映画|恐怖|Taste of Fear

車イスに乗る純真可憐な美少女ペニー。彼女は10年ぶりに愛する父に会うためにはるばるニースまで旅をしてきたが、家に着いたら父はいなかった。その代わりに義母がいた。「あなたのパパはどうしても行かねばならない出張にいったがもうすぐ帰ってくる。あなたのことはよく聞いてます。会えてうれしいわ」なんていうんだが、なんだか怪しいかんじがする。この義母は足の悪いペニーの世話をあれこれと焼いていかにも親切ゲだが、なんか怪しい！

ペニーは不安なきもちで父の帰りを待つ。そしたら家の中で奇怪な現象が連続発生する。ありえない父の死体が見えたり、だれもいない部屋でピアノが鳴ったりする。オバケ？それともペニーは狂っちゃったのか。彼女は勇気を出して謎を調べたいんだけど、足が悪いからひとりじゃなにもできない。だから助けがいる。広いお屋敷には運転主兼召使いのボブってのがいて、これがまたいい男で、ペニーの相談相手になってくれるのであった。ボブの助けを借りて謎解きをしていったら恐ろしい結末が！？

※感想

最後に「そうだったのかー！」ていうドンデン返しが2度くるんだけど、いちどめは大したことない。「火曜サスペンス劇場みたいなもんすか」と笑ったんだけど、二度目の種明かしで「ひぃいいいいいい！」と驚きました。この映画は私が子供の頃にテレビでやったのかどうか覚えていないけど、もしやったんなら見てたと思うんだけど、ぜんぜん覚えてません。もし見たとしたら、恐らく子供の頃の私は、この結末の意味をまったく理解できなかっただろうなぁ。子供の頃ってガイジンの顔がみんな同じに見えたんです。だから「アレがじつはわるもんだった」ていうオチがわかんなくて、いつも親に解説してもらってました。親はていねいに教えてくれるんだけど、まだよくわかんなくてふうんとかいってました。でもだからといって映画がつまらないということはなく、死体のおじさんのこわーい顔とか、当時の日本ではありえないド金持ちのきれいなお屋敷のようすとか、外国旅行にいったようなきぶんで画面にクギづけでした。あ、あときれいなおねいさんも（笑）。

ペニー役のスーザン・ストラスバーグはほんとにきれいでかわいいです。古いモノクロ映画ですけど、いま見てもおもしろかったです。ハマーフィルムにしては正統派のミステリーですね（てか私がハマーといえばモンスター映画しか見てなかったせいかも）。リメイクをつくればいいのにな。いまつくったらキャストはだれになるんでしょうか。リメイクをやるとしたらばオチを変えないとつまらないですよね。でもこのオチがこの映画の持ち味だからなー。このオチを変えるというのはかなりむずかしそうだけど、才能のあるディレクターにチャレンジしてほしいもんだと思います。

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