2008/10/30 (Thu) at 8:10 am

映画|血のエクソシズム/ドラキュラの復活|Scars of Dracula

怒れる村人たちがドラキュラ城を焼き討ち〜。ドラキュラ伯爵はまたもや復活。コウモリ家来がキーキー。お色気美女多数出演。クリストファー・リー、ジェニー・ハンレー。監督ロイ・ウォード・ベイカー。by ハマー・フィルム。1970年。

血のエクソシズム/ドラキュラの復活 / Scars of Dracula DVDDVD画像

SPOILER!!!
ネタバレです!!!

【登場人物のみなさん】

ドラキュラ伯爵 ... ご存知ヴァンパイアの帝王は前作『ドラキュラ血の味』から4度目の復活。ジャジャーン。

サラ ... 優雅な巻き巻きヘアーに鮮やかブルーのマントがゴージャス。霧の森をさまよい走る姿が幻想ビューティフルな美少女ヒロイン。

サイモン・カールソン ... サラにベタ惚れの誠実勇敢青年。単身でドラキュラ城に侵入し、闘いを挑む。

ポール・カールソン ... サイモンの弟は奔放浮気なプレイボーイ。遊びすぎの果てにドラキュラ城に迷い込んでヒィヒィいわされたのちに死亡。

クローヴ ... ドラキュラの忠実家来。外観ブキミ。サラの美貌に大感激し、初めてドラキュラに反抗しちゃったもんで苛烈な鞭打ちお仕置きの刑を受けた。ラストシーンでは勇猛に主人にナイフを向けたが、あっさり投げ飛ばされて崖から転落死。なかなかの脇役ぶりであった。

アリス ... お色気おねーちゃん。えらいひとの娘。ポールの浮気相手のひとり。かわいい裸体を披露した。

タニア ... ドラキュラの家来美女。城に迷い込んだポールを籠絡したあと、ドラキュラにナイフで刺されて死ぬという珍しい死に方をした。

ドラキュラの家来コウモリ ... ドラキュラを強力に援護する多機能な忠実家来。ドラキュラの復活を助けて一躍その存在をアピールした。通常は偵察任務をこなすが、場合に応じて攻撃アシストも行う。老人や女性なんかは惨殺できちゃうくらいの攻撃力を誇り、知能もなかなかのもんであり、美女の胸から十字架ペンダントをもぎとるといったタスクもこなす。美女の美しさにポカンと口を開けちゃうクローヴよりも頼れるヤツかも。

村の神父 ... 迷える村人たちを助けようと精一杯がんばるが、賢そうな顔してるんだけど、ヴァン・ヘルシングの存在感には遠く及ばないといわざるを得ない。サラを守ろうとしてコウモリと闘ったが、死亡。

村の飲み屋の主人 ... ドラキュラ城近隣の飲み屋のおっさん。ドラキュラに妻を殺された過去がある。

ジュリー ... ランドロードの娘。父親があまりにドラキュラを怖れているので「パパなんか臆病者だ!」と不満をいって家出する。ドラキュラのおやつになって、死亡。

【物語】

ドラキュラが死んだあとに残った粉末血液にコウモリが人間の血を運んできた。ポタポタと落ちた血液を得てドラキュラ伯爵、復活〜。ジャジャーン。前作『ドラキュラ血の味』のラストではドラキュラは廃墟の教会で死んだはずだが、ここはドラキュラ城の中である。細かい違いなんか気にしないのだ。

プロローグ。ドラキュラ城の近隣の村では相次いで女性が襲われる被害が続出。頭にきちゃった村人たちはついに我慢がならぬと決起宣言。女性たちを安全な教会に残し、男たちは総出で城を焼き討ちした。ドラキュラ伯爵が眠っているあいだに城を守っているのは、忠実なる家来クローヴただひとりである。彼をダマして門を開けさせ、村人たちはうりゃーと突入攻撃。ドラキュラ城はボーボー燃えた。「やったぜザマーミロ」ときぶんよく村に戻った男たちだったが、村に戻ってきたらば、教会で待つ女性たちは全員が皆殺しにされていた。絶望が村を支配する。

ここはどっかの離れた町。美少女ヒロイン、サラちゃんのバースディパーティ。彼女の隣にいるのはサラにメロメロの誠実青年サイモンである。彼はいい男だが、サラはじつはサイモンの弟ポールもいいなと思ってるようであり、兄弟は美女を巡って微妙にトライアングル継続中。

ポールっていうのは兄とは対照的な遊び人キャラであり、女にもてる。あちこちに女をつくって、おきらく人生まっさいちゅう。ポールはサラのパーティに遅れてやってきたが、ヤーヤーと挨拶をする間もなくすぐに姿を消した。彼はえらいさんの娘とえっちしたせいで、警察に追われてピンチなのである。

追われるポールが窓から飛び降りたら真下に馬車があった。驚いた馬が勝手に走り出して、彼は逃げることができたんだけど、ドラキュラ城近隣の森で迷子になった。村の飲み屋で泊めてもらおうとしたんだけど、ここらへんの住人たちは警戒心が強くてヨソモノがだいきらい。出てけといわれてトボトボ歩いてたらば、無人の馬車を発見。ドラキュラ城に迷い込んだ。

