セルビアのポルノ・ギャング『The Life and Death of a Porno Gang』US版 DVD

この映画の詳しい内容は、以前書いたレビューをどぞ↓

• The Life and Death of a Porno Gang (2009)
• The Life and Death of a Porno Gang セルビア版DVD (2009)

US版のパケです。セルビア版とデザインはほぼ同じですが、SPECIAL EDITIONと書かれてある。

裏側↓

More powerful than SERBIAN FILM, this violent, gory and thought-provoking film is one of the most controversial video releases of the year!

なんて書かれてある。

『セルビアン・フィルム (2010)』よりもスゲーよ、というのはよくある宣伝文句ですが、どうですかね、映画としては『セルビアン・フィルム (2010)』の方がずっときちっとしてますよね。ゴア描写ばかりでなく、サスペンスな展開が洗練されていましたから。

一方、『The Life and Death of a Porno Gang』はインディーズ臭くて、安っぽくて、ザラザラのメタメタです。でも、非常なる荒々しさがあるんですよ。『死とsex』がぐわーんと迫りくるんですよー。そこがいいところ。ムラデン・ジョルジェヴィッチという監督さんのキャリアに起因するんだろうなと思いますが。いずれにしても、controversialという点は間違いない！

US版DVDのオマケ

こんだけ入ってました↓

• The Making Of "The Life And Death Of A Porno Gang" (28:06)
• Theatircal Trailer (1:52)
• Deleted / Extended Scenes:
• • Weed Of Oblivion From Srem (04:31)
  • The First Camera Operator (04:10)
  • The Bully (07:45)
  • Election (00:46)

メイキングはセルビア版と同じでした。Deleted Scenesは初めて見ました。おもしろかったです。

『Weed Of Oblivion From Srem』てのは、最初の方に出てくる農夫のお話の詳細版。あの農夫が妻と子供をペシペシぶん殴っています。お金に困った彼は税務署に財産没収されちゃうんですけど、税務署の役人の中に変態さんが入ってるのが笑えました。

また、この中には、特殊メイクを手がけたMiroslav Lakobrijaさんがチラと出てくる。気づく人は少ないと思いますが。以前も書きましたが、彼はセルビアのゴアホラーの特殊メイクを一手に引き受けているひとであります。

『The First Camera Operator』てのは、マルコさんが仕事うまくいかなくてうだうだしているところ。『The Bully』てのは、旅の途中のひとコマですが、ドラガンさんていう役名のひと、背が高くて、ビッグフットみたいなんだが、顔が優しいアンちゃんのウラ話です。あー、そうだったんですかー、と思いました。チェーンソーのシーンのカットされた部分もある。『Election』てのは、最後のほうに出てきた奇形少女とその家族の政治ネタでした。

私はDVD版を買ったので、Blu-rayの方はどうなんだかわからないんですが、たぶん同じと思う。ご存知の方、いらっしゃったら教えて下さいませ。

このDVD / Blu-rayはセルビア語をしゃべっていますが、英語字幕つきです。

みんなも買おう。

• amazon.com - The Life And Death Of A Porno Gang (Special Edition) [DVD]
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ところで、通称『ポルノ・ギャング』と上に書きましたが、これはどういうことかというと、この映画の関係者のみなさんは、自分の作品を略して『Porn Gang』と呼んでいるそうなんですね。だから通称。

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