映画|フリージング・アウト|Malevolence

1989年。ペンシルバニア。当時6歳のマーティン・ブリストルはさらわれて行方知れずになった。

10年後。

4人組が銀行強盗をやる。カネを奪って逃走。二手にわかれて逃げたのち、あらかじめ決めておいた森の空き家で落ち合う。カネを山分け。ヨッシャ。

のはずであったが、逃走途中でアクシデント発生。ふたてにわかれたうち、3人組の方はひとり（キース・チェンバース）が撃たれて重傷。車中で死亡した。

一方の、金を持った男（リチャード・グローヴァー）は途中で車が壊れちまったので、通りがかりの母娘（サマンサ・ダーク、コートニー・バートロン）を脅し、車を奪い、母娘を人質にした。隠れ家に到着。他のメンツはまだ来ていない。とりあえず人質をガムテで縛り、仲間を待つことにした。

したら、人質の少女が自力で拘束を解いた。ママを助けようとしたが、気づかれたので、ひとりで逃げる。ママは「逃げなさい！」と叫ぶ。少女は一生懸命走って逃げて、廃墟みたいなところに逃げ込む。強盗男が追ってくる。

そこに、正体不明の覆面キラーがジャジャーンと出てきて、強盗男をブッ殺した。うへー。

この廃墟は10年前に子供をさらったシリアルキラーの隠れ家だったんですな。

ドタバタやってるあいだに、なにも知らない強盗チームのカップル（R・ブランドン・ジョンソンとヘザー・マギー）が遅れて到着。彼らにしてみれば、なにがなんだかさっぱりわからない。そこで待ってるはずの仲間はいなくて、その代わりに人質ママが縛られてわめいている。この女はなんだ。カネはどこにいったんだ。くそったれめ。

お金の心配をする強盗さんと、娘の安否を気遣う気の毒ママに、謎のシリアルキラーが襲いかかるってわけです。かわいそうな少女もブッ殺されちゃったんでしょうか。

感想

『Bereavement (2010)』ていう映画がおもしろそうだから観ようと思ったら『Malevolence』のプリクェルだというので、こっちから観ました。『Malevolence』は、邦題『フリージング・アウト』にて2008年に日本版が出ているのでご覧になった方が多いでしょうが、私は初見です。

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凡庸なスラッシャー映画でありますが、いい加減な強盗チームと、巻き込まれてヒデー目に遭う母娘という設定がおもしろいし、きもちわるい雰囲気がよく出ていましたから、まぁ、いいんじゃないの、と思いました。ゴアゴアがぜんぜんないからチト残念でしたが。

邦題とパケがよくないですよね。なにがフリージング・アウトなんだかさっぱり意味がわかりません。パケには水に入るネーチャンの背中の写真に『凍て付く恐怖』なんてコピーがあるんだが、水も氷も出てこないですよ。

もしかして、これ、別の映画でボツになったデザインを、めんどくせーからそのまま使っちまえ、なんて流れで出来上がったのではないか。ホラー映画業界ってのはいかがわしいので、それくらいのことはやってそうな気がする。

人質少女のコートニーちゃんがよかったです。彼女はソフトボールの選手なので、ちびっこながら足が速いのです。クライマックスでは、勇敢にもキラーを相手にバットをフルスイング。ママを救いました。頼りになる子供でした。

こちらを演じたのは、コートニー・バートロンという子役さんで、IMDbを見たらその後の出演作はないので、女優業をやめたみたい。あれは女優よりも運動選手の方が向いてるなんて思ってたら、こんなのがあった↓

• Player Bio: Courtney Bertolone - Stony Brook Official Athletic Site

ラクロスの選手になったのかなあ。確証はないが、顔は似てるし、名前は同じだし、年頃も一致する。この娘さんなんじゃないかなあ。

DVDのオマケ

US版DVDには、メイキングやらDeleted Scenesやらオマケがたくさん入っています。字幕はないが、CCつき↓

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これに続くPART2『Bereavement (2010)』と合わせたDouble Featureもあります。これはお買い得だが、amazon.comのdescriptionによればオマケはゼロらしい↓

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ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

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