映画|ドールマンvsデモニック・トイズ|Dollman vs. Demonic Toys

Dollmanことブリック・バルド（ティム・トマーソン）がヒッチハイクで移動中（ぎゃはは）。当然ながら、彼は小さすぎるので車は止まってくれないんだが、バルドはめげずに親指を突きだすのであった。すでにパフータ近辺まで到達している。この調子でNYからカリフォリニアまで旅をしてきたんだろうか。トラックの荷台に潜り込むなんて平凡な手はやらず、あえてヒッチハイクという設定にするというウケ狙いがさすがである。

バルドがはるばる旅をしているのは、エイリアン事件でお人形サイズにされたジンジャーちゃん（メリッサ・ベア）に会うためである（『エイリアン・コレクター / Bad Channels (1992)』）。自分以外はみな巨人という状況にあるバルドは、サウスブロンコスの事件を解決したのちにエイリアン事件を知り、彼女に会いたくなったのだ。

こちらはそのジンジャー嬢。彼女はうるさいジャーナリストにつきまとわれて辟易していたが、ある日、デカクモに襲われてひぇえええと思ったら、そこにバルドが突入。銃をばんばん。ふたりは結ばれる。ジンジャーちゃんは喜ぶ。彼女はエイリアンに狙われるだけのことはあり、プレイメイトみたいなhottyお色気美女である。ビキニもナース服もかわいいです。バルド、うらやましいぞ！

※『エイリアン・コレクター / Bad Channels (1992)』の結末では、たったひとり人形サイズのままで終わった女性はバニーという女で（ダリル・ストラウスが演じていた）、ジンジャーは元の大きさに戻れたはずなんだが、この映画では設定が変わり、過去映像の台詞が一部差し替えられている。このいいかげんさがFull Moon。

さて、一方、こちらは女刑事のジュディス（トレイシー・スコギンズ）。彼女は『Demonic Toys (1992)』で恋人を惨殺され、自分も殺されかけたが、その後、時を経た現在、またもやあのオモチャ倉庫で悪魔トイが復活してると知ったもんでおののく。単身銃を持って突入するが、警察のボスに信じてもらえず停職扱いとなりピンチ。孤独な彼女はバルドに助けを求める。バルドはジンジャーを連れて倉庫に突入！悪魔トイを相手に闘う！こびと俳優フィル・フォンダカーロ演じる倉庫の警備員も出てきて巻き込まれる。

邪悪な赤ちゃん人形のOopsy-Daisyは、この映画ではさらに邪悪である。コイツは赤ン坊のくせにジンジャーをレイプし、はらませようとするのだ。信じられない！

悪魔トイ軍団は、おしゃべり悪魔ベイビーのOopsy-Daisy、ケタケタ笑いピエロのJack Attack、殺戮光線ロボのMr. Staticといった『Demonic Toys (1992)』おなじみキャラに加え、新キャラのゾンビトイド (Zombietoid) が登場する。

てわけで、この映画は過去のFull Moon製作の映画のキャラたちが集結した夢のクロスオーバー企画である。『ミクロコップ / Dollman (1991)』『エイリアン・コレクター / Bad Channels (1992)』『Demonic Toys (1992)』（邦題は『ドールズ2』だが『ドールズ / Dolls (1987)』とは関係ない）の3映画を見ておかないと、わけがわからないということはないけれども、観た方が楽しめると思われる。使い回し映像が出てきて「こういうことさ」という説明が出るんだけど、それはすでに過去映画をみた人のおさらい目的というかんじで、この世界に初めて突入する人にはかなりわかりづらいのではないだろうか。

感想

赤ちゃん人形がお色気ナースをレイプするなんて、よくこんな話を思いつくもんだと感心することしきりであった。

ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

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