2010/8/12 (Thu) at 8:18 pm

映画|ホムンクルス/新種誕生|Hideous!

グロかわいい奇形たちがガオーと人間を襲うホラー映画。フルムーンらしさを楽しもう!トレイシー・メイメル・ジョンソン・JrMichael Citrinitiロンダ・グリフィンジャクリーン・ラヴェル。監督チャールズ・バンド。1997年。

ホムンクルス/新種誕生 / Hideous! DVDDVD画像

工場で働く労働者が工業廃水のなかからきもちわりいもんを発見する。それは奇形ミュータントの死骸であった。彼は手馴れたようすでそれをアイスボックスに詰め、謎のよくばり女(トレイシー・メイ)のところに持ち込んだら高く売れて喜んだ。

世の中、こういうへんなものに大金を惜しまない金持ちコレクターってのがいて、これを買い取った女は売買仲介人である。コレクターが喜ぶへんなものを手に入れてきては、高くフッかけて売る。アンダーグラウンドな売買シンジケートがあるわけです。ちなみに奇形死骸の売値は65万ドルであった。

こんなブツが高値で取引されているという点を一般人は知らないわけだが、別のシーンでは、女は自分の商売を説明するのに「マイケル・ジャクソンがエレファントマンのガイコツを欲しがってたって話あったでしょ」と例を挙げた。相手が「彼はほんとにそれを手に入れたの?」と尋ねたら「いいえ。彼はわたしに頼めばよかったのにね」なんつってました。

さて、知らせを聞いてやってきた富豪コレクター男(メル・ジョンソン・Jr)は値段を聞くとムッとしたけれども、ブツを見たらほくほく顔になり「こりゃスゴい!」と喜んでカネを払った。売買成立。女はワーイと喜んだ。

お金持ちは大喜びで死骸を持ち帰ったが、すぐに別のコレクター(Michael Citriniti)に奪われてしまう。へんなもの好きコレクター同士がプライドを賭けて対決するんだが、そうこうやってるうちに死骸だったはずの奇形ミュータントがむくむく起き上がる!勝手な言い草ばかりいう人間たちを見てガガーと怒る!小さなパペットサイズの奇形たちがガオーと人間を襲います。

2人を仲裁するヤリ手の探偵役にジェリー・オドネル。ちょっと頭の足りないdumb blondeおねーちゃん(かわいくてバカっぽくておもしろい!)にロンダ・グリフィン。お色気むちむちホットパンツ衣装のジャクリーン・ラヴェル。といったみなさんが登場します。おもしろいよ!

トレイラー動画

感想

最高におもしろいです。蘇った奇形たちは4体いて、ぜんぶ小さいです(フルムーンサイズ)。目がよっつあるヤツとかハリセンボンみたいなヤツとかいて、グロな外観なんだけど、どこかユーモラスでかわいいセンスがあるからじつにフルムーンらしい造型です。安っぽさもフルムーンらしいです。

奇形たちは人間を襲うんだけど、わるもんじゃないのですね。自分たちの運命を悲しんでいて、せめて自由になって生き延びたいと思っているのです。でも、コレクターのオッサンたちは彼らを『珍品』としか見ていないので怒ってしまう。

奇形たちは言葉をしゃべれないんだけど、学習能力があります。本を読んで勉強し、簡単な文字を書くことを覚えます。ドアのすきまからメモを差し込んできたりします。かわいい!さらにエッチなことをしようとしたりするんですよ。パペットたちとはまた少しちがうけど、通じるものがありますね。

キャラの立ちがすばらしいです。バカ秘書女のエルヴィナちゃんを演じたロンダ・グリフィンがおもしろすぎる!元々の話、死骸が盗まれたのは、バイヤー女の秘書である彼女が不用意に秘密を漏らしちゃったからなんだけど、ヤリ手の探偵(ジェリー・オドネル)がそれを白状させるシーンはなんべん見てもおもしろいです。そのシーンだけちょっとネタバレしよう。

探偵は嘘をついてエルヴィナちゃんを脅します。「Dr.ロルカ(死骸を盗んだコレクター)が警察で自白したよ。すべて君の計画だったと彼は述べている。このままだと君は刑務所入りであるな!」といわれた彼女は「ひぇええええええ」とおののいて「わたしはアレのことをチョロッとしゃべっただけで、計画したなんてとんでもない!」といったら、ベリンダ(女バイヤー)は怒る怒る。エルヴィナちゃんはバカだからしゃべっちゃっただけで、悪意はなかったのですが、そんなの通じないのです。そのシーンのベリンダの台詞がコレ↓

Belinda Yost: You're fired! You're fired from everywhere! You're fired from the fucking universe!

