映画|デスドール|Needle

ベン（マイケル・ドーマン）は普通の大学生。仲良し友達のみなさんと楽しく学園生活を送っていたところ、家族の弁護士がやってきて、2年前に死去した父親の遺品だという、へんな箱をもらった。

箱には凝った装飾が施されており、アンティーク価値がありそうなんだが、何に使うものだかぜんぜんわからない。

そういうのに詳しい大学の先生（abcの『V』のDiana役でおなじみのジェーン・バドラー）に見てもらったら、「グラン・ギニョール（19世紀フランスの悪趣味な見世物小屋）に関係するもの」だそうで、先生は箱に興味を持ったらしく「学者の仲間に聞いてみる」と約束してくれた。

そうこうやってる合間に、ベンのアニキのマーカスさん（トラヴィス・フィメル）が登場する。こちらはフォトジャーナリストをやってるガタイのいいアンちゃん。

マーカスさんは久しぶりに弟を訪ねてきたのであるが、なぜか、ベンは、夜道でポン引きに出会ったかのごとく、顔をしかめて「おめーはくんな」という調子で、兄を嫌うのである。彼がこのような態度を取るのは、父の死に関係があるらしいです。

その後、例の箱がだれかに盗まれる。したら、ベンの友達が次々と奇怪に死ぬ。どうやら、この箱は復讐に使うものらしくて、どっかのだれかが、ベンの周辺のひとたちを呪い殺しているらしいよ。

ベンの相手役ヒロインのカワイコちゃんにタヒーナ・トッツィ。その他のお友達のみなさんに、ジェシカ・マーレイ、トリルビー・グローヴァー、ナサニエル・ブゾリック、ルーク・キャロル、カーン・チッテンデン。検死医のオッサンにジョン・ジャラット。といったみなさんが登場します。

トレイラー動画

感想

最近発売されたドイツ版DVDを観ました↓

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これまた可もなく不可もなく。全体的にソツなくつくってあるんだが、すべてが普通っぽいのですね。なんだか期待させるジャケに釣られてしまったよ。

ゴアゴアはチョッピリありますが、手がぽきんともげちゃったりとかいろいろあるんですが、そう大したものはない。普通すぎる。

なにもここまで普通にならなくてもいいではないか。そんなに我慢するのは体によくないですよ。あなたの好きなように、もっと自由に着想して映画をおつくりになっていいのですよ。ぼくたちはそういうのを見たいんだ。といいたくなりました。

謎の箱って、ワラ人形（ワラ製ではないんだが、その意味が）をつくれるもんなのです。呪いをかけたい相手の写真をセットしてどーこーすると、蝋人形みたいなのがポンと出てくるの。あとはその人形に針を刺すなり、手をちぎるなり、好きなようにいぢくると、生身の人間もそれと同じことになる。だから、ワラ人形製造機なんですな。

こういうお話は、タイのホラー監督向けだと思います。呪いといえばタイですよ。じめじめねちねちの陰湿ムードでジャジャーンと始まって、スプラッター手法も凝りまくってて、針を刺すなんてつまらない演出でなく、もうこっちが考えつかないようなありえない残忍手法で、えぇえぇええええ！そんなことしちゃうなんてひどすぎる！かわいそうすぎる！とヒキツリ顔でガシガシ決めてくれると思いますよ。大トカゲが口から出てくるとか。そういうのやってほしいよね。

文句たらたら書きましたけど、カワイコちゃんは出てくるし、そう期待をしなければオッケーくらいかなあ。ジャケを見て期待しちゃったんだ、私は。その落差が大きくて。

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