映画|アート・オブ・デビル 2|Art of the Devil 2

冒頭。船で魚釣りをしていたどっかの男が呪い殺される。男がナマズを釣り上げたと思ったら、ウギャーと苦しみだして七転八倒。男は呪術師に助けを求めたが、逃げることはできなかった。カラダ中から皮膚を突き破って釣り針がニョキーと出てきた！あっちからもこっちからも出てきて、想像を絶する痛みに苦しみ「いてええええよおおおお」とわめいて死んでいった。

別シーン。仲良しの若者グループが登場。彼らは幼なじみのみなさんであり、久しぶりに故郷に戻って懐かしメンツと再会する。「若いっていいなー」とタメイキが出ちゃうキャピキャピのみなさんだが、この導入パートはかなりかったるいが、我慢しよう。この続きはおもしろい。この若者たちと、冒頭で奇怪に死んだ釣り針男の関連が徐々に明かされていく。

呪い殺された男は彼らが通っていた高校の教師であった。見ためはイケメン先生だったが、性格は最悪の変態暴力教師だった。彼に加え、ひとりの若者のママが物語の中軸となる。このママは義母である。優しくてきれいなおねいさんみたいなひとだったので、生徒たちに大人気だった。この優しいおねいさんママと変態教師は、じつはこっそりセフレ関係だった。彼らが校内セックスしてるのが生徒たちにわかって、みんなはショックを受けた。彼らはこれを暴露してやろうとビデオ撮影した。その企みに気づいた変態教師は生徒たちを捕まえてお仕置きした。女の子が泣いて「かんにんしてください」といったら、教師はウヘへと笑ってズボンを脱ぎ始めた。女の子は友達が見てる前で犯された。ハードコアな展開だが、性的な描写はマイルドです。ポルノじゃないですから。怨み骨髄の生徒たちはついに反撃開始。呪術師に頼んで変態教師を呪い殺したというのが真相なのであった。

という暗い過去は彼らにとって大きなトラウマであり「その話はしちゃいけない」とみんなは思っている。嫌な過去は水に流し、ひさしぶりにみんなで遊ぼうというのが今回の集まりだが、これがまた輪をかけて陰惨な結末へとつながっていきます。アッと驚くラストまで一直線。

Spoiler Alert!!!
ちょっとネタバレ含む！

※感想

『輪廻と呪術、エロあり』というシリーズの主題を引き継ぎつつ、新しい物語のパート2。キャスト／クルーはガラリと一新。前作は微妙にアレだったが、こっちはなかなかおもしろかったです。

後半はガガガーと盛り上がる。死体ありオバケあり。随所に出てくる残虐シーンはタイのお国柄が感じられた。前作では体の中から鋭利なカミソリが大量に出てきてズタズタに切り裂かれて死んでいくというのがあったが、こっちでは釣り針が出てきた。トカゲも出てきた。皮膚の下をグニョーとなにかが動き回って、ウギャーと悲鳴をあげたらアナタ！背中を突き破ってトカゲが出てくるんだもん。あーびっくりした。

暴力教師と義母ママの愛憎事件のウラにはじつは隠された真実があったのであり、輪廻の連鎖によって狂った義母ママはキラーとなり、呪いの儀式を行う。というのが筋書きだが、詳しくは映画をどうぞ。ネタバレを書こうと思ったんだけど、アレがこーしてあーなって ... と書いてたらえらく長文になりそうなんで断念しました。○○は××だった！っていうドンデン返しはおもしろかったです。狂女が怨みを晴らすために男を拷問するシーンでは「かんたんには殺さないヨ。イッヒッヒ」といいつつ、口の中に煮えたぎる熱湯を注ぎ込み、足元からバーナーで皮膚を焼いていき、ヤケド皮膚をズルリとひんむく。じつに痛そうでした。

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