2010/3/10 (Wed) at 7:06 am

映画|パペット・マスター/惨劇のパーティー|Curse of the Puppet Master

シリーズ第6作。ところ変わって別物語。ジョージ・ペックエミリー・ハリソンジョシュ・グリーンマイケル・ゲリン。監督デヴィッド・デコトー(クレジット名はヴィクトリア・スローン)。1998年。

パペット・マスター/惨劇のパーティー / Curse of the Puppet Master DVDDVD画像

Dr.マグルー(ジョージ・ペック)と名乗るパペットマスターが前置きナシに登場する。彼とその娘ジェーン(エミリー・ハリソン)は、ブレード、ピンヘッド、リーチ・ウーマン、ジェスター、シックス・シューター、トネラーというパペットたちを所有。彼らを使ってパペットショーの商売をしているんだが、過去のシリーズとどうつながるのかが謎である。服装などから判断して舞台は現代アメリカ(リリース時点)と思われるが、どうつながるのかわからないので私たちは困ってしまうが、映画は進行するのである。

冒頭シーンでマグルー氏は秘密めいた行動をする。夜中になにかを森に運び、こっそり燃やして捨てた。証拠を隠滅しているような雰囲気である。

翌朝。彼は朝めしを食いつつ、娘ジェーンに「助手のマットくんは急に親が病気になったというんで、あわてて実家に帰ったのだよ」と告げる。娘は残念そう。間もなくマグルーは次の助手を雇う。ガススタンドで知り合ったロバート(ジョシュ・グリーン)という名の善良そうな若者である。彼がつくったという木彫り人形を見た父娘はその手先の器用さに感心し「うちの助手になってください」とお願いしたのである。

余談だが、このシーンではマグルー氏は「いまの給料いくら?」と尋ね「週給30ドル」と聞くと「うちにきたら週給35ドルあげよう」といって誘うんだが、プラス5ドルのヘッドハントは少しセコすぎるのではないか。どうせ台詞をいうだけなんだから、どーんと奮発してあげればいいのに。

ロバートくん(別名タンク)は人形職人として雇われ、住み込みで働き始める。彼は優しい青年だったので、ジェーンと仲良くなる。お決まりのいぢめっこキャラ(マイケル・ゲリン)が出てきてふたりにいぢわるをする。ロバートは彼女を守る。ふたりは盛りあがる。ラブラブ。こうなると、ロバートくんを気に入っていたはずのマグルー氏は落ち着かなくなり「きみらはまだ若い」とかいって、娘の恋路を妨害しようとする。というおきまりのパターンに発展するんだが、どうやらマグルー氏が娘の恋を邪魔しているのは、パパとして心配しているだけではないようです。彼は善良パパに見えるが、なにかウラの顔がある。

トレイラー

Curse of the Puppet Master trailer

『パペット・マスター/惨劇のパーティー』をYoutubeで観よう!

Full Moon Entertainmentのチャンネルの動画です。違法な勝手アプロードではありません。

チャンネルのトップページ↓

映画を気に入ったらお買い物もしよう↓

感想

映画そのものの出来よりも「いったいこれはどういう時系列の話であるのか」という根本的な疑問に悩まされます。ヒントとなるのは「数年前にオークションでパペットたちを買った」というマグルー氏の台詞があるだけで、ボデガ・ベイ・インもトゥーロンも出てきません。ファンサイトなどを見ると「1と2の間」説、「3と1の間」説、「5の後」説等々、混沌としている。『パペット・マスター 悪魔の人形伝説 / Puppet Master: The Legacy (2004)』を見ると「5の後」説が正しいのかと思われるんだが『パペット・マスター2 / Puppet Master II (1991)』で破壊されたはずのリーチ・ウーマンが出てくるというのがわかんないのですね。リックが修理した?

マグルー氏はいちおうパペットマスターということになっているけれども、彼は人形に生命を吹き込むワザを習得しているわけではないです(そうなりたくてジタバタしているところ)。たまたま手に入れた人形が動くことを知り、成り行き上そうなったというだけの話で、彼はアンドレ・トゥーロンやリック・マイヤーズのように「パペットの秘密を守らなくちゃ」という使命感に燃えているわけではないので、小物っぽいかんじがします。

また、パペットたちが動くシーンのいくつかは、過去の映像の使い回しをしているという点もちょっといやです。てわけで、映画としてはつまらないですが、もうね、シリーズを見続けていると、とにかくコンプリートしたいというファン心理があって、とにかく見てしまうという、それだけのもんです。ファン以外は見なくてもいいです。と思うんだが、ラストで登場する不格好パペットは一見の価値があるかも。

ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!

ネタバレ注意!SPOILER ALERT!

ネタバレ注意!SPOILER ALERT!

ネタバレを読む

画像

twitterのご案内

当ブログをお読みくださり、ありがとうございます。twitterやってます。ホラー映画好きな方はフォローしてくださいませ。サイトの更新や新作ホラーの情報を随時流しています↓

Facebookのご案内

チャールズ・バンド関連の映画

人形/ドールテーマのホラー映画

ホラー映画 :: 洋画』の最近のエントリ

ホラーなブログの方はどうぞ
原題: Curse of the Puppet Master
別題: A Maldição dos Brinquedos
Curse of the Puppet Master: The Human Experiment
I katara tis marionetas
Juguetes asesinos
La Maldición de la Marioneta
Le retour du puppet master
Puppet Master 6
Puppet Master 6: The Curse
邦題(カタカナ): 『パペット・マスター/惨劇のパーティー』
制作年: 1998年
制作国: アメリカ
公開日: 1998年5月26日 (アメリカ)
imdb.com: imdb.com :: Curse of the Puppet Master
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
Makeup

ホラーSHOX [呪](『ほらーしょっくすのろい』と読む)は新作ホラー映画のレビュー中心のブログです。たまに古いのやコメディ等もとりあげます。HORROR SHOX is a Japan-based web site, which is all about horror flicks.

 

すべての投稿 (1544)

CALL GIRL COMIC by DAIJU KURABAYSHIEL GIGANTE COMIC COMIC by DAIJU KURABAYSHI
HORROR SHOX - Horror Reviews, News