2008/11/21 (Fri) at 9:51 pm

映画|新 仁義の墓場

強盗殺人レイプなんでもこい!欲望のままに突き進む『キングオブ破壊者』、狂犬ヤクザの壮絶な壊れっぷりを楽しもう。深作欣二 + 渡哲也の『仁義の墓場 (1975)』を三池ワールド全開リメイク。岸谷五朗有森也実。監督三池崇史。2002年。

新 仁義の墓場 DVDDVD画像

岸谷五朗演じる石松陸夫は、向かうところ敵ナシの狂人暴力者である。あまりにトチ狂っているのでヤクザ世界でも居場所がない。惚れた女は問答無用でレイプ。「わたしってば、あなたのなんなの?」と涙声で聞かれて「女房に決まってるだろーが」とギラリ目で答えるケモノ人間。彼の行動はホラー作家でも予期できないほどに唐突かつ血塗れであり、鉄パイプをガラガラ持ち歩いて、うりゃーーーとバコンバコンに叩きのめして突進する。破壊あるのみ。

この映画は、うら寂しい刑務所で彼が投身自殺するシーンで始まり、その自殺シーンに戻って終わる。という流れはかつてユルグ・ブットゲライトが真性のダメ人間シリアルキラーを描いた『シュラム / 死の快楽 (1993) 』っぽいかんじもある。『シュラム』でもそうだったように、不幸な男に同情するとか、その悲哀さといったメローな感情などは一切ヌキで、淡々と生死が描かれる。

突然変異的ともいえる暴力性ゆえにヤクザ組織でメキメキと出世するが、その暴力性ゆえに破滅する。くだらないことで疑心暗鬼に駆られた石松は組長を惨殺し、組織にも警察にも追われる。やがてケモノは拘束され、刑務所送りになる。入所後もへこたれるようすはなく、自ら腐った牛乳を飲んで食中毒になり、警備手薄な病院に移るや警官を排除して脱走。休む間もなく復讐一直線。下痢便ウンチを漏らしつつ「だれがチンコロしやっがったあああああ〜!」と復讐を遂げるんだが、それがまた大きな勘違いで、彼は自分を助けてくれた兄弟分をガガーとブチ殺す。が、彼はケモノだから後悔なんてしないのだ。

石松の手に残ったのは惚れた女だけとなる。シャブとsex三昧の荒淫デカダン逃亡ロードムービー状態になっていく。その執念は大したもんであり、ひたすらに破壊と暴虐を繰り返す。バッコーンと殺したあとにすぅーと冷静な顔つきになり、石コロでも拾うみたいに万札を集めてポケットに入れるところがよかった。動物みたい。ザッツ人格破壊者!

Youtubeにこんなんありました。なかなかおもしろい↓

感想

さっきアプしたアレクサンドル・アジャの『Mirrors』がどうにもパッとしないんでこっちを見たらばきぶんが直りました。すばらしいですねー。ヴァイオレンスですよー。私は特に後半パートが好きです。前半はよくあるVシネヤクザ映画ってかんじだけど、後半になってガガガーと壊れていくところが(てか、もともと壊れてるんだが)、ノリノリだった頃の内田裕也みたいです。

三池監督はよく「深作さんと同じことをやってもしょーがない」と発言します。でも私はオリジナルのほうを見てないので、どこらへんがどう変わっているのかわかんないのですが、みなさんのレビューを見ると「リメイクどころのさわぎじゃない!こりゃスゲー!」なんてよく聞きます。こんどいつか渡哲也のほうも見てみたいなと思っています。

その後、オリジナル版を見ました。こちらもよかったです↓

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原題: Shin jingi no hakaba
別題: Graveyard of Honor
New Graveyard of Honor
邦題(カタカナ): 『新・仁義の墓場』
制作年: 2002年
制作国: 日本
公開日: 2002年6月22日 (日本)
2002年12月19日 (ドイツ)
2003年4月8日 (アメリカ) (Philadelphia International Film Festival)
2003年7月 (カナダ) (Fantasia International Film Festival)
2005年4月27日 (スペイン) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: Shin jingi no hakaba
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脚本/原案
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プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
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プロダクション・デザイン
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