映画|ドールズ|Dolls

ジュディちゃん（キャリー・ロレイン）は人形好き空想好きなかわいい少女で、無能パパ + ビッチ義理ママに連れられ山道をドライブしてたら車が泥にハマって動かなくなったもんで、近所の家に助けを求めて泊めてもらう。上品な佇まいの老夫婦（ガイ・ロルフとヒラリー・メイソン）が出てきて「どうぞおはいり」と入れてくれた。

家の中に入った一同はホエーと驚く。部屋は骨董調度品で統一され、特に目を引くのがそこらじゅうに鎮座するアンティークドールたち。100年前にタイムスリップしたような家に住むこの老夫婦は、ドールづくりをやってるのである。彼らはジュディちゃんにピエロの人形（ミスターパンチ）をダッコさせてくれる。ジュディちゃんはワーイと喜ぶ。ビッチママは「陰気な家だわ」とぐちぐち言う。無能パパは「これうめーじゃん」とワインを飲む。

さらに遅れて3名のゲストが闖入。スティーヴン・リー演じるお人好しアンちゃんと、これにくっついてきたヒッチハイク娘コンビである。老夫婦はこれまた親切に彼らを招き入れる。パンク風ファッションの娘たちは見るからに傍若無人であり、ドールをジロジロ見つつ「これ売ったらたけーのか？ババァ」てな調子なんだが、ドラキュラ城にシンディ・ローパーが歌を歌いながら入っていったらこんなかんじだろうかというムードなんだが、老夫婦はニコニコと上品な笑みを浮かべておもてなしをするのであった。

夜になったらドールたちがガオーと襲ってくる。赤ちゃん人形がイッヒッヒ。ずがーーーんどひゃーぐええええうぎゃああああ。目玉がドローン。小さなノコギリで人間の足をぎーぎー。オモチャの兵隊さんがばんばん。

感想

このドールたちには行動ルールがあり、よいこは襲いません。あと、子供のきもちを失わない大人も襲いません。襲われるのは「ケッ、人形かよ」とか「この家にはお宝があるんじゃねえかヒッヒッヒッ」とかいってる大人たちだけです。日本の怪談風おとぎ話を西洋風にアレンジしたようなかんじ。脚本がソリッドだし、トントン進んで、最後のtwistもおもしろい。

ところで、ご存知の方も多いと思いますが、いちおう書いときますが、日本では『Demonic Toys』が『ドールズ 2』という邦題でリリースされましたが、パート2というのは正しくありません。チャールズ・バンド製作というつながりがあるだけで、このふたつは別の映画です。

『ドールズ2 / Demonic Toys (1992)』のレビュー

かわいいヒロイン役ジュディちゃんを演じたキャリー・ロレインはいまなにをしているのだろうと思ったら、Dolls以降なにもありませんでした。女優業を辞めたのですね。そっかー。

ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

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