、どこかつくりもんぢみていて、また、その見せ方も娯楽的なのが多いでしょ。でも、この映画のヤツはおそろしく執拗につくりこんである。

特殊メイクをてがけたのはオラフ・イッテンバッハ。以下は彼の公式サイトですが、情報が少ない。これから更新するのかな↓

特殊メイクに加え、監督/俳優/プロデューサーもやるひとで、以下の新作も楽しみです↓

さて、映画の話に戻りますが、ゴアパートがよいことに加え、美術セットもよかった。変態クラブのきもちわるーい雰囲気がよく出ていましたから。

物語性は全然ない。「目の不自由な善良女性がヒデー目に遭わされる」という悪趣味さがいいトコなんだが、その点が活かしきれていなかったように思われ。そこが少し残念。

DVDのオマケ

私が持ってるのはスウェーデン版DVDで、以下のオマケがある↓

  • PHOTO GALLERY
  • TRAILER (01:18)
  • DELETED SCENES (01:40)
  • MAKING OF (51:22)
  • TRAILERS
    • GUTTERBALLS
    • HANGER
    • FRANKENSTEIN VS THE CREATURE FROM BLOOD COVE
    • DOD VID ANKOMST
    • EVID ED: SPECIAL ED-ITION

映画本編は英語とスウェーデン語の字幕がついているんだが、特典映像は字幕ナシ。

『DELETED SCENES』はギャグリールみたいなもんかなと思ったが、言葉がわかんないので理解できず。残念。

このDVDはamazon等では売ってないんだが、怪しげオンラインショップでは売ってます。私はココで買いました↓

2011年7月29日にドイツ語版リリース予定↓

が、独アマゾンのカスタマーレビューを読んだら「これはカットされているぞ!超つまんないぞ!」的な文句がずらずら書かれてある。Google翻訳で読んだから、詳しくはわからないんですが、これから買おうと思ってるひとはよく調べた方がいいですよ。

私が持ってるスウェーデン版はどうなのかなあ。リリース予定のドイツ版は67分で、私のヤツは76分です。だからこれはいいヤツだったのかなあ。と安心したんだが、詳細は未確認。なにかわかったらまた追記します。

きちんと知りたい人はスウェーデンの版元であるDark Entertainmentにメールで質問したらいいと思いますよ↓

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原題: La petite mort
別題: La petite mort
Sisters of Gore
La Petite Mort: Die Nasty
制作年: 2009年
制作国: ドイツ
公開日: 2009年10月10日 (ドイツ) (Splatterday Night Fever)
2011年3月24日 (ドイツ) (edited version)
imdb.com: imdb.com :: La petite mort
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
プロダクション・デザイン
セット制作
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup
謝辞

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