映画|リミットレス|Limitless

ここはNY。

エディさん（ブラッドリー・クーパー）は大作家を志す男であるが、大スランプで大ピンチ。締め切り直前で筆は進まず、恋人（アビー・コーニッシュ）には捨てられ、家賃は払えず。

万事休す。もうだめ。と思ったら、ながらく疎遠だった元妻の兄（ジョニー・ホイットワース）とばったり出会う。

コイツはポンビキ風情の信用ならぬ男なんだが、誘われるままにふらふらといっしょに酒を飲み、いまの暮らしを嘆いていたところ、相手は、心配すんなおれが助けてやるぜ、つって、へんなピルをよこすではないか。

それは『NZT48』なる秘密の新薬で、人間の脳の使われていない部分を活性化させる作用を持つのだ、つまりこれを飲めば、あんたの脳は限界を超えるのだ（limitless）、とかなんとか口上を聞かされ、はいはいわかりましたよ、へんなヤクを売ってるんだな、このチンピラめ、と笑い飛ばしつつ、が、しかし、困窮極まるエディはダメモトきぶんでヒョイと飲んでみた。したら大天才に早変わり。ヒョエー。

エディはたちまち作品を書き上げて出版社のえらいさんをびっくりさせ、ベストセラー作家になる夢を叶えたと思いきや、もうこうなったら作家なんてまどろっこしいですよ、カネを稼ぐんだ、つって、デイトレードをやったらウハウハ。

1万2千ドルを元手に10日間で2300万ドルを稼ぎ、投資業界セレブの仲間入り。大富豪の企業家（ロバート・デ・ニーロ）にスカウトされる。言語を短期間でマスターするとか、イロイロあるんだが、驚異的な記憶力と分析力が特徴なんですな。

いけいけどんどんでスター街道を驀進するが、そのままじゃ終わらないんですね。ヤクが切れたらタダの人ですから。天国から地獄にドスーン。それでもしぶとく彼は立ち回るんだが、いったいどうなるんでしょうか。

トレイラー動画

感想

アラン・グリン著『ブレイン・ドラッグ』ていうベストセラー小説の映画化だそうですが、私は本は読んでないので、映画だけの感想になります。翻訳も出ている↓

• アマゾン - ブレイン・ドラッグ (文春文庫)

平凡男がある日とつぜん超人的な力を手に入れてどーのこーの、という筋書きの映画やドラマは山ほどあるんだが、ま、しかし、筋書きがありきたりでもそれをどのように表現するかという点において、なにかおもしろいといいなーと期待したんだが、いまいちでした。

エディさんというキャラに感情移入ができなかったなあ。彼がナニをやりたかったのかわからない。作家になる夢は早々と放棄して、その後は投資ビジネスをやって、イロイロ進んでいくんだが、結局、お金や権力を手に入れたいというだけの話で、じつに平凡極まるヤツなんだよなあ。

『天才的な記憶力／分析力』はあるけど『天才的な発想』を得てないからつまらないです。せっかく超人になったんだからもっとおもしろいことをヤレというかですね、patheticだなっておもいました。原作はずいぶん売れたそうなので、本ではそこらへんの描写が違うのかもしれない。

大予算でキャストは一流なので、そこそこ見れるかんじにつくってあるのが救いかなあ。

DVDのオマケ

• Theatrical Feature
• Unrated Extended Cut
• Audio Commentary with Director Neil Burger
• A Man Without Limits
• Alternate Ending
• Theatrical Trailer

このDVDは英語字幕つき。

• amazon.com - Limitless [DVD]

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• Tweet