2013/3/12 (Tue) at 4:32 am

映画|シャドー・ピープル|Shadow People

『影』に襲われて人間がバタバタ死ぬホラー映画。ダラス・ロバーツアリソン・イーストウッドアン・デュデック。監督マシュー・アーノルド。2012年。

シャドー・ピープル / Shadow People DVDDVD画像

チャーリー・クロウ(ダラス・ロバーツ)は地元ラジオのパーソナリティ。悩むリスナーを相手に電話相談をやる。よくやるヤツ。

ある晩、いつものようにリスナーのコールを受けたら、そいつはキチガイめいた調子で「へんな影が見える」とかいうので「病院にいってくださいね。はい、ありがとう」と相手にしなかったが、翌日、チャーリーの家にドッサリ書類が届けられた。

書類てのは、70年代にどっかの大学教授が行った人体実験に関する記録だった。昨晩電話をしてきたヤツが置いていったらしい。きもちわりいなあと思ったら、またまたそいつから電話がかかってくる。

こんどは話を聞いてみた。彼は17歳の高校生(ジョナサン・バロン)で、「眠るとヤツに殺される」「目を閉じるとヤツが来る」と興奮し、チャーリーは彼をなだめようとしたが、ぜんぜん効果はなく、相手の声は恐怖に満たされ、「ぼくは銃を持ってる」なんていいだす。「オイオイ。ゆっくり話し合おうよ」と語りかける甲斐なく、ズダーン。銃声。

これは生放送中の出来事であるから、世間に知られる事件となった。警察が調べたら、少年は壁を撃っただけだった。外傷はないが、まともじゃないので、家族は彼を入院させたそうな。ふぅ。よかったですね。それにしても人騒がせなやつだ。と思ったら、その後まもなく、少年は死亡。死因は不明。寝ているあいだに死んだという。

皮肉にも、この事件のお陰で、チャーリーの番組は有名になり、コール数が増えた。少年の死因について「ヤク中だったんだろう」「政府の陰謀だ」「エイリアンアブダクションだ」「精神分裂病だ」といろんな説が飛び交い、また、中には、ラジオ番組のヤラセなんじゃないかなんていう話も出て、チャーリーはアタフタする。

そうこうするうち、2番目、3番目の犠牲者が出る。新種の疫病ではないかという疑いから、CDC(Centers for Disease Control and Prevention = アメリカ疾病予防管理センター)が死体を調べたが、死因はわからない。犠牲者はいずれも健康体で、共通点はない。ただひとつわかったのは、今回の事件が、ベトナム戦争時代に起きたSudden Unexplained Nocturnal Death Syndromeと呼ばれる症状に酷似しているという点であった。

チャーリーは少年が残した書類が気になり、独自調査を開始する。そして、大昔のキチガイ博士が行った実験の記録フィルムを発見し、不審死の真相を知る。

CDCの女科学者にアリソン・イーストウッド。チャーリーの別れた奥さんにアン・デュデック。大学の図書館で働くカワイコちゃんにマリア・ボナー。チャーリーの息子にマッティ・リプタク。バーのオヤジにリッチー・モンゴメリー。といったみなさんが登場します。

トレイラー動画

Shadow People (2012) trailer

感想

この映画のタイトルはIMDbでは『The Door』となっていますが、DVD / Blu-Rayのタイトルは『Shadow People』に変わりました。

さて、感想ですが、前半はおもしろかったが、後半からガッターンでした。明かされる死因てのが荒唐無稽すぎてノリきれません。簡単にいえば『信じたら死ぬ』という話なんだが、いくらなんでもそれはないよね。チャーリーさんを始め、キャストはみんなよかったんだが、この脚本ではどれだけいい俳優を起用してもだめではないか。

図書館で働くカワイコちゃんがせっかくのカワイコちゃんなのにすぐに死んじゃうから残念でした。マリア・ボナーていう女優さん。

余談ですが、CDCの女科学者を演じたアリソン・イーストウッドクリント・イーストウッドの娘さんです。IMDbを見てたら、『ダーティハリー (1971)』の製作中にできた娘だそうで、ハリー・キャラハン刑事が撃っていたのはマグナムだけじゃなかったんですね。ダーティハリーっておもしろかったですよね。ばんばん撃ちまくってさ、あれはよかった。

この映画はVODで観ましたので、オマケはナシです。DVD / Blu-Rayは2013年3月19日に発売予定↓

乱歩の話

ところで、ますます余談ながら、『Shadow People』から江戸川乱歩の小説『影男』を連想するひとも多いと思うんだが、あれはおもしろいですよね。この小説には実業家やら小説家やら遊び人やらいろんな顔を持つ天才犯罪者が登場します。そいつは犯罪者なんだが、正義感があって不幸なひとを助けてくれたりもする。最後は明智小五郎が出てきて、ヒョイとおいしいところをさらっていく。軽妙なのか、いい加減なのか、どちらともいえるエンディングにハッとします。

影男が小説家を名乗るときのペンネームが佐川春泥というんだが、『春泥』という名前は乱歩の別の小説『陰獣』にも出てくる。大江春泥というんだが、こっちの春泥さんはサイコパス気質のおっかないキャラです。江戸川乱歩の小説って、キャラがカブってるときが多いので、「あれ、これ読んだなあ」という気もして、そのまま読み続けていくと「読んでなかったわ」と気づいたりしますよね。

どちらもおもしろいですから、未読の方はぜひ。私はどちらかといえば『陰獣』の方が好きだなあ。あのtwistはいいなあ。

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原題: The Door
別題: The Door
Shadow People
制作年: 2013年
制作国: アメリカ
公開日: 2013年3月19日 (アメリカ)
imdb.com: imdb.com :: The Door
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
セット制作
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
Makeup

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