ドラキュラ伯爵がポールを出迎えた。城には伯爵のコンパニオンのお色気美女タニアとブキミ家来のクローヴがいた。ポールはきもちわりぃなと思いつつ、泊めてもらうことにした。部屋にひとりでいたらばタニアがきた。えっちしたまではよかったが、朝になってガブリされそうになり、そこに怒ったドラキュラが現れた。ポールの見てる前で彼女を惨殺。ナイフでメッタ刺しにするという、ドラキュラにしては変わった殺し方をした。

ポールは部屋に閉じ込められた。窓の下は断崖絶壁である。天蓋ベッドのカーテンをつないでロープをつくり脱出しようと試みた。一階下の窓から侵入してみたらば、そこは扉のない部屋であり、ドラキュラの寝室だった。ひぃい。

一方、こちらはポールの兄のサイモン。彼は弟がいなくなったんで単独で捜索開始。ポールを心配するサラといっしょにドラキュラ城の近隣村に達した。「うちの弟を知りませんか?」と尋ねてみたけれど、彼らはヨソモノがきらいである。ポールと同じように冷たく追い払われた。

サイモンとサラはポールと同じ道をたどって城にたどり着く。彼らはここがわるもんの城だなんて知らないから礼儀正しく挨拶して入っていった。ドラキュラ伯爵がお出迎えする。このふたりもまた犠牲になっちゃうのかと思ったらば、意外なことに伯爵の忠実家来であったはずのクローヴのアシストを得て逃げることができた。

クローヴはポールが持っていたサラの写真を盗んでだいじに持ち続けており「なんてきれいなひとなんだー」とひそかにファンになっていたのである。写真でしか見たことのなかった美女が目の前に現れたので彼は大仰天であり、そして彼女がドラキュラに狙われると知ったらいてもたってもいられなくなり、ご主人様にナイショでこっそり逃がしてくれたのである。彼はそのせいで鞭打ちのお仕置きを受けたんだが、飲み屋のお色気ねーちゃんジュリーが家出してきたのを捕まえて差し出したら許してもらえた。

さてこちらはサイモンとサラ。いったん村に戻ったふたりは再び酒場にいって村人たちに協力をお願いしてみたけれど、やっぱりだめであった。が、ひとりの神父が助けになってくれた。神父から敵はヴァンパイアなのだと教わった。この神父はサラを守る役目をやってたけど、結局、コウモリに襲われて死んだ。

ラストはドラキュラ城の屋外バルコニー。サラに襲いかかるドラキュラ。胸の十字架ペンダントが彼女を守っていたけれど、コウモリ家来がキーキー鳴いて飛来し、サラの胸から十字架を取り去った。なかなかのアシストぶりである。ひぃい。ドラキュラはうれしそうだ。ヤラレちゃうーと思ったら、クローヴが出てきて捨て身の攻撃をした。が、ドラキュラはあっさり彼を投げ飛ばした。哀れクローヴは絶壁から転落死。

絶体絶命ピンチ〜となったところで、ようやくサイモンが監禁部屋から絶壁をよじのぼって登場。ドラキュラに向かって鉄のヤリを投げた。それはモロに胸に刺さったけれど、ドラキュラはナニゲにヤリをスポッと抜いてわっはっはー。こんなもんじゃおれを殺せんよと余裕の表情だが、そこにタイミングよくイナズマがズズガガーン〜!ドラキュラが手に持つヤリに落雷した。ドラキュラはウギャーと火だるまになり、ボーボー燃えて、転落落下死亡。

おしまい〜。

【いくつか気づいたことメモ】

※ドラキュラの寝室には扉がない。どうやって出入りするのかと思ったら、彼は窓から外に出て垂直絶壁をスパイダーマンみたいに駆け上った。

twitterのご案内

当ブログをお読みくださり、ありがとうございます。twitterやってます。ホラー映画好きな方はフォローしてくださいませ。サイトの更新や新作ホラーの情報を随時流しています↓

Facebookのご案内

ノスタルジックな古典ホラー/サスペンス

ハマー・フィルムの映画

ホラー映画 :: 洋画』の最近のエントリ

PV17,969
ホラーなブログの方はどうぞ
原題: Scars of Dracula
別題: Scars of Dracula
O Conde Drácula
Las cicatrices de Drácula
Vampyrens ärr
Vampyyrin arvet
Les cicatrices de Dracula
Gyrizo apo ta Karpathia - Drakoulas
Ta simadia tou Drakoula
A sebhelyes Drakula
Il marchio di Dracula
Chi no Ekusoshizumu/Dorakyura no fukkatsu
De tanden van dracula
Blizny Drakuli
As Cicatrizes de Drácula
Draculas märke
Gecelerin seytani
The Scars of Dracula
Brutale Bisse
Dracula - Nächte des Entsetzens
Draculas Blutrausch
邦題(カタカナ): 『血のエクソシズム/ドラキュラの復活』
制作年: 1970年
制作国: イギリス
公開日: 1970年11月8日 (イギリス)
1970年12月23日 (アメリカ)
1971年1月1日 (イタリア)
1971年1月13日 (アメリカ) (San Francisco, California)
imdb.com: imdb.com :: Scars of Dracula
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
アートディレクション
特殊効果(Special Effects)
Makeup

ホラーSHOX [呪](『ほらーしょっくすのろい』と読む)は新作ホラー映画のレビュー中心のブログです。たまに古いのやコメディ等もとりあげます。HORROR SHOX is a Japan-based web site, which is all about horror flicks.

 

すべての投稿 (1544)

CALL GIRL COMIC by DAIJU KURABAYSHIEL GIGANTE COMIC COMIC by DAIJU KURABAYSHI
HORROR SHOX - Horror Reviews, News