2011/3/11 (Fri) at 5:28 pm

A Serbian Film(セルビアン・フィルム) - 5月にアメリカ公開

セルビアの問題作ゴアゴア映画『セルビアン・フィルム (2010)』が、5月にアメリカにて公開されることになりました。配給Invincible Pictures。

※さっきアプしたこの記事、一部、日付に間違いがありましたんで、修正しました。失礼しました。

2010年、バルセロナの歴史ある映画祭、Sitges Film Festivalにて『セルビアン・フィルム (2010)』を上映したらば、同映画祭のディレクター、Angel Salaさんが「チャイルドポルノを上映してはいかんヨ」の罪に問われたというニュースが最近ありましたが↓

このニュースを見て「アホな!」と思ったひとも多いでしょうが、こんどはコレがアメリカで公開されることに決まったよというニュースがFangoriaにアプされました↓

公開デーは2011年5月13日。北米エリアの映画館。配給を行うのはInvincible Pictures。劇場公開されるのはEdited Version(編集されたもの)。

さらに同日、Invincible Pictures傘下のウェブサイト、Flix FlingにてUnrated Versionのオンライン配信が開始される。

残念ながらFlix Flingのコンテンツは日本から観れないですが、こうなればそのうちUnrated DVDが出るかなと思うんで、そしたら日本のファンも買えるようになりますね。Hopefully...

Invincible PicturesのCEO、Tom Ashleyさんのお言葉↓

"This is an excellent opportunity for FlixFling to offer something totally exclusive to our growing community," says the company's CEO, Tom Ashley. "It was always our intention to release this film uncut, but given the recent charges against Sitges director Angel Sala, we have decided to release an edited version. We believe this film deserves to be seen as the filmmakers originally intended and hope to be able to release A SERBIAN FILM uncut in the future."

弊社傘下のFlix Flingにとって、独占的に(Uncut版を)お届けできるなんて光栄の至りであります。えへん。わたしらのモットーは「常にノーカット!」というもんでありますが、先頃のAngel Salaさんのことを考えて、(劇場公開のほうは)edited versionてことになりました。映画の制作者にとって、ノーカット版を見てもらいたいと切に願うのは当然のことで、いつか公開したいもんです。

と喜びのお言葉を述べているんだが、そのコメント欄に怒るひとを見つけた↓

I am so outraged that North American audiences will not get an opportunity to see A Serbian Film in theaters uncut. I am completely disappointed in Invincible Pictures and their release plan for this movie. What an ironic name for a film company that succumbs to fear and censors their release before there is any outcry to do so. I will not buy a ticket to watch a censored film.

劇場でUncutを観れないなんて頭にくる。あー、がっくし。invincible(ぜったい負けない、無敵の)なんて名乗ってるくせに、びびってんじゃねーヨ。

怒りっぽいひとですなあ。outragedなんて物騒な。。

上にリンクしたHorrorMovies.caのひともいってますが、こういうニュースネタを呼ぶ映画はカネになるから、どうせいつかだれかが公開するんですよね。BBFCがカットしたり、警察がだれかを逮捕したり、というようなニュースは、結局のところ、映画の宣伝をしてくれているようなもんではないか。だから、もっとヤレヤレと思うんですが、でも、そんなこといったら制作者に怒られるかな。映画の制作者にとって、公開できるかどうかは生き死にの問題でしょうから。

この前書いたこの映画のレビュー↓

US版『セルビアン・フィルム (2010)』のポスター

A Serbian FIlm(セルビアン・フィルム)アメリカ公開 01

A Serbian FIlm(セルビアン・フィルム)アメリカ公開 02

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