2013/5/11 (Sat) at 9:08 pm

映画|アフターショック|Aftershock

南米チリで大地震が起きてメタメタびっくりするイーライ・ロス製作のホラー映画。イーライ・ロスニコラス・マルティネスアリエル・レヴィロレンツァ・イッツォアンドレア・オズヴァルトナターシャ・ヤロヴェンコ。監督ニコラス・ロペス。2012年。

アフターショック / Aftershock DVDDVD画像

ここは南米チリのサンチャゴ。

イーライ・ロス演じるアンちゃんは、おきらくアメリカ人観光客。首からカメラを吊るし、定番観光コースを満喫中。この男はみんなに『グリンゴ(Gringo)』と呼ばれており、役名もGringoである(ははは)。

ご存知の方が多いと思うが、いちおう説明しとくと『Gringo』てのは、スペイン語圏でアメリカ人をコバカにするワードであるが(アメちゃん、みたいな)、本人もそれでオッケーみたいだから、本記事では彼を『グリンゴさん』と書きます。

グリンゴさんを案内するのは地元のチリ人男のコンビで、ポヨ(ニコラス・マルティネス)と、アリエル(アリエル・レヴィ)という。ポヨはタコ焼き屋のオヤジみたいな男だが、じつは、これが成金の息子で、いろんなところに顔が利くから、案内役としては便利な男です。

んで、アリエルてのは、ポヨの親友で、別れた恋人が忘れられず、しょっちゅうスマートフォンをいぢくってうじうじしているので、ポヨにどやされます。

トリオはうだうだと遊び回るが、やはりネーチャンがいないとつまらないよね。と思ったら、成金息子のポヨさんの計らいで、カワイコちゃんの3人娘と仲良くなれてラッキー。

モニカさん(アンドレア・オズヴァルト)と、カイリーさん(ロレンツァ・イッツォ)は姉妹であるが、性格が真逆なので、いろいろと問題がある。詳しいことは映画を観てくださいと思うが、口喧嘩をする姉妹をポケーと眺める男たちの顔が笑えます。お預けをくらったワンコみたい。ヤれねーのかな。とか思ってるんだよね。たぶん。

んで、3人目のカワイコちゃんはイリナさん(ナターシャ・ヤロヴェンコ)といって、ロシア人の超美人。幼い息子がいるというから、ちょっと年増であるが、こんなネーチャンに文句をいえるわけないよね。

この美女のお相手をするのがグリンゴさんなんだが、こんなラッキーな役どころなのに、この男はものすごくデクノボーなのです。「着てるものがお父さんぽい」とか「頭にジェルつけすぎ」とかいわれて、お人好しの三枚目キャラ。イーライ・ロスはうまく演技している。

と、まァ、前置きが長くなったが、こんなおきらくな6名が仲良く遊び回っていたところで、大地震が発生。建物は崩壊。町は停電。彼らは暗闇に放り出される。そこらじゅうで悲鳴が聞こえる。死体がゴロゴロ。

ひとりが重傷を負い、6名は助けを求めて闇をさまよう。ところが、地震のせいで刑務所がブッ壊れ、凶悪な囚人たちが出てきて、そこらへんにウヨウヨ。手当たり次第に、強奪するわ、レイプするわ、やりたい放題で暴れ回っています。こえー。

6名はギャングどもに追われてヒデー目に遭う。ネーチャンは泣き叫ぶ。途中で死にかけ消防士を助けて、彼もいっしょに合流します。

トレイラー動画

Aftershock (2012) trailer

邦題『アフターショック』で劇場公開!

追記。

その後、2013年10月26日、日本で劇場公開の運びとなり、これがなかなかの評判で、封切り2日目はチケットソールドアウトだそうです↓

イベントもあるよ↓

詳しくは公式サイトでどぞ↓

シッチェス映画祭 ファンタスティックセレクション2013
シッチェス映画祭 ファンタスティックセレクション2013

こちらは公式twitter↓

@sitges_fanta

監督さんに教えたら喜んでくれました↓

ニコラス・ロペス監督はきさくに答えてくれるから、映画を観て気に入ったらcomplimentを送るといいですよ。

私、ちょっと自慢なんですが、監督さんにフォローされちゃった!わーい!RZAの写メをネーチャンに見せてナンパするポヨさんになったきぶん(映画をご覧になった方には意味がわかる)。

ところで同時に公開されているこちらの作品もおもしろいよ↓

追記以上。

感想

なるほどそうか。『Aftershock(余震、余波)』って、こういう意味だったのですね。地震のあとにやってくる「ヒデーやつらが、ヒデーことをやらかして、みんなはヒデー目に遭う」というヒデー状況を指し示した比喩だったんだ。この宣伝コピーは納得↓

Mother nature isn't the only thing to fear in Aftershock.

