映画|ジュラシック・レイク|Beyond Loch Ness

ネス湖のネッシーが出てきた！凶暴に人を襲ってさあたいへん。ヨソモノのネッシーハンターが現れ、みんなを助ける物語。あらすじ以上。

モンスターもののテレビムービーは低予算をカバーするためか、局所クローズアップでジラされることが多い。モンスターの全身はほとんど見せてもらえず、たまにガッと出てきたらすぐに絶叫顔に切り替わるとか。そういうのが多いじゃないですか。でもこの映画は最初っから気前よくドーンと見せてくれるからえらい。SFXの出来はテレビムービーにしてはよくできてるほうだ。巨大ネッシーだけじゃなく、後半には赤ちゃんネッシーがウジャーと押し寄せてくる。赤ちゃんネッシーは残虐だけどかわいいー！

「未知動物学者」を名乗るハードボイルド風のネッシーハンターにブライアン・クラウズ。彼は子供の頃に父親をネッシーに殺されたという寡黙なタフガイアニキである。バウンティハンターみたいな格好で巨大なライフル銃を持ってます。あんなん持って歩いてるだけで逮捕されそうだ。タフガイアニキを慕ってくっついていく貸しボート屋のアンちゃんはニオール・マター。その元カノのカワイコちゃんにアンバー・ボリッキー。アンちゃんのママの美人シェリフにキャリー・ゲンゼル。キャストのみなさんがいいかんじ。なんともいえないなごやかなムードがある。ネッシーは獲物の動きに反応するから、もし現れたらウギャーと逃げ回ったりせずに息を止めてピタッと動きを止めなくちゃっていうんだが、これが「だるまさんころんだ」やってるみたいでおもしろかった。『クローバーフィールド』みたいな大予算の映画もいいですが、こういうアットホームな雰囲気の低予算モンスター映画もじわーんとしてていいですね。おもしろかったです。

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