2010/9/2 (Thu) at 11:53 pm

映画|パペット・マスター: アクシス・オブ・イーヴィル|Puppet Master: Axis of Evil

パペット・マスター』シリーズ第10作。トゥーロンが拳銃自殺した直後の物語。リーヴァイ・フィーラージェンナ・ギャラハー。監督デヴィッド・デコトー。制作チャールズ・バンド。2010年。

パペット・マスター: アクシス・オブ・イーヴィル / Puppet Master: Axis of Evil DVDDVD画像

1939年。ボデガ・ベイ・イン。

ダニーくんというアンちゃんが登場。彼はボデガ・ベイ・インの当時の経営者の甥である。いまは戦時中なので、若い男たちはみんな戦争に行くんだが、彼は足が悪いので兵役を免除され、伯父さんのホテルに滞在しつつ、職人仕事みたいなことをやっている。本人はそんな自分を恥ずかしく思っているらしい。

ホテルにはパペットマスターのアンドレ・トゥーロンも滞在中。そこにナチスの殺し屋コンビがやってきて、トゥーロンは大急ぎでパペットを隠し、拳銃自殺した。パペットの秘密は守られた。というのはシリーズ第1作『パペット・マスター (1989)』のプロローグだが、シリーズ10作である本作では、第1作の使い回し映像に新たなシーンを加え、その後の物語になる。トゥーロン死亡直後に続くお話です。

銃声を聞いたダニーはナニゴトかとトゥーロンの部屋にやってきて、逃げる殺し屋たちを目撃。そのあとトゥーロンの死体を発見した。さらに彼は部屋の壁に隠されたパペットのトランクを発見。こっそりもらった。

映画の舞台はチャイナタウンに移ります。彼はパペットのトランクをよっこらしょと運んで、ママの家に行く。優しいママやら、優しいお兄ちゃんやら、カワイコちゃん恋人(ジェンナ・ギャラハー)やらが出てきて、ハッピーなホームドラマ風景になる。

ダニーはパペットのトランクの中を調べ、緑色の液体と注射器を見つけた。試しにそれを注射してみたらパペットたちが動き出したというのは『パペット・マスター4/最強の敵 (1993)』のリック・マイヤーズとよく似たかんじである。ダニーとトゥーロンは茶飲み友達だったので、ダニーは動くパペットの話を聞いていたのであるが、目の前で見るのは初めてである。ホエーと感心した。

さて、ダニーにはかわいい恋人がいるんだが、最近どっかの色男が彼女にちょっかいを出してると知って頭にきたんだが、その顔を見たら、なんと、そいつはトゥーロンの部屋から逃げたナチス男だった。びっくり。ダニーは男を尾行した。男はチャイナタウンに潜伏するわるもん日本人女(インチキ芸者風)と密会し、爆破計画がどーのこーのとしゃべった。ナチスと日本のスパイが共謀し、悪事を計画していると知ったダニーは、わるもん相手に闘う決意をする。パペットたちもいっしょ。

新パペットのニンジャくんが登場します。彼はダニーくんの兄の生まれ変わり。その他、ブレード、ジェスター、ピンヘッド、トネラー、リーチウーマンといったおなじみのみなさんが出てくる。シックス・シューターは出てきませんでした。銃をばんばん射つシーンはお金がかかるんだろうか。

トレイラー動画

Puppet Master: Axis of Evil (2010) trailer

感想

これのDVDがリリースされてからずいぶん経ちますが、そのあいだ、あまりにネガティブコメントが多いので、私は、観るのを先延ばしにしていたのですよ、だって自分の好きなシリーズの最新作がうんこになってるのを見るのは辛いじゃないですか、だからずっとほったらかしといたんですが、この度、遅ればせながら観てみましたよ。

やっぱり、みんながいう通り、とてもつまらなかったです。あー。あー。

昔の『パペットマスター』はつくりがていねいで、パペットたちの動きが生き生きしていたでしょう?ピンヘッドが肩をぐりぐり動かしたり、ブレードがジャンプしたり、リーチウーマンがヒルを吐くところではほっぺたがちょっとふくらんだりとかですね、細かいところに気合いが入ってる点が好きでした。職人風の手づくり感覚がよかったのですね。

コマ撮り手法をところどころで入れてたのかな、やり方はよくわからないけど、人形たちをうまいこと動かすもんだなーと私は感心したのです。映画の中で、パペットたちを見て「うごいてるよ!」と驚くひとたちと同じきもちで、私は映画を見ていたのです。でもこの最新作のパペットたちは、動きがとても雑です。人間ががちゃがちゃと動かしてるのを撮ってるだけなんだもん。昔の方がていねいで、愛情がこもっていたよ。

新キャラのニンジャパペットに至っては、動きどうこう以前の問題で、造型デザインがぜんぜんかわいくないです。ひでーもんをだしてくるなあ。

この映画に限らず、フルムーンのDVDにはfullmoon directの宣伝がたくさん入っているので、チャールズ・バンドは映画を売りたいんじゃなくて、トイフィギュアを主力商品にしたいのだろうかというかんじもするんだけど、それでも、映画がおもしろくなければフィギュアだって売れないと思うんですけど。でしょ?

このDVDのメイキングは1時間15分もあるんですよ!!!!長いわりには大したことやってなくて、前半チョロッとチャールズ・バンドが出てきてセットの中を歩き回りそこらへんで働いている下々のみなさん(アジア人がやけに多い)にくだらないインタビューをしつつ歩き回っている、途中からデヴィッド・デコトーに交代して、彼もそこらへん歩き回ってそこらへんの人たちを紹介してまわるという、ツアーガイドみたいなことをやってました。それで1時間15分ですよ。あーーーー。こんなことやってるひまがあったら、もっとちゃんとした特殊効果をやってくださいよ。

Extraにはもうひとつフッテージが入ってて、こちらは(ずいぶん手抜きだなと思うが)シリーズ1作のメイキング映像です。『No Strings Attached: The Making Of The Original Puppet Master』ていうタイトルのヤツは、以前のDVDに入ってたものと同じだと思います。こちらを見ると、パペットを動かしてるウラシーンがたくさん見れて、これこそメイキング!てかんじです。ツアーガイドなんかやらなくていいから、ちゃんとつくってほしいなあ。

あとですね、文句ばかりいうのもすませんが、キャスティングがおそろしくショボイです。この映画に出てるひとたちはぜんぜん華がないよ。昔のヤツはけっこういい俳優さんが出てたのになあ。とにかくこの映画は全面的にペケです。

このシリーズの昔からのファンで、ゴミでもうんこでもとにかく観るのだ、コンプするのだ、というコアなファン以外は最後まで観れないでしょう。

この映画を観たら、だれもが「チャールズ・バンドは完全に終わったな!」と思うかもしれないけど、全盛期はあれだけみんなを喜ばせてくれたんだから、あといっぺんくらいはドッカーンと決めてほしいですよ。チャールズ・バンド、やるじゃないか!というのをもう一度見せてほしいですよ。打倒キャメロンですよ。ぼくたちの夢をかなえてくださいよ。彼はいつかやってくれるんでしょうか。

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原題: Puppet Master: Axis of Evil
別題: Charles Band's Puppet Master: Axis of Evil
制作年: 2010年
制作国: アメリカ
公開日: 2010年7月27日 (アメリカ)
imdb.com: imdb.com :: Puppet Master: Axis of Evil
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
特殊効果(Special Effects)
Makeup

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