こわいのは地震だけじゃないよ。

真なる敵はmother natureでなく、human natureだったというわけです。イーライ・ロスらしいよね。

ローランド・エメリッヒの映画みたいに、津波で街がぐわーんと崩壊するとか、人間が地割れに飲み込まれるとか、そういうド派手なもんはないので、ハリウッドの大予算の災害パニック映画を見馴れているひとは「こんなもんなの?」と思うかもしれない(つってもそこらへんの低予算ホラーよりはずっと豪華)。でも、すごくおもしろいよ。

6人はひーこら逃げ回るうち、ひとりづつ死んでいくんだが、地震の直接的な被害で死亡するのは、最初のひとりだけで、あとの連中はギャングに襲われたり、ギャングと間違えられて殺されたりします。あぁ、かわいそう。イテテなシーンがたくさんある。ゴアゴアも適度に。わるもんたちはおっかない。カワイコちゃんはギャーギャーわめく。

壊滅的な地震のあとにケーブルカーが動くとか、電話がホイホイ通じるとか、「津波がくるくる」といいつつぜんぜんこないとか、いろいろと矛盾点は多いが、そこらへんはホラー映画の許容範囲です。なかなかよかった!

映画の序盤。墓場のシーンで、死んだ孤児たちを追悼するモニュメントみたいなのが出ます。ロスさんが「なんでこんなにたくさんの孤児が死んだの?」と質問すると、地元のチリ人が答える。その昔、教会の神父と尼さんが地下トンネルにこもってsexして、んでもって、できちゃった子供たちを埋めたという陰惨話があったそうな。あと、別のシーンでは、誰かさんが過去に子供を堕ろしたことがあるという台詞もあった。このあたりが最後のtwistにつながっているから、そこらへんの会話をちゃんと聞いておくといいですよ。

この映画は震災の影響で日本では劇場公開なんてむりかなと思うが、そこはひとつがんばって、こんなコピーをくっつけて売ればいいじゃんね↓

That's NOT what we do.

日本人はこんなことやらない。

いいと思うんだけどなあ。

追記。

この記事を書いたときにはこんな雰囲気だったですが、その後、予想外に劇場公開されたのは上に書いた通りです。

追記以上。

この映画はVODで観たのでオマケなどはありませんでした。

あんなひとがチョロッと登場するよ

ナンパの道具に使われるRZAさん
RZA 画像

アイアン・フィスト (2012)』がすばらしかったRZAが、写真だけの友情出演。成金ドラ息子のポヨはこの写真をネーチャンに見せ「おれのダチなんだわ」なんつってナンパします。

イーライ・ロスをコケにするセレナ・ゴメスちゃん
RZA 画像

かわいい顔してきっつい娘です。寄ってきたロスさんを冷たい瞳で睥睨し、「サンディエゴにきたら、なんなの?」とヘコませます。演技とは思えません。素なんじゃないですかね。デクノボーのロスさんはたじたじとなり、「動物園があるよ」としかいえませんでした。おもしろーい。

イーライ・ロスは絶好調ノリノリ

NetflixのTVシリーズ『Hemlock Grove』は大好評でシーズン1を終え、昨日公開された『アフターショック (2012)』も好調スタート。6年ぶりに自身が監督を手がける『Green Inferno (2013)』も着々と準備中だそうで、他にもたくさんの映画をやってて、そうこうやりつつ、インタビューやらなんやらマメに顔を出す。派手に宣伝バズ花火を打ち上げ、複数の大企画を同時進行する。このヒゲの濃い男はいつ寝てるんですかね。

Green Inferno (2013)』には、本作『アフターショック (2012)』のキャストが何人か重複しているし、場所が同じ南米です。『Green Inferno (2013)』について詳しくはこちらをご覧下さい↓

かなりタイプは違うが、いまのイーライ・ロスの対抗馬としてがんばってるのは、アダム・グリーンくらいではないですか。こちらはFEARnetの『Holliston』が人気だし、もうすぐ『ハチェット3』もやるし。ロスさんのような華麗さ豪華さはないが、ジョー・リンチその他の仲間を集めて影響力を持ちつつある。最近グリーンさんが始めたポッドキャストがスゲー人気です↓

ハチェット3』について詳しくはこちら↓

私はどちらもファンですが、どうだろ、どっちかっていったらグリーンさんのほうが好きです。彼が目の前にいたら楽しそうだよね。ロスさんはしゃべりっぱなしでうるさそうなので、距離を置いて見ていたいタイプです。つっても、もしそこらへんにいたら、ヒャーつって走っていくと思いますが。

話がそれですません。これにておしまい。

画像

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原題: Aftershock
別題: Järeltõuge
Aftershock, l'Enfer sur Terre
Aftershock
Utórengés
Posttraumatski sindrom
邦題(カタカナ): 『アフターショック』
制作年: 2012年
制作国: アメリカ/チリ
公開日: 2012年9月12日 (カナダ) (Toronto International Film Festival)
2012年9月25日 (アメリカ) (Austin Fantastic Fest)
2012年10月6日 (スペイン) (Sitges Film Festival)
2013年2月23日 (イギリス) (Glasgow Film Festival)
2013年5月4日 (アメリカ) (Stanley Film Festival)
2013年5月10日 (アメリカ) (limited)
2013年8月16日 (イギリス)
2013年10月26日 (日本)
2014年1月10日 (ドイツ) (DVD)
2014年6月12日 (チリ)
imdb.com: imdb.com :: Aftershock
監督
脚本/原案
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