パペット・マスター - キャラクター図鑑
パペットマスターシリーズに登場した全パペットたちを、画像&コメントつきで紹介します。
シリーズ9作目である『パペットマスターと悪魔のオモチャ工場 / Puppet Master vs Demonic Toys』はFull Moon制作ではなく、人形の造型が違いすぎるのであんまり好きじゃないのでここでは無視ってことで。
ブレード (Blade)
クールなパペット。殺し屋風の黒づくめ衣装は粋である。右手はナイフ、左手はフックという両手の武器を巧みに使って攻撃する。興奮すると目の中に銃弾が出現する。その外観デザインはナチスのクラウス少佐(Major Krauss)がモデルになっているが、その精神はヘス博士てことらしいんだが、ヘスが "Keep Fighting" という言葉を残して死んだから(『パペット・マスター3 ナチス大決闘 / Puppet Master III: Toulon's Revenge (1991)』)ていうんだが、私自身は少し疑問に思うのだが、Wikipediaにもそう書いてあるし、imdbのBBSでもそういう意見が多いようだ。↓
ところで、ブレードのキャラデザインは俳優クラウス・キンスキーに似せたものである。上にリンクしたBBSにも書かれてある通り、実際にはクラウス・キンスキーに似せて人形をつくり、それに似た俳優だからという理由でリチャード・リンチがキャスティングされたんだと思われ。デイヴィッド・シュモーラー(David Schmoeller)のインタビューから引用↓
"Blade is really Klaus Kinski ? see the resemblance?"
the terror trap - David Schmoeller
ピンヘッド (Pinhead)
怪力パペット。デカハンドを敵にせりだすポーズは迫力満点。強腕パンチ、首締め、レンガ投げといった打撃攻撃を得意とする。頭を抜かれても自力で復活する。ピンヘッドはパペットの中でいちばん力持ちだが、その性格は優しい。ゴハンの順番はいつも仲間に譲る。デカピトロンが頭を交換するときには後ろから手助けする。血塗れになったトネラーのドリル頭をタオルで拭いてやる。といった心温まるシーンが見られた。ピンヘッドはハーマン・ストラウス(Herman Strauss)というトラック運転手の魂を受け継いでいる。彼はユダヤ人のために食べ物を密輸したことがバレて、ナチスに処刑された(『パペット・マスター3 ナチス大決闘 / Puppet Master III: Toulon's Revenge (1991)』)。
リーチウーマン (Leech Woman)
お色気パペット。かわいい顔にアヘアヘ声で男に接近したと思ったら、やにわ口からヒルを吐きだして人間を襲うというキモカワギャルは、パペットマスター、トゥーロンの妻エルサの生まれ変わりである(『パペット・マスター3 ナチス大決闘 / Puppet Master III: Toulon's Revenge (1991)』)。ヒルを吐き出す能力を与えたのは、エルサを殺したナチスに復讐できるようにという配慮からであった。女の子らしく衣装がときどき変わる。『パペット・マスター2 / Puppet Master II (1991)』でストーブの中に放り込まれて焼死したが『パペット・マスター 惨劇のパーティー / Curse of the Puppet Master (1998)』でナニゲに再登場する。どうやって復活したのかは謎。
トネラー (Tunneler aka. driller)
特攻パペット。頭のてっぺんのドリルでずごーんと敵を粉砕。必殺カミカゼ。トネラーの由来は謎だが、彼の外観デザインの原型は『Retro Puppet Master (1999)』で登場した『ドリル・サージェント(Drill Sergeant)』に見ることができる。
ジェスター (Jester)
にぎやかしパペット。顔がくるくる回って表情が変化する。ハンス・セイダマン(Hans Seiderman)というジョーク好きな書店主がモデルになっている。彼はナチスに撃たれて死亡した(『パペット・マスター3 ナチス大決闘 / Puppet Master III: Toulon's Revenge (1991)』)。ジェスターが攻撃に参加するのは極めてまれである。たいていは仲間の闘いを見物しているか、指を指して敵の襲来を告げるという調子。戦闘力は低いが、その愛くるしいキャラで、血塗れの闘いに明け暮れるトゥーロンと仲間たちの心を癒すジェスターの存在は貴重である。声がかわいい。
トーチ (Torch)
火炎パペット。『パペット・マスター2 / Puppet Master II (1991)』から登場。ダースベイダーみたいなヘルメットがかっこいい。目が赤く光ります。右手が筒になってて火炎を吹く。ハードコアな戦闘スピリッツを持つ。トーチがいったん怒ったら、相手が子供だろうが容赦しない。
シックス・シューター (Six-Shooter)
ガンマンパペット。『パペット・マスター3 ナチス大決闘 / Puppet Master III: Toulon's Revenge (1991)』にて初登場。6丁拳銃を瞬時に操る早撃ち名人は怖れ知らずのBADDASS。拳銃をホルスターから抜くと同時にスカーフが口を隠すという細かさが見る者を感動させる。銃を使った攻撃がメインだが、ときにはウェスタンキャラらしく、投げ輪を用いて敵を拘束するというワザも出す。
