2012/11/11 (Sun) at 4:42 pm

映画|Bereavement

フリージング・アウト (2004)』のPART2はプリクェル。シリアルキラーが6歳の少年を洗脳するホラー映画。アレクサンドラ・ダダリオスペンサー・リストブレット・リッカビー。監督ステヴァン・ミーナ。2010年。

Bereavement DVDDVD画像

1989年。ペンシルバニアの田舎町。6歳の少年、マーティン・ブリストル(スペンサー・リスト)は悪いおじさんにさらわれた。

という話は前作『フリージング・アウト (2004)』の通りだが、本作においては、より詳細な事実が明かされた。マーティン少年は、CIPA(Congenital Insensitivity to Pain with Anhidrosis = 先天性無痛無汗症)という、大変珍しい病気の患者だったそうな。簡単にいうと、痛みを感じない特殊体質である。

よく考えてみればわかるが、痛みを感じないというのは大変なことである。めしを食いながら舌を噛み切っても気づかない。熱いものを口に入れて、火傷をしても気づかない。転んで骨折しても気づかない。大人ならまだしも、小さな子供なら特別の配慮を要する厄介な病気である。

ゆえにママの負担は大きい。家事の苦労を軽減するため、ママは世話人のお手伝いさんを雇おうと、家にきてもらい、仕事の説明をしているあいだに少年はさらわれたのである。

余談であるが、この珍しい病気は『クライモリ (2003)』の奇形兄弟と同じである(『クライモリ デッド・ビギニング (2011)』で明かされた)。あっちの奇形トリオは狂ってカニバリストになってしまったが、マーティンの場合は優しいママが面倒をみてくれるから安心だよな!と思ったら、さらわれてしまったのです。

マーティンをさらった男はグラハムという(ブレット・リッカビー)。親の代から受け継ぐ食肉工場と隣接する自宅に住んでいるが、工場は何年も営業しておらず、廃墟同然になっているから近所から気味悪がられている。前作と同じロケーションだが、年数経過を感じさせないそのままの雰囲気です。

グラハムはしょっちゅう誰かをとっつかまえては廃墟に連れ込んでブッ殺すというのをやっているんだが、マーティンに対しては格別の情を抱き、彼を洗脳教育し、自分同様のキラーに育て上げようとする。

5年後。

この田舎町にカワイコちゃん(アレクサンドラ・ダダリオ)が引っ越してくる。彼女はアリソンさんといって、シカゴに住んでいたが、両親が死んだので、伯父さん(マイケル・ビーン)の家に引き取られてきた。そういう事情なので浮かない顔をしています。

伯父さんの家には、伯母さん(キャスリン・メイズル)と小学生くらいの女の子(ペイトン・リスト)がいて、そこに彼女が加わったから4人家族になった。ちなみに、女の子はウェンディちゃんといって、動物好きな愛嬌のある子供である。

アリソンさんは陸上アスリートである。複雑な想いをフッ切るため、毎日ジョギングする。伯父さんと伯母さんは心配ゲにその背中を見ている。余談だが、前作『フリージング・アウト (2004)』ではソフトボール選手の少女が出てきたという点からして、ステヴァン・ミーナ監督は運動する女が好きみたいですな。

ジョギングを毎日やるうち、近所の同じ年頃の男(ノーラン・ジェラード・ファンク)とイイかんじになるとか、そいつの父親(ジョン・サヴェージ)は車イス生活の酔っぱらいオヤジであるとか、ホームドラマ場面をはさみつつ、彼女はキラーの住む廃墟に足を踏み入れてしまうのです。

エンドロールの最後に前作のコートニーちゃんがチラと出てくるよ。

トレイラー動画

Bereavement (2010) trailer

感想

ホラー映画にしては人間関係が入り組んでおり、80年代風味のサスペンススリラーという趣。おもしろかったですが、キラーがマーティンを洗脳教育し、最後は〇〇になる、というプロットは前作『フリージング・アウト (2004)』の最後で明かされていた話ですから、意外性などはありません。でも、似たようなプロットの『チェインド (2012)』よりはこっちの方がよかったよ。

