映画|セダクション・オブ・Dr.フガジ|The Seduction of Dr. Fugazzi

アナ・フガジ嬢は若くて有能、エキセントリックでお色気美人のセラピスト。昼間はバリバリ仕事をして、夜になると気弱な癒し系カレシを相手にSMプレイ。手錠をとりだしてわっはっはー。女王様に変身する。というキチガイじみているけれど楽しそうな人生をやっているではないかと思われる彼女は、イカレた患者たち、ワンコを愛するペドフィリアの変態オヤジだの、脅迫観念に囚われた占い師だのを相手にしているうちにだんだん狂ってくる。てか、最初っから狂ってたのかもしれないが、事の真相は徐々に明かされていくんだけどそれは見てのお楽しみってことで。狂気と悪夢と愛あるSM風景がハチャメチャに繰り返されるという女版ケン・ラッセルですかというムードの楽しいインディーズ映画。マニア向け怪作（B）。

※感想

近年稀に見るインディーズ女王〜みたいな評判を聞いていたので、期待して見た。おもしろかった！オクトバー・キングスレーは監督／主演／制作をぜんぶ自分でやっていて、これはもう100%「わたしを見よ！」な映画である。濃いめのメイクに、独特のアクセント、イッちゃってるような顔つきをするかと思えば、賢そうな受け答えをサラリとやるのは有能なセラピストっぽくて、とってもセクシー。狂いだしたらますますセクシー！crispである。フガジっていう名前からして、惚れた！DVDにはTroma Entertainment（イエーイ！）のロイド・カウフマンのイントロダクションが入っているよ。

こんなイロモノ低予算映画にハリウッドの大物女優、フェイ・ダナウェイがヒョイと出てくるのがすごい。彼女を引きずり出した時点で話題性じゅうぶん。こちらは不思議な質感の女刑事を演じていたが、なかなかよかった。おばあちゃんになってもきれいですね。狂ったフガジがくんくんと鼻を近づけて「いいにおいがする！」っていうシーンがあったけれど、ほんとうにいいにおいがしそうだなとおもった。

imdbを見ていて気づいたんだけど、この映画の撮影は日本人みたいである。Teruhisa Yoshidaとクレジットされている。ぜんぜん知らないけど、日本人としてうれしい！いやー、感動した！

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