デカピトロン (Decapitron)
稲妻パペット。『パペット・マスター4 最強の敵 / Puppet Master 4 (1993)』にて誕生。雷パワーを使って生命を得た。電気ビリビリ光線を出して敵を粉砕する。またレーダーのように透視(ていうの?)する能力もある。索敵/攻撃といった状況に応じて頭部をアンパンマンのように交換して機能を得る。頭を交換する際には、常にピンヘッドの手を借りる。デカピトロンは、パペットマスター、トゥーロンの生まれ変わりである。
トーテム (Totem)
わるもんパペット。地獄の王様スーテックが下界に送った刺客パペット。悪魔ケモノのような外観は邪悪でかっこいい。標的を見つけるとガオーと襲って瀕死に追い込み、精気を吸い取るドレーン攻撃でトドメを刺す。壁を通り抜けるワザもやる。『パペット・マスター4 最強の敵 / Puppet Master 4 (1993)』で初登場。『パペット・マスター5 最終戦争 / Puppet Master 5: The Final Chapter (1994)』で登場するトーテムはスーテック自らの分身であり、さらに強力である。スーテックのトーテムは、デカピトロンの宿敵ライバルといえよう。
ドクター・デス (Dr. Death)
『Retro Puppet Master (1999)』で登場した。マッドサイエンティスト風の外観で片手にメスを持ち、ズバズバと攻撃する。
サイクロプス (Cyklops)
『Retro Puppet Master (1999)』で登場した。一つ目妖怪風の顔は日本の妖怪にインスピレーションを得たのであろうか(わからないけど)。
ドリル・サージェント (Drill Sergeant)
『Retro Puppet Master (1999)』で登場した。トネラーの原型モデルとなったパペット。
レトロ・ピンヘッド (Retro Pinhead)
『Retro Puppet Master (1999)』で登場した。ピンヘッドの原型モデルとなったパペット。
レトロ・ブレード (Retro Blade)
『Retro Puppet Master (1999)』で登場した。ブレードの原型モデルとなったパペット。
レトロ・シックス・シューター (Retro Six Shooter)
『Retro Puppet Master (1999)』で登場した。シックス・シューターの原型モデルとなったパペット。
等身大パペット男版
『パペット・マスター2 / Puppet Master II (1991)』で復活した邪悪トゥーロンが、自ら永遠の生命を得るために用意した等身大のパペット。トゥーロンは望み通りパペットになることができたが、その直後にパペットたちに反逆され、ガチャンと破壊された。あんなにすぐに壊れてしまうようでは、たとえ生き延びたとしても、ステンと転んだだけで自滅してしまうのではないだろうか。
等身大パペット女版
『パペット・マスター2 / Puppet Master II (1991)』で復活した邪悪トゥーロンが、妻エルサを復活させるために用意した等身大のパペットだが、エルサが復活することはなかった。パペットたちはトゥーロンを殺したあと、この女版パペットを使ってカミーユを復活させ、いっしょに旅に出た。
メフィストのパペット (Mephisto puppet)
『パペット・マスター2 / Puppet Master II (1991)』のフラッシュバックで登場。トゥーロンがカイロで『ファウスト』のショーを行ったときに使用したパペット。ショーの最中、謎の男によってメフィストのパペットは燃やされた。
ゴブリンのパペット (goblin puppet)
『パペット・マスター2 / Puppet Master II (1991)』のフラッシュバックで登場。エジプトの謎男がトゥーロン夫妻に見せたもの。
マットのパペット (Matt)
『パペット・マスター 惨劇のパーティー / Curse of the Puppet Master (1998)』で登場する。パペットマスター、マグルー氏の失敗作パペット。助手マットがパペットに変身させられたものである。ガソリンで燃やされ、森に捨てられたが、死にきれずにのたうちまわっていたところをジェーンによって発見された。
タンクのパペット (Robert "Tank" Winsley)
『パペット・マスター 惨劇のパーティー / Curse of the Puppet Master (1998)』のラストで登場する。パペットマスター、マグルー氏がマットの次につくったパペット。善良ボーイのロバートくん(別名タンク)をダマしてパペットに変身させ完成したのがコレだが、おそろしく不格好である。怒ったタンクはマグルー氏に光線ビームを放って復讐した。その後彼がどうなったのかはだれも知らない。
中国風パペット (Oriental puppet)
『パペット・マスター / Puppet Master (1989)』の冒頭シーン、ボデガ・ベイ・インに潜伏するトゥーロンの部屋の窓際に座っていたパペット。トゥーロンに敵の襲来を告げていたのでこのパペットも生命を得ていたと思われるのだが、なぜかその後登場することはなかった。由来/名前等は一切不明。
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