ゴアゴアというほどでもないが、前作よりは少し過激になったくらい。この監督さんは、演技とシネマトグラフィで恐怖を描くという点にこだわりを持っているのではないかな。そういう監督さんに「残虐ゴアやってください」と頼んでも土台無理なのでここは諦めるしかないです。廃墟の中のきもちわるい雰囲気は、前作通りうまくつくられていました。光と陰の描写がうまい。

気になるのはキラーの動機ですが、彼はヤギ(かな)の骨の飾り物を崇拝してて、なにか悪魔的なものに命令されているという妄想を抱いていたようです。父親との関係性が根底にあるようですが、簡単にいえば狂ってるんですね。

ヒロインのアレクサンドラ・ダダリオはスゲーカワイコちゃんで、しかも巨乳であります。ジョギングに行くときにはアスリートらしい格好ですが、家の中ではノーブラ + タンクトップで乳首スケスケなんですよ。もう鼻血ブーですよ。あんな娘がいたら、お父さんは心配でおちおち寝てられないでしょう。この家の伯父さんも保護者ヅラをして、寄ってくる若い男をぶん殴っていました。

交友関係に口出しするというのは、思春期娘に最も嫌われるパターンですが、伯父さんは「おまえのパパと約束をしたんだ」なんて言い訳をしていましたけれど、ほんとは「乳首隠せ!」といいたかったのではないでしょうか。

アレクスちゃんはこちらの話題作にもキャスティングされています↓

youtubeにこんなのがありました↓

手持ちのギャグがウケなくて照れ笑いをしていますが、カワイコちゃんはなにをやっても許されるってわけです。ブスがこれをやったら殺意が湧くよね。

映画の話に戻りますが、ちびっこのウェンディちゃんもかわいくてよかったです。がんばってギャーギャーわめいて演技をしたからえらかったですね。

DVDのオマケ

US版DVDが今年3月に出ていて、字幕はないがCCつきだそうなんだが↓

私は先月リリースされたUK版を買いました。こちらは字幕もCCもナシ↓

UK版のオマケ↓

  • Deleted Scenes
    • Allison confronts William.
    • William finds his mother dead. (Flashback)
    • William confronts his father.
    • Jonathan talks to Allison.
    • Katie's gohst part 1
    • Katie's gohst part 2
    • Katie's gohst part 3
  • Still Gallery
  • The Making of Bereavement
  • UK Trailer

ステヴァン・ミーナ監督
ステヴァン・ミーナ / Stevan Mena

Deleted Scenesの中のKatie's gohst part 1てのは、死体袋の中の女がニタ笑いするというヤツなんだが、これスゲーいい(『血ぬられた墓標 (1960)』風)。なぜカットしたのだろう。オバケ話にしたら筋が通らなくなるからかなあ。オバケでなくキラーの妄想ってことにしとけばいいと思うのですが。

※あとから訂正。しまった。映画のタイトルを間違えてしまいました。『血ぬられた墓標 (1960)』でなく『黒猫の棲む館 (1964)』でした。死んだレジイアさんが棺桶の中でパカッと目を開ける。あのシーンをいいたかったのでした。失礼。訂正以上。

メイキングを見てて知ったのですが、マーティンを演じた少年と、動物好きなちびっこ少女は双子なんだそうな。

スペンサー・リスト
スペンサー・リスト / Spencer List

ペイトン・リスト
ペイトン・ロイ・リスト / Peyton List

ふたりともかわいいですね。あと10年もしたら、オルセン姉妹みたいになるんでしょうか。あの頃、わたしら、こんなB級ホラーに出てたんだよねー、キャハー、とかいうんだろうなあ。

Memorable Quotes

Graham: If they have no feelings, they can't know fear. But if they can't know fear, then why do they run?

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原題: Bereavement
別題: Bereavement
Bereavement - In den Händen des Bösen
Zalost
Malevolence: Bereavement
制作年: 2010年
制作国: アメリカ
公開日: 2010年7月16日 (アメリカ) (Long Island International Film Expo)
2010年9月10日 (アメリカ) (Atlantic City International Film & Music Festival)
2010年11月11日 (アメリカ) (NYC Horror Film Festival)
2011年3月4日 (アメリカ) (limited)
2011年8月30日 (アメリカ) (DVD)
2011年11月29日 (イタリア) (Turin Film Festival)
2012年1月20日 (ドイツ) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: Bereavement
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup
謝辞

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