Belinda Yost: おまえはクビだ!おまえなんかどこにいっても雇ってもらえるもんか!おまえは地球からクビにされたんだ!

はははははははははは。この台詞からわかるように、ベリンダという女はごうつくばりのパワハラタイプなのですね。女同士がつかみあいのケンカを始めると、探偵はふたりをなだめて、エルヴィナちゃんにはこういいます。

「彼が警察で自白したっていうのはうそです。だから刑務所は心配しなくていいよ」

と聞いたエルヴィナちゃんは大スマイルとなり、あーよかったーーーと安堵し、「わたしもうそをついたのですわ。テヘッ」というんだが、これは信じてもらえない。というオチでした。言葉で説明するとアレですが、このシーンはほんとうにおもしろいんですよ。

ベリンダ(トレイシー・メイ)と探偵(ジェリー・オドネル)の掛け合いも漫才みたいでおもしろいです。この探偵はカネで雇われて奇形を取り戻すことに手を貸すんだけど、ベリンダはなにかっちゅうと、彼のギャラの金額を持ち出してプレッシャーをかけるのです。

「あんたは時給160ドルでサンドイッチを食ってるのか。いい身分だな」とか「あんたは時給160ドルのくせに銃を持ってないのか」とか。この女はタバコをスパスパ吸うよくばり女で、死骸を売るシーンでは「わたしは家に帰れば、3人のヨッパライと2人のジャンキーと6人のデブをまとめて扶養しているんだよ。ビタ一文負けられないね!」とタンカを切ってました。あー、たのしい。

ジャクリーン・ラヴェルもいいです。彼女は死骸を盗んだほうの金持ちの助手をやってるセクシー美女で、盗みの実行犯でもあります。助手なんだが、物事を決断するのはいつも彼女のほう。彼女は自分の雇い主が悩みを打ち明けると、セクシー顔で助言を与えるのです。アクション女優みたいでかっこいいです。

ロンダ・グリフィンは、同じくチャールズ・バンド監督の『ミニサイズ〜縮んだやつら〜 / The Creeps (1997)』にも出演しましたが、その後『Naked Fear (1999)』から出演作品がありません。どうしたのかなー。また出てほしいのになー。

この映画『ホムンクルス/新種誕生 / Hideous!』のDVDは絶版となっていますが、中古ならよくそこらへんで売ってます(5〜10ドルくらい)。フルムーンのファンは見つけたら買いましょう。この記事を書くにあたりぐぐってみたら、日本では中古のVHSが1万円以上で売られているからびっくりしました。いくら珍品といえ、VHSにいちまんえん以上払う神経が私にはさっぱりわかりません。DVDなら画質はきれいだし、メイキングもあるし、コメンタリもあるし、Videozone(チャールズ・バンドのインタビューフッテージ)やら、他のフルムーン映画のトレイラーやら、オマケがたくさんあるんですよ。残念ながら字幕はないですが。

さて、映画のラストでは、金持ちコレクター2名は互いにいがみ合いながら対決し、その果てに、ふたりはそろってオダブツになりましたが、その一方であるDr.ロルカ(Michael Citriniti)がフルムーンの新作である『Demonic Toys: Personal Demons (2010)』でナニゲに復活してきます。

Quotes

Sheila: I say, if you can't beat him, join him.

Napoleon Lazar: And what are you doing walking around like that, with no top on?
Sheila: I'm free, I'm proud, I'm woman!

Belinda Yost: You're fired! You're fired from everywhere! You're fired from the fucking universe!

Elvina: Well shoot, I don't want to go to jail, there are lesbians there.
Sheila: I always thought that was one of the advantages.

Napoleon Lazar: My babies! My beautiful babies!

Belinda Yost: Honey, if I wanted a thinking receptionist, you'd be working at Burger King.

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原題: Hideous!
別題: Criaturas
Hideous
Hideous! - Criaturas Do Mal
In Vitro - Angriff der Mutanten
Teratogenesi
邦題(カタカナ): 『ホムンクルス/新種誕生』
制作年: 1997年
制作国: アメリカ
公開日: 1997年8月26日 (アメリカ)
1999年4月 (スペイン)
2005年11月 (フランス)
imdb.com: imdb.com :: Hideous!
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
プロダクション・デザイン